どこにいても 君が僕を知ってる

地球上の全ての物は巡っている。大きなスパンで。

フィクションエッセイ

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

朝の海で

イメージ 1
朝焼けは
かすかな希望?
それとも
終わりのない苦しみの始まり?

朝、顔を洗って
タオルに顔を押し当てて深く深く息を吸い込む

「私」という殻の容器の中に
同じ柔軟剤を使う
あの人の匂いが溢れんばかりに渦を巻いて流れ込み
脳を、ココロを、ギュッとしめつける

愛しているよと言われても
どうして涙が出るのだろう?




イメージ 1

イメージ 2

「茅ケ崎館とパシフィックホテル三億円事件」

さて、曲がりくねった道を「茅ケ崎館」へ・
たどり着いたとき、玄関にいると、こちらの森様(長男さんです。 次男さんが今の当主)が、近づいてきました。

「今日は定休日なのですが、もしよろしかったら、館内を簡単にご案内いたしますよ」

願ったりかなったり!!
副編集長から、「うちのクライアントだけど名前出さないで見に行ってね」と言われていたので名乗らずにあがらせてもらう。

どうせ、私が会社のことも知らないで何かへまをすると思ったのだろう。はいはい・
通された応接室には、しっかりうちの新聞が...ありがたい。


応接間で小津監督の品々を拝見。
壁には昔の茅ヶ崎の写真もあり、パシフィックホテルの話が出た。

私は、じいちゃんがよくパシフィックホテルの中華に連れて行ってくれたので、お互い同じ店に行っていたわけだ。なのでその話で盛り上がった。

私:「ところで、そのパシフィックホテルで配っていたもの覚えていらっしゃいますか?」

森さん:『何ですか?』

私:「三億円事件のとき、ロビーに、三億円事件の犯人の写真が印刷された、三億円札がいっぱい置いてあったんですよ!!私、うれしくて、たっくさん持って帰っちゃいました!!!」

森さん:『へえ〜そうだったんですかあ〜〜〜〜?』


玄関には、初代がハワイから持ってきたものすごくでかくて重そうな木製のサーフボードが。
聞いたら、郵船の船乗りだったそうじゃないか。
すごい奇遇だが、うちのじいちゃんも郵船の船乗りだった。同僚か?
うちはサーフボードは持ってこなかったがオランダのチューリップは持ってきたぞ。
今もきれいに咲いている。

そして、最初の写真は戦前のステンドグラスが入ったお風呂場の天井。
関東大震災で壊れなかったのは、ここと江ノ島の老舗旅館のステンドグラスだけだそう。
お風呂場は、普段は見れないそうで、私たち本当にラッキー!!

さらに、小津安二郎監督のお部屋拝見。(下の写真)
小津監督が愛用された、例のカレーすき焼きをしたテーブルを出して見せて下さった。
森兄弟はその価値を知らずに、子供のころ、そのテーブルに乗ってよく遊んだそうだ。

さらに、奥の部屋はとにかく外人さんに大人気の部屋もあり、奥が深かった。

お庭まで丁寧に案内して下さり、小津監督がここに座り、映画の構想を練っていた、
というベンチや、好きだったお花まで見せていただけた。
震災の教訓で床下が高くなっている建物のつくりまでしっかりと説明して下さった。

著名人がお忍びで使われるという、素敵な隠れ家まで拝見させていただけた。

さらに伊藤博文閣下のゆかりの掛け軸や、当時の名士の会合の様子が描かれた襖絵まで。
きっとここにも貞奴は伊藤博文と訪れたのであろう。
そう思うと、めくるめく夜が私の妄想とともにぐるぐるぐるぐる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



いやはや。簡単に説明します、と仰ったのに、延々一時間半!!!
お言葉に甘え長居させていただいちゃいました。


H嬢は長男様のおもてなしに感動しまくりだった・

来て良かっただろう?
こんなラッキーなことは取材でもめったにないぜよ。

さすが さやきーな。
時間思いっきりオーバーやん(笑) 



[[attached(1)]]
[[attached(2)]]

「茅ケ崎市美術館と貞奴とクレーとフィレンツェ」



一面の特集の取材で休日出勤の私は、例の女社長ピアニストH嬢を鎌倉から引っ張りだしてきて

「暇なんでしょ?天気良いし、海は気持ちいいから茅ケ崎巡りつきあって」と呼び出した.

私は前もって目星を付けておいたルートを午前中に一人で自転車で確認して回ってから

彼女の到着まで海に出ることにした.

茅ケ崎の老舗の濱田屋 (本店が南湖)で、いつもの鯵の押し寿司弁当を買って海へ。

そこで、海で家から鍋ごと持ってきたおでんを食べてビールで出来上がっているお父ちゃんと談笑.

海の近くに住む特権だ.奥さんものんびりと海を楽しんでいる.



実は....彼女が来る前に、完全なルートに仕上げ、

それを歩いてみて実際かかる時間を計るのが今日の目的だったので、

一人でそんなことして歩くのが嫌だっただけだ.




それにのこのこ引っかかったH嬢に、事の経緯を話すと、


「ギャ〜知能犯め〜!それじゃ、二時間くらい歩くんか?ゴールしたらビール飲むパターンじゃん!」


そんなの知るか.さて駅から歩くぞ.ってことで、



まずは茅ヶ崎市美術館 

館長さんはうちと家族ぐるみのおつきあいのある方で

こんちは〜とご挨拶.

美術館は緑の小高い丘、高砂緑地という所にあり、その昔、オッペケペー節で知られる、新劇の川上音二郎 貞奴 夫妻が

茅ケ崎に別荘を建てた市川団十郎を慕って、移り住んだ邸宅跡に建てられている.

彼ら一座はなんと1900年頃にフィレンツェのテアトロペルゴラ(ペルゴラ劇場 現存)で公演を行っており、

その舞台を旅行中の画家パウルクレーが見て、キモノで舞う貞奴の妖艶な舞台のとりことなっている。

すごいだろ〜 ここでも、茅ケ崎とフィレンツェは繋がっているんだ.




さて、茅ケ崎のすべてがわかる文化資料館で歴史をお勉強.

写真で全てがわかり、懐かしさ倍増.私の知っている茅ケ崎がここにあった〜!!!



その次に訪れるのは 茅ケ崎館 さて出発



つづく。。。。。。

「フリーペーパー」


それは、大手の出版社がお決まりごとでがんじがらめになって表現できないことを
やってのけてしまう、自分を好きなように表現することができる贅沢な冊子だ.

無料で町中で手に入り、誰もが手に取ることができる
ということは、自分の無限の可能性を試すことができる とっても素晴らしい
   
   自己表現の道具である.

しかし、こうあるべき、という枠がないため、みんなそれぞれものすごく個性が出てくる.

その人の方向性や、コンセプト、まあ、その人の魂みたいな物がダイレクトに伝わってくる.


私が最初に入った、大手新聞社発行のフリーペーパーは、
もはやその名前だけが一人歩きしてしまい、編集者が、それを保つのに必死だ.
だから、自分たちの代で
休刊にさせてはならない、と稼ぐための手段としてどんな広告でも取ってくる.
まさに、来る物は拒まず、紙面を埋めるパズルのような物で、
どんどんえげつない物が仕上がって行き、そこにちょっとだけ地域情報が載る程度だ.

コンセプトなんてない.
ただ、金づるの大きなクライアントのご機嫌を損ねない広告を紙面に作り上げるだけ.





私は入社してすぐ、一面の特集をまかされた.
私の街、茅ヶ崎の散歩コースを作成し、広告を取ってくる.というものだった。

会社のみんなは軽自動車で回っていたが、私は上司にお願いして自転車で回らせてくれと言った.
だって、車で回ったら 街の空気やその街の人の視線を見逃してしまうよ.


実家の最寄りの駅は、茅ヶ崎から単線に乗って二つ目だ.そこから会社のある隣町まで通勤電車での定期を購入しているが、
私が朝、家から自転車を茅ヶ崎駅の駐輪場に止めて、
そこから会社へ電車で行き、営業に出る時は、茅ヶ崎に戻り、その自転車で回りたい、と言ってみた.

そうしたら、会社の車で回るなら駐車場の代金は出るのに、駐輪場の代金は出ないと言うのだ。


全く融通が聞かない変な会社だなあ_
本当にそう思った.

それでも私は、自転車でしか、営業に回る気はなかった.

自分の仕事は、自分のスタイルで、自分が納得する仕方でやりたい.
それでなければ良い物などできない.

そのおかげで、本当にたくさんの道を発掘できたし、たくさんの人と道ばたでおしゃべりをした.

生きた茅ヶ崎を体験していた.

茅ケ崎の中でも 南湖、という場所を選んだのも私、

南湖には、たくさんの魅力的なスローライフが満ちあふれているからだ.


自転車で走る私の故郷.何十年ぶりだったろう.心がワクワクした.

普通、営業と言うと、みんな尻込みする.胃が痛くなるらしい.

それって、お金を取ることしか考えてないからだよね.

未知の人と出会うことが営業だと思えば、こんなに楽しい仕事はない.



私は、編集長に「あ〜ホント営業って楽しい!!」といったら、

「怖い人ね〜信じられない!」とびっくりされてしまった.

「え?飛び込みも平気でできるの?」

「はい!」

「怖くないの?」

「はい?なんで怖いんですか?」

「あんた変.恐っ!」



こんな調子だった.私は、みんなとピントがずれているらしい.....(笑)

でも、後に会う フリーペーパーの代表と私は同じ気持ちだったみたい。
だから彼の雑誌に惹かれたんだろう.


つづく........

タクシーで運転手と何やら場所を探しているみたいな声が聞こえ、少し正気に戻ってきた.

「大丈夫か?今ホテル行くからな.」
Hは私がずっと仲良くしてきた凄腕のピアニスト 兼 女社長.
彼女はいつも私に優しいが、彼女と二人で外で飲むといつもなぜか男が言い寄ってくるのだ。

これが厄介。
なぜなら、彼女は酔っぱらうと本気で酔っぱらい、我を忘れ、来るものを拒まないのだ.

ホテルのフロントに、いかにもロックしてます調の女二人と男一人、借りるのは一部屋.
フロントマンは慣れたものだ.顔色一つ変えない.
そんな変な客はきっと私たちだけではないだろう.

私はまだふらついた足取りで、Hと腕組みして部屋に行く.

部屋はこざっぱりしていて、キッチンがついていた.
少し狭いけれど、料理もする長期滞在型の部屋を探している人にはお勧めだ.

私はとにかく担がれるようにベッドに横にされた、でも、革のスカートのままでは気分が悪く、服を脱いでから眠ることにした.
ホテルには当然簡易パジャマのようなものがあり、それを身にまとって再びベッドへ.

「私のことはほっといて。」そう言って、記憶がなくなった.


少しして、眠りが浅くなり目を醒ますと、テーブルには何本もの缶ビールが見えた.
彼らがずいぶんと呑んでいるようで、i-phoneの音楽を聴きながら、彼はHに、次のライヴで自分のバンドで演奏してくれるように頼んでいた.かなりブルージーなファンクだった.
彼女のピアノにぴったりの曲だ.

そう思いつつもまた眠りに嵌って行った...

少しして、私の頬を優しくなでている彼の手に気がついて目が覚めた.
Hが少し外に出たみたいだ.
私は特に何も考えず、遠い目で愛おしそうに私の頬を撫でながら微笑んでいた彼を見て、何故か安心してまた眠りに落ちた.


それからどのくらいたっただろう.
また眠りが浅くなり、目が覚めた.
すると、二人とも部屋にいない.

コトッと音がして、部屋のドアが開いた.
Hが、体にバスタオルを巻いて入ってきた.
私は見ていたが、声はかけなかった.

あまりよく覚えていないが、少しして、彼がバスタオルで部屋に入ってきた.

私は一瞬にして、バスルームでの出来事を簡単に想像することができた.


昔から彼はそうだった.
浴びるほど酒を飲むと、その衝動で隣の女を欲する。そこに恋愛感情などという情は、ない.
そして、Hも、同じだった.求められればそのまま受け入れた.

それが、特に何の感情もなく、今、行われただけのことだった.


私には、恋愛感情のない男女関係は 存在しない.しかし、彼らには、存在する.
心と体は繋がっていないのだろうか?
その場の雰囲気で辿り着くセックスに、私は何の魅力も感じられなかった.

私は、そのまま眠りに落ちた.少しだけ、心が痛かった.
あの、彼が私に投げかけた、20年前のさよならを引きずった結末がこれなのか?
私が眠っている隣で、そう言う行為ができる彼は もう既に恋愛感情が壊れてしまっているのかもしれない.

「結局、本当に 私 を必要としているのは、あなたではない。」
その言葉を伝えるのは、明日にしよう.

明日、それを伝えて、このストーリーは終わりにしよう.
もう、二度と彼には 私のパンドラの箱を開けられ、感情を揺すぶられることはあるまい.






さよなら。これで本当に、ばいばい。




おしまい。。。。。。。。。。。。。
注)これはフィクションです.

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
さやきーな
さやきーな
女性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

標準グループ

検索 検索

過去の記事一覧

Yahoo!からのお知らせ

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事