静かな生活

心理・教育・福祉問題ほか、生活の中で発見したことに関し比較的短い文章によるデータベースにしていく予定です。様々なジャンルに挑戦!

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7日の日曜日、7月19日に見逃してしまった向田邦子原作のドラマ『父の詫び状』の
NHKアーカイブスによる深夜時間帯での再放送の録画ビデオをみる。

ドラマは、もともとは1986年11月にNHKで放映されたものなので、
したがって向田邦子の死後につくられたものということになる。
脚本はジェームス三木、語りだけの出演として岸本加世子、父田中征一郎役として田向直樹、
母役が吉村実子、向田邦子のモデルである田向恭子役が長谷川真弓。

全体として平成の現在ではお目にかかれない昭和前中期の家族(設定は戦前の昭和14年、
しかし戦争が迫っているようにはみえない…)の厳しくも心暖かく、
時におかしく、切ない日常を切り取ったよい作品。
原作の向田邦子のエッセーにもかなり忠実にエピソードを取り上げている。

その中で、エッセーにはおそらくないものの、
まだ小学生ではないかと思われる若き日の市川染五郎演じる吉岡少年と、
恭子の父直樹とのかかわりの場面では胸が熱くなった。
父親がいないことで共通する恭子の父は、不器用な人ながらも何かと吉岡少年に気をかけ、
ピクニックのシーンでは、吉岡君の持ってきた特大の米だけで握られたおにぎりと、
自分の幕の内弁当を交換してあげていた。吉岡君の母親もなくなり、
お通夜で「強く生きていくんだぞ」と語りかけるところは、
普段は自分の素直なところをみせない人だからこそ、逆に心を打つ。
そんな様子が、娘である恭子の視点で語られるものだから、
余計にそのような気持ちにさせてくれた。

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