|
原題:LUST, CAUTION / 色、戒 監督:アン・リー 出演:トニー・レオン (イー) タン・ウェイ (ワン・チアチー(マイ夫人) ワン・リーホン (クァン・ユイミン) ジョアン・チェン (イー夫人) トゥオ・ツォンホァ (ウー) チュウ・チーイン (ライ・シュウチン) チン・ガーロウ (ツァオ) クー・ユールン (リャン・ルンション) ガオ・インシュアン (ホァン・レイ) ジョンソン・イェン (オウヤン・リンウェン(マイ氏) ストーリー: 1942年、日本軍占領下の上海。ごく普通の女子大生チアチーは、抗日運動に心血を注ぐクァンに秘かな恋心を抱き、彼と行動を共にする中で次第に感化されていく。やがてチアチーは、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーに近づき暗殺を遂行する危険な任務を与えられる。さっそく身分を偽りイー夫人に接近し、冷徹で異常なほど用心深いイーを誘惑する機会を窺うチアチーだったが…。 allcinemaより 初公開年月:2008/02/02 R-18指定に恐れをなして自宅鑑賞を決めていたのですが、ご覧になった方の評判がすこぶる良いので待ちきれずに劇場へ…。 みっちり濃い158分でしたね〜。 面白かったです!! 『ブロークバック・マウンテン』で厳しくも美しい自然を映し出していた、アン・リー監督と撮影のロドリゴ・プリエトが再現したオールド上海。 日本軍占領下の上海というと、かなり雑然としていたと思われるのですが、フィルムノワールを意識したという映像は、しっとりとした趣があって、スパイを主人公としたサスペンスドラマの雰囲気を盛り上げていました。 昨年公開されていた、同じく女スパイを主人公にした『ブラックブック』は、ヒロインがスパイになった動機も、対象者に対する感情も手に取るようにわかって、途中からは、裏切り者探しのエンタメ作品として楽しみました。 対して『ラスト、コーション』は、実際にあった事件をヒントにしたアイリーン・チャンの短編『色、戒』を元にしていますが、抗日の女スパイのチアチーと漢好(売国奴)の大物イー、二人の息詰まる心理戦が見所の人間ドラマでした。 158分という長尺の映画でしたが、チアチーの緊張感で、長さを感じることはありませんでしたね。 何気ない仕草のひとつひとつにも意味があるんじゃないかと、食い入るように観てしまいました。 …が、チアチーもイーも微笑の下に本心を隠し、気持ちを率直に語ることはありません。 なので、わずかな視線や表情の変化で感情を想像するしかなかったのですが……。 チアチーがスパイになったのは、抗日運動家のリーダー、クァンへの恋心が発端と思いますが、それと舞台で目覚めた演ずることの面白さ。…が、それだけで体や命を差し出すことができるのだろうか?という疑問…。 この思いは最後まであり、そのためチアチーの気持ちが掴めず、その後ずっと考えることになりました。 また、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーも、いつの間にか周りに入り込んでいたチアチーの正体を知っているのか知らないのか…、彼の思惑についても最後まで考えることになりました。 ラストまで観て、結末に一応納得はしたのですが、再度最初からチアチーとイーの気持ちを考え直すと、微妙に納得できない部分が…。 そんな時、実際に起きたスパイ事件について書かれた記事にめぐり合うことができ、夢中で読んだのですが、凄く興味深いものでした。(下のMEMOにリンク) 西洋史については、洋画を沢山見るようになってから、いろいろ知識を得ることができたのですが、東洋史については、これまで興味が無くてさっぱり…。 日本人でありながら、日本が関わった近隣諸国で起きたことも知らないって、ほんと困った人です私(恥) 本作は、あくまでアイリーン・チャンの短編『色、戒』を元にしたフィクションなのですが、チアチーもイーも実際の人物に重ねることで、やっと理解できたような気がします。 が、映画は映画で、ヒールを演じても色っぽいトニーの魅力に酔えた作品だったので良かったですね^^。 以下、ネタバレを含む、私的な解釈なので反転で…
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー





これは観た方がいいよ・・と人に言われつつ、まだ未見です。R-18指定と言うのも、観に行かない理由の一つなのですが、ストーリー的には面白いそうですね。
2008/2/16(土) 午前 0:32 [ nomad ]
はじめまして。最近急に映画にはまりはじめました。
色々教えてくださいね。
この映画すごく気になっています。
みたいのですけどね。いつも娘と2人でみるのですが
まだ16歳なので。。ひとりでいくのも勇気がいって
(ひとりで見たことがないものでして・)
でも感想を伺ってますますみたくなりました
2008/2/16(土) 午前 0:42 [ mom**umi ]
2人の間には、愛情があったと考える方が自然です。
その方が、運命を受け入れた彼女の行動も、
ラストでの彼の切なそうな態度も理解できるからです。
見応え十分の作品でした。TBさせてください。
2008/2/16(土) 午前 0:59
(*-゛-)ウーン・・
これはやはりDVDまで待ちそうな気がします。
どうもアジア系には腰が重いです(>_<)
2008/2/16(土) 午後 3:41
Nomadさん、R-18指定にはビビリますよね(><)
が、日本向けにはぼかしを入れたみたいで、かえって異様でした(^^;;;
緻密で丁寧な作りはさすがアン・リー監督、繊細な映画でした。
2008/2/16(土) 午後 9:16
でぶっちさん、はじめまして。 コメント有難うございます!
うちは映画好きの子供が、まだ9歳の男の子なので、一緒に観れる映画の方が少ないです;;; なので、大抵一人で観ますが、そんな人も多いですね。 レディースデイとか、朝一の上映とかは、女性が多いので比較的一人でも観やすいかと…^^。
2008/2/16(土) 午後 9:21
Doobieさん、ちょっとお久しぶりです;;;
イーがチアチーに愛情を持っていたのは疑う余地もないのですが、チアチーも映画ではイーに愛情があったのですよね。 …が、すると、ラストでチアチーとクァンが見詰め合ったシーンでは、二人とも何を思っていたのかがわからなくなり、また初めから考え直し…と、何度も考えた映画で、おかげで東洋史の勉強になりました(笑)
TBありがとうございました!
2008/2/16(土) 午後 9:26
もくれんさん、私もアジア系は苦手かも(^^;;;
が、アン・リー監督とウォン・カーウァイ監督の作品だけは別物?
それに、トニーの出演作は抵抗無く観れますね。 好きなんだろうか??(笑)
映像、ストーリー、俳優の演技とも良い作品だと思うので、機会があったら是非!
2008/2/16(土) 午後 9:37
これは観たいな〜〜最近仕事が忙しくて劇場に行けず凹んでるんですが皆さんバンバン新作見てらっしゃいますよね〜うらやましい〜。。
これは絶対観て反転部分を再度見にきますね♪
2008/2/19(火) 午後 0:16
先月、今月と、観たい映画が多すぎで、私もちょっとばかし無理して映画観に行ってます(^^;
が、今月は、『アメリカン・ギャングスター』といい、本作といい、長尺なのですが、それを感じない力作で、頑張って観にいってよかったと思ってます^^。
当地では、今週末から公開の、『潜水服〜』も是非観にいかなければ;;;
2008/2/20(水) 午後 3:26
byかわのも観てきましたよ。なんか昭和の日本女優の雰囲気の彼女でしたね。
2008/2/21(木) 午後 5:48 [ byk*wan*197* ]
タン・ウェイ、私は永作(博美)ちゃんに見えてしょうがなかったのですが、素顔と化粧顔でいい意味でギャップがありました。
アン・リー監督は、穏やかな人みたいですが、完璧主義者のようで、トニーもかなり疲れたようですが、彼女は長期間の撮影、よくがんばったと思います^^。
TBありがとうございました!
2008/2/22(金) 午後 4:30
反転のところ興味深く読ませていただきました。
私も彼女の行動の発端となるところがわからなかったのですが
やはりそうだったのですか。なるほど。
私もトニーレオンにクラクラ・・でした。
TBさせてくださいね。
2008/2/25(月) 午後 6:40
私もモデルの女スパイの動機に驚いたのですが、日本人はなかなかそういった考えができないのでは? そんなところで、肝心なところが理解できていない気がしたのですが、長尺にもかかわらず、最後まで緊張感を持って惹き付けられた映画で、ほんと見応えがありました^^。
TBありがとうございます!
2008/2/26(火) 午後 3:00
反転部分読ませていただいて、ちょっとビックリ。私はクァンへの思いはもうあまり無いのだと思ってました。
服薬自殺をしなかったことに確かに違和感がありました。最後にクァンと共にということかぁ。。
深いですね〜。DVD手元にあるのでもう一度観てみようと思います。貴重な情報ありがとうございました。
TBさせてくださいね。
2008/2/29(金) 午前 9:48
Pu−koさん、アメリカではもうDVDがリリースされたんですね! 早っ;;;
で、私もクァンにキスされたチアチーが、”3年前(だっけ?)にして欲しかった”と言っていたので、クァンへの愛は冷めたのだと思いましたよ。 なので、銃殺刑のシーンが理解できなかったのでした。
が、アイリーン・チャンの原作は、実際のスパイ事件をヒントにしてはいても、自分の経験(香港の大学で学んだこと)なども織り込んだフィクションなので、原作を読みたいと思いつつ…(^^;;;
TBありがとうございました!
2008/3/1(土) 午後 6:29
そうですよね。 あの時カプセルを飲まずに、、と思うと、チアチーの心情がまたなんだか、切なくて哀しくて、、女の執念もあるのでしょうか。。
濃い〜映画でしたよねぇ。 TB、お願いします。 ^^
2008/10/26(日) 午後 10:47
何だかね〜、濃い映画でしたよね〜。
穏やかで知的に見えるアン・リー監督の、どこにあれほどの情熱、色気があるんだか;;; と、今更ながら驚きます。
で、こちら、私も映画館で1回観たきりなんですよ。 早くWOWOWで放送してくれないかなぁ… (って、オィオィ、WOWOW待ちかよ^^;)
TBありがとうございました〜!!
2008/10/27(月) 午後 7:12
見応えのある映画でした。激しく切ないところも何とも言えないですね・・・。性と生を考えるにもインパクトがありました。遅ればせながらTBさせていただきます!
2008/12/10(水) 午後 10:56
たくたくさん、レス、遅くなってしまってゴメンナサイ〜;;;
”性と生”←あ、そうですね! 性描写から強烈に生を感じたかも。
うん、大変な時代に、大変な役目を持って生まれてしまった二人でしたね。
TBありがとうございました!
2008/12/16(火) 午前 0:13