静かな生活

心理・教育・福祉問題ほか、生活の中で発見したことに関し比較的短い文章によるデータベースにしていく予定です。様々なジャンルに挑戦!

(社・教)文学

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昨日は、夕方から友人の誘いで日活の古めの映画(多少色モノ)
ではあるが、太宰治の晩年に取材した作品『武蔵野心中』を観る。
太宰だからとのことで声をかけてもらったのだが、
このようなレトロな映画をどこから入手してくるのだろう…。
それはともかく、
太宰役はおそらくまだ30代の濃ゆくたくましい峰岸徹、
また、主演女優は太めでどことなしか芝田山親方に似てやや日本的な
印象の顔と穏やかそうな大瀬春奈。
玉川上水での山崎富栄との入水自殺の内容を描く。

絡みシーンも雰囲気があり美しさを追求しているのが分かったが、
何よりも印象に残るのは、太宰があわせもつ退廃性とストイックさの両面性。
最後は快楽と美しささえあればよいという日常生活の一方で、
小説や文章への表現を通しての、自分の感性、
考えにだけは絶対に譲れずストイックな面を持つ。
血を吐いてまで、文章への意欲を捨てない太宰の姿に圧倒された。

また、当然パソコンがない時代なので、
吐血をした太宰が愛人に代筆をさせていたり、
かんずめ状態とはいったもののふらふらと
遊びまわっている太宰にふりまわされつつも、
あたたかく世話をする気の弱い編集者などが意外に新鮮で心に残ったりした。
また、『ヴィヨンの妻』(1947)、『斜陽』(1947)、
『人間失格』(1948)などの晩年の代表作の執筆
背景にも触れられていて、
太宰の専門家ではない私にとっては興味深かった。

実践女子大学で現在も活動中であるという向田邦子研究会が
1998年に出版した『向田邦子熱』なる本のほか、
向田邦子関連の本を3冊ほど図書館で借りる。

実は、今日から家に帰ってまで、公務員のテクストを読み続けることはやめ、
帰宅後は趣味の本をじっくり読んだりすることにした。
実際夜帰ってからは、それほど勉強できず眠ってしまうことがほとんどですし。
そこで、家に帰ってからさっそく『向田邦子熱』を読む。
本によれば、向田邦子研究会は30代〜60台の一般の女性が下院の中心で(男性もいる)、
本書には「向田バカ(親愛をこめて)」ともいえるほどの彼女らによるお勧めのエッセイ、小説についてなかなか味のある文を掲載されている。その他論文も多く掲載。
例えば、そのほか、「ままや」を開店するに当たって、
皿を購入するべく向田邦子らが訪れた瀬戸の工房を訪ねて取材したものなどがあった。

この本を読んで、向田邦子の趣味の世界の広さ豊かさを再認識したほか、
小説の中で女性の「性」「恋」への願望などが込められていること
などが間接的な形で多く表現されていることが書かれていたことにも、
個人的には共感。
男性とは違った形で、女性にも日常を抜け出したい願望がしっかりあるのだなあと、より親近感をもてるような気がしてきました。

『向田邦子熱』についてはこちらへ→http://www.amazon.co.jp/%E5%90%91%E7%94%B0%E9%82%A6%E5%AD%90%E7%86%B1-%E5%90%91%E7%94%B0%E9%82%A6%E5%AD%90%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A/dp/4900963062/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1218207649&sr=8-2

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