Kim's Room

ご無沙汰しておりますが、元気にしております。 2011.04.08 kim

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イノセント

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製作:1975年 イタリア
原題:L'INNOCENTE
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ(トゥリオ・エルミル)
    ラウラ・アントネッリ(妻ジュリアーナ)
    ジェニファー・オニール(愛人テレーザ)
    ディディエ・オードパン(弟フェデリコ)
    マルク・ポレル(作家フィリッポ・ダルボリオ)

ストーリー: 裕福な貴族トゥリオ・エルミルには美しく従順な妻、ジュリアーナがいながら、伯爵夫人、テレーザ・ラッフォを愛人にしていた。トゥリオの弟、フェデリコが有名な作家、フィリッポ・ダルポリオをジュリアーナに紹介する。やがてジュリアーナはダルポリオの子供を身ごもる。それに気づいたトゥリオは再び、ジュリアーナに情熱を抱くのだが…。



昨年末、思いがけずヴィスコンティ監督作品をスクリーンで観ることができました!(といっても、ミニシアターですが…^^;)
生誕100周年ということで、昨秋からヴィスコンティ特集を組むチャンネルもあり、これまで6作品程を観たのですが、この度、『ルートヴィヒ』、『イノセント』をスクリーンで観ることが出来、ゴージャスでスケールが大きいヴィスコンティ監督作の映像美を堪能することができました。

『イノセント』は、私的にはヴィスコンティ作品の中で一番面白いと思いましたし、好きな作品ですね。
自身もイタリア・ミラノの名門、ヴィスコンティ家出身の伯爵である監督が、イタリア貴族社会を描いたもので、本作が監督の遺作とか…。
美しい伯爵夫婦が主人公で、お屋敷や別荘も、衣装も、何もかもが美しく、まずは目の保養^^。

それに、私が引き込まれたのはストーリーなのですが、貞淑な妻に安心し?美貌な未亡人に溺れていく伯爵と、そんな夫に傷つき、純粋な愛情に救いを求める妻。
夫婦の愛憎とか、果ては人間の本質までも描いた作品で、ストーリー的にも見応えがありました。

自分でしかけたことなのに、いざ、妻の愛が他の男に移っていると知るや、俄然妻のことが気になってしょうがないトゥリオ伯爵が、滑稽でもあり、哀れでもあり…。
無神論者で、傲慢で、何でも自分の意のままになると思っているフシのある伯爵が、全てに敗れ去ったことを感じる瞬間が……、あぁ、何とも……。 それから続く、印象的なラストまで、伯爵の無念さをも美しく映し出す映像でした。

そんなトゥリオ伯爵を演じていたのは、『007/カジノ・ロワイヤル』で、ヴェスパーとともに派遣された諜報員を好演していたジャンカルロ・ジャンニーニ。 本作は彼の30歳代前半の作品になりますでしょうか? 凄く若いのですが、鋭い眼差しは今と同じで、一目でわかりました。
妻役のラウラ・アントネッリ、愛人役のジェニファー・オニールの美しさ! それに、妻の愛人役は『ルートヴィヒ』で、国王の愛人で馬丁だったマルク・ポレル。 耽美な世界に浸れる作品でした。



それで、やはり劇場で観た『ルートヴィヒ』、ヴィスコンティ監督も4時間バージョンの『ルートヴィヒ/[完全復元版]』を公開したかったのだそうですが、ヴィスコンティ初心者で、初『ルートヴィヒ』だった私には、約3時間の『ルードウィヒ/神々の黄昏』で十分だったみたいです(^^;。
バイエルン国王となったルードヴィヒ2世は、作曲家ワグナーに心酔し国費をつぎこみます。 劇中で『トリスタン』や、バイロイト劇場のことが出てくるのですが、最近観た映画に関連する気になる言葉で、実際に劇場やオペラを観ることが出来なかったのが残念;;; …が、ヘルムート・バーガーの気迫が感じられる作品でした。

閉じる コメント(8)

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ヴィスコンティは昔、何本か観ました。これも確か観たはず。実はDVD BOXを仕入れましたが、DVDではまだ観てません。

2007/1/5(金) 午前 2:19 kon*zad*

見ごたえある人間ドラマのようですね^^ 作品の豪勢な感じも、レヴューから伝わってきます。あ、結局『007〜』は観に行けなかった・・;;

2007/1/6(土) 午前 7:30 サムソン

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おお。イノセント〜〜。素晴らしいですよね〜この独特の世界。思い出すだけでうっとり〜してしまいます。こうしてみるとヨーロッパ映画ってオトナになれない男性を描いたものが多い気がします。結局元はといえば自分が蒔いてしまった種に対しての責任もとらず、ただ逃げるばかりのトゥリオ。どんなに教養があっても子供なのか?はたまた題名のとおり”イノセント”なのだか??。。

2007/1/6(土) 午後 2:09 car*ou*he*ak

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あっしさん、はじめまして!コメント有難うございます。ヴィスコンティ作品のDVDBOXをお持ちだなんて羨ましいです;;;私は以前はいわゆるハリウッド大作しか見ていなかったので、最近映画に嵌りだしてやっとヴィスコンティ作品にも興味が沸いています。本物を映し出した映像にはどの作品にも惹かれましたが、『イノセント』は、ストーリー的にも面白かったです^^。

2007/1/7(日) 午後 0:34 kim

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イノセント、さいごのほう残酷でしたよね。イノセントな存在が。。涙。。怒りに震える妻の反撃をおぼえています。で、ラストはどうなったんでしたっけ?記憶が。。。

2007/1/7(日) 午後 0:56 poeko

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サムソンさん、あら、『007』を劇場で見逃してしまったのは惜しかったですね;;;で、『イノセント』についてですが、こちらは、ストーリー的にも楽しめるもので、私のようなヴィスコンティ初心者には一番わかりやすかったです^^。

2007/1/7(日) 午後 0:58 kim

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cartoucheさん、『イノセント』には私もうっとりしました。トゥリオは、華麗な貴族の生活の中で、彼の美学にかなったものだけに囲まれていたかったのでしょうか?彼はその後イノセントな世界へ行けましたかねぇ…。そういえば、『山猫』は見逃してしまいましてDVD鑑賞になりそうです;;;。旦那さんが会社に行ったらゆっくり…と先延ばしにしていたら、子供に風邪を引かれ;;;やっぱ、公開されたら先延ばしにせずに、多少無理をしてもさっさと観にいかなければならないようです…(^^;。TBありがとうございました!

2007/1/7(日) 午後 3:15 kim

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ぽえこさん、この映画は夫婦の愛憎を描いたストーリーが面白いですね。で、ラストは、goo映画の抜粋ですが、妻が去ってから数ヵ月後、テレザを連れて自宅へ戻ったトゥリオは、彼女の口から、もう愛のないことを聞かされ、その思いがけない言葉に、自分がすべてに敗れたことを悟った。トゥリオは、永遠のイノセントの世界を夢みて、拳銃の引き金を引くのだった…。伯爵家を後にしたテレザは銃声に振り向きエンドクレジット……。でした。はっと振り向くテレザの姿が脳裏に焼きつく鮮やかなエンディングでしたね。

2007/1/7(日) 午後 3:48 kim

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