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原題:AWAY FROM HER 監督:サラ・ポーリー 原作: アリス・マンロー 『クマが山を越えてきた』 出演:ジュリー・クリスティ (フィオーナ・アンダーソン ) ゴードン・ピンセント (グラント・アンダーソン) オリンピア・デュカキス (マリアン) マイケル・マーフィ (オーブリー) クリステン・トムソン (クリスティ) ウェンディ・クルーソン (モンペリエ) アルバータ・ワトソン (フィーッシャー医師) ストーリー: 結婚して44年になるグラントとフィオーナ。決して良き夫とは言えない過去もあるグラントだったが、いまはフィオーナを深く愛し、夫婦仲良く穏やかな日々を送っていた。ところがやがて、フィオーナをアルツハイマー型認知症の悲劇が襲う。物忘れが激しくなったフィオーナは、ついに自ら老人介護施設への入所を決断する。施設の規則で入所後30日間、面会を許されなかったグラント。そしてようやく訪れた面会の時、フィオーナはグラントを覚えていないばかりか、彼の前で車椅子の男性オーブリーに対し親しげな振る舞いを見せるのだった。その後も日増しに深まっていく2人の仲を目の当たりにして動揺を隠せないグラントだったが…。 allcinemaより 初公開年月:2008/05/31 サラ・ポーリーの出演作では、『死ぬまでにしたい10のこと』、『あなたになら言える秘密のこと』などは、自分が実際経験したわけではなくても凄く共感してしまった作品。 本作は、そんなサラ・ポーリーの初監督作品ということで楽しみにしていたのですが、主演のジュリー・クリスティーがオスカーの最有力候補でもあったのですよね。 本作は、妻がアルツハイマー型認知症になってしまった老夫婦を描いた作品とのこと。 私はまだ老人介護の問題には直面していないのですが、子育てであれば、その時は辛くても、幼稚園に上がる頃には24時間体制の育児からは開放されるし、小学校に上がる頃には自分のことは自分で出来るようになるのはわかっています。 が、老人介護は先が見えない分、辛いものがあるのでは?と想像しています。 それでも本人の意識がしっかりしていれば、合間をみて自分の時間を捻出することもできるのでしょうが、アルツハイマーになられたら……。 24時間体制の介護をいつまで続けなければならないのか…。 体力的には勿論、精神的にも参ってしまいそうです;;; そんな時頼りになるのが、やはり施設だと思うのですが、施設に入所してもいろいろな問題が起きるということを教えられたし、また、アルツハイマーという病気の本当の怖さを思い知らされた気がします。 それにしても、本作に登場した施設の”施設入所後30日間は面会できない”というのは、どういったことなのか? 職員の女性がこっそりグラントに洩らしたところによると、施設の都合ということらしいですが、30日間も家族に会わなければ、アルツハイマー患者の大半は家や家族を忘れて”家に帰りたい”とかと言い出さなくなるからでしょうか?? そんな怪しい規則がある施設にはそもそも入所させるべきではなかったのでしょうが、施設も選べるほど沢山あるわけではないのでしょうね…。 それにフィオーナ自身が決めたことのようですし…。 ということで、30日振りに面会にやってきたグラントは、病状が進み、グラントのことをすっかり忘れてしまったどころか、施設にいた昔馴染みのオーブリーに恋しているフィオーナの姿を見てショックを受けてしまうのでした。 アルツハイマー患者の不可解な行動については、これまでTVや映画で少しは観たことがあったのですが、本作でのフィオーナの症状にはびっくり。 そんなフィオーナを辛抱強く見守るグラントでしたが、若い頃、浮気でフィオーナを苦しめた過去があり、こんな形で復讐されているのか?と苦しむんですね……。 何が妻の真意なのか、もしかして真意なんてもう無い? 妻の変化をただただじっと見守るしかない……。 グラントに課せられた終わりの見えない試練って凄く辛いと思う……。 映画に終わりは無かったと思うのですが、実際の病気、介護もそうなんでしょうね……。 いろいろ考えてしまう映画でしたが、観てよかったです。 |

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ジュリー・クリスティ・・年とっても品のある美しい女優さんですね。いい人生を歩んできたんでしょうね。そんな俳優さんが演じるから、またこの映画も人に訴えかける映画になるのでしょうね。
老いは、誰にでも訪れます。そして認知症も起りうる症状です。その中で、あんなに意地悪で、性格の悪かった人が、認知症になることで、ピュアで穢れのない善人になることもあるようです。
そんな人を前にして人は、どうかんじるのか・・。
この映画もまたそんな疑問に答えてくれそうです。
2008/7/19(土) 午後 3:56 [ nomad ]
これは観たかったのですが、近くの劇場では2週間限定だったので、終わってしまいました・・・(涙)
「君に読む物語」や「アイリス」でも描かれたアルツハイマーですが、この映画ではかなり現実的に描かれているようですね。自分も人事ではない年代になってきているので是非この作品も観たいと思います。DVDを待ちますね。
2008/7/20(日) 午前 8:49
これは観たいのですけどね〜。 まあ、DVD待ちになってしまいそうです。 ^^;;;
サラ・ポーリーが監督ってのも驚きましたが、オスカーに絡むというのもまた驚きでした。 (失礼・・?) ^^;
とにもかくにもこれは、見応えありそうですねっ。 ^^;
2008/7/20(日) 午後 1:43
・・・くぅ〜〜サラちゃんの監督って事でかなり期待だったんですがこちらも単館ってことで期間が短くって終わっちゃいました・・
そっか〜やっぱり良かったですか。。うん、DVDに期待したいです。。
2008/7/20(日) 午後 9:36
良かったことは良かったのですが…。現実的に、幸せそうに見えても、過去の出来事が心の中にトゲとなって残っているのは、事実でしたね。時々、フィオーナの言葉にも出てきました。もしかしたら、彼女自身の新しい旅立ちが必要だったのかもしれませんね。グラントも、新しい旅立ちに気づいたような終わり方だったような気がします。
2008/7/22(火) 午前 9:13
サラ・ポーリーさんも大変なところに切り込んだのですねえ。自分も遠からずぼけると思うので、気になる題材なのですが、・・・脳という臓器は、今のところ、自己防衛的にぼけるような気もします。‘人間らしく’という言葉はとかく宙に浮いてしまいがちで、落ち着き先は、ないようなものなのではないですかねえ。映画、観ないで反応してしまって、ごめんなさい。
2008/7/22(火) 午後 7:26 [ kikuy1113 ]
サラ・ポーリーの監督作品、興味あったんですが、なかなか深い映画みたいですね。数ヶ月前、私の祖母が怪我で入院したショックと環境の変化で少し認知症が出た時期があり、あんなにしっかりしたお祖母ちゃんだったのに・・・とショックでした。90歳過ぎてるから仕方ないとはいえ、”老い”を身近に感じた出来事でした・・・。
2008/7/24(木) 午前 0:11
Nomadさん、ジュリー・クリスティにつしては、先日、彼女が1965年に出演した『ドクトル・ジバゴ』を観たのですが、今の方が綺麗かも!? ほんと、素敵な歳のとりかたをしていらっしゃいます^^。
で、私的には身近に認知症を患った人がいないので、実感としてはわからないのですが、人格が変わってしまうかもしれないっていうのは怖いですね;;; そんな時、自分が受け入れられるか… いろいろ考えてしまいました;;;
2008/7/24(木) 午後 6:54
Choroさん、こちら話題作だし、良い映画なのにわりとこじんまりとした上映ですね(^^;
で、そうでしたね、「君に読む物語」や「アイリス」もそうでしたね。 私的には渡辺謙さんの『明日の記憶』がよぎったのですが、そのときにショックをうけないように、今のうちにちょっとづつ心構えを……(^^; Choroさんも是非^^。
2008/7/24(木) 午後 7:03
サムソンさん、初監督作にしてオスカーに絡むなんて、サラ・ポーリー恐るべしっ;;;ですね。
やはり、日本人が演じているし、謙さんの『明日の記憶』の方が身近に感じられたのですが、ロケーションも良かったし、そういうこともあるんだ!?という意外性もあり、観て良かったです^^。
サムソンさんも是非!
2008/7/24(木) 午後 7:09
SHIGEさん、当地のミニシアター系は2週間上映が基本!?なのですが、ほんと、上映期間が短いとちょっと気を抜くとすぐに見逃してしまいます;;;
で、女優でもサラ・ポーリー、監督でもサラ・ポーリー?(笑) 彼女も多才ですね〜^^。
SHIGEさんも是非!
2008/7/24(木) 午後 7:15
NZさん、”新しい旅立ち”←ナルホドです。 夫婦も長いことやっていると、その時々でいろいろ形を変えて行くんだろうし、行かなければならないのでしょうね。 が、最終的には信頼関係がモノをいうのでしょうか? 長い人生をかけて信頼を築いていくのかも…と、漠然と思ったのでした。
2008/7/24(木) 午後 10:22
kikuyさん、ちょっとご無沙汰してました。 ”自己防衛的にぼけるような…”←何かちょっとドキっとしたのですが、ほんとそうかもですね。 老人は本来一番敬意を払われるべき存在なのに、体の機能がちょっと衰えたということだけで隅に追いやられたり…。
が、現実逃避のためにボケるというのも悲しいかなぁ…;;;
サラ・ポーリーも勇気ある挑戦ですよね。 が、ちょっと視点を変えてドラマを描いてみましたと言う感じで、渡辺謙さんと樋口可南子さんの『明日の記憶』の方がより現実的に描かれていたように思います。 が、良い映画だと思いますので、kikuyさんも是非!
2008/7/24(木) 午後 10:59
Kinoさん、子育ての次は介護なんですかねぇ? 私は自分の両親はもう亡くしているのですが、義父母はそろそろ心の準備をしておいたほうがいいかなぁ…という感じです(^^;
育児が時代とともに便利になったり変化してきたように、介護もいろいろ工夫されてきているのでしょうが、認知症などで以前と人格が変わってしまったりというのは、やはりショックでしょうね…。
2008/7/24(木) 午後 11:21