|
原題:IT'S A FREE WORLD... 監督: ケン・ローチ 出演:カーストン・ウェアリング (アンジー) ジュリエット・エリス (ローズ) レズワフ・ジュリック (カロル) ジョー・シフリート (ジェイミー) ストーリー: 一人息子のジェイミーを両親に預け、職業紹介所で働くシングルマザーのアンジーは、ある日突然解雇されてしまう。そこで彼女は、ルームメイトのローズを誘って、自ら職業斡旋の仕事に乗り出すことに。こうして、行きつけのパブの裏庭を集合場所に、外国人労働者の斡旋業をスタートさせたアンジーだったが、ある時、不法移民を働かせるほうが儲かると知り、気持ちが大きく揺れてしまう…。 allcinemaより 初公開年月:2008/08/16 引き続き、ロンドンのもう一つの裏社会?劣悪な条件で働かざるを得ない不法労働者などを描いた『この自由な世界で』について。 社会派と言われるケン・ローチ監督ですが、私的にも同監督との出会いは、アメリカにおけるヒスパニックの労働組合を題材にした『ブレッド&ローズ』だったりします。(一瞬だけカメオ出演しているトロさま目当てだったりしますが…^^;) なので、本作は原点に帰ったような、懐かしいような感覚を覚えました。 主人公のアンジーは、突然仕事を解雇されてしまって、理不尽な悔しさを味わうのですが、仕事で培ったノウハウを生かして、外国人労働者の斡旋業を始めるんですね。 会社経営は素人ということで、色々不安に思うパートナーのローズに”大丈夫”と言い切り、どんどん先に進めていくあたり、ただ単に向こう見ずだっただけかもですが、そんな逆境にも負けないアンジーに、だんだん応援する気持ちが沸いてきて、感情移入しながら観てしまいました。 が、最初はおっかなびっくり行っていた人材斡旋業も、慣れてくるに従い、いろいろ悪知恵を覚えたりもし、ローズが警告しても、もう少し、あと少しだけと欲張り、ついつい一線を越えた仕事をしてしまうんですね。 一度は助けた不法移民の家族を、今度は窮地に立たせ、でも、そんな自分を正当化して開き直る…。 そんなアンジーはローズにさえも見捨てられてしまいます。 挙句の果てに、給与未払いの労働者たちに、大事な一人息子をさらわれてしまい…。 ”ここは自由な世界なのよ”と、アンジーは言っていましたが、自由はキチンと責任を果たしてこそ得られるものですよね。 セクハラされた上に解雇されてしまったシングルマザーのアンジー。 祖国を追われ、不法移民として隠れて暮らさなければならないイラン人家族。 夢を打ち砕かれたポーランドからやってきた青年。 同時に見た『イースタン・プロミス』のようなマフィア達が暗躍する世界とはまた別な、ギリギリな労働者達の裏社会。 そんな世界を、誰に肩入れするわけでもなく、坦々と真面目に描いた作品は、現実問題としての説得力がありました。 と同時に、必死に頑張っている人々を応援するようなケン・ローチ監督の眼差しも感じられる作品でしたね。 あぁ、こちらも観終えた直後は思うことが一杯あったのに、やっぱ、映画の感想って、観終えた勢いで書かないと難しいですね(^^;;; 先週末に観ていたのですが、またまた心身ともに落ち着かない日々で……はぁ。 今年度がまだ半分しか終わっていないなんて信じられない〜(><) |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー






マフィアなど組織による犯罪よりも、弱者が生きていくために行う不法行為の方が身につまされるものがありますよね。
こういう話はこちらではよく、新聞の社会面に載っている話ですが、外国人ですと、ただの犯罪者として描かれる場合が多いのです。
内側から描いた話なのですね。見てみたいです。
2008/9/27(土) 午前 7:01
なんだか身につまされそうな話ですね(^。^;;
自分の住んでいる所でも、中国人を無給でこき使ってたニュースもよく聞きます(-_-;)
Kimさんも、いろいろなジレンマがありそうですね(^。^;;
2008/9/27(土) 午前 9:15
ロンドンに限らず、先進国の大都市ではどこで起こっていてもおかしくない裏事情を淡々と描いた強烈な作品でした。アンジーを悪者にせず描いているところがまたよかったですよね。何気にポーランド人の彼が好みでした(笑)こちらからもTBさせて下さいね。
2008/9/27(土) 午後 11:16
あ、これたしかケン・ローチ監督の新作ですよね〜。 ん〜、いつの間にか見逃してました〜〜、、 まだやってますかね。 ^^;
見応えガッツリありそうな作品ですねぇ。 DVDでも観たいです! ^^;
2008/9/28(日) 午前 9:51
現実的にビジネスは、誠意がないと続かない。という教訓を含んでいますね。アメリカを観てもそうですし…。そういえば、イギリスから移住してきた人が、言いました。人間らしく、ユトリのある時間と環境を家族のためにを持ちたいから、NZに移住してきたと…。
2008/9/29(月) 午前 11:51
おまけさん、ですよね、こういった問題は日本でもあるのでしょうが、正面から問題を捉えた報道はあまり聞かないような…。
根本的な問題を解決しないまま、いいように利用し、利用されている…;;; ケン・ローチ監督作品には、いつも考えさせられます。
2008/9/29(月) 午後 6:40
もくれんさん、そうなんですよね、ロンドンに限らず、先進諸国のどこにでもある問題なんでしょうね;;; 弱みがあるから不当な扱いを受けても訴えることもできない…。 同じ人間なのにね。
で、ご心配いただいてありがとうございます。 昨日、1ヶ月以上悩んだ問題がやっと解決しました(^^;
2008/9/29(月) 午後 7:03
Mさん、ポーランドの青年! 私も、”あら?ジョシュ(ハートネット)に似てる?”と、思わず顔がほころんでしまいました〜(笑)
映画は内容が内容だけに、救われない結末だと辛いものがありますよね。 あのような希望を持てるラストでよかったです^^。
TBありがとうございました!
2008/9/29(月) 午後 11:01
サムソンさん、当地には1ヶ月遅れくらいでやってきましたので、そちらではもう終わってますかね? DVDでじっくり観た方がよい作品かもですので、機会があったら是非^^。
2008/9/29(月) 午後 11:27
NZさん、そうなんですよね、目先の利益を追求しても、誠意がなければ結局は長続きしないんですよね。
そういえば、おととし?公開されていたクライヴの『トゥモローワールド(CHILDREN OF MEN)』でも、英国に移民が押し寄せていましたが、この映画のオフィシャルサイトに映画の背景が簡単に書かれていましたが、英国は東欧に労働市場を開放しているのですね。 それが新たな問題を引き起こしているようですが、こういった問題は私的には難しいです;;;
2008/9/30(火) 午前 9:52
ケン・ローチ監督ですね。英国での移民問題は、ずっと続いていて何年か前には、地方都市で、暴動騒ぎも起きています。
ロンドンも一見艶やかで、セレブなリッチな都市に見えるけど、お金持ちと貧乏人の格差は、凄まじいものがあります。
不法移民問題も大きな社会問題になってます。アメリカのリーマン・ショック以来、ちょっと前まで好調だった英国経済の落ち込みも酷く、失業率の上がっています。
2008/10/3(金) 午前 0:41 [ nomad ]
こちらもニュースについていけてませんが(^^;、サブプライム問題に端を発した金融危機は大変なことになっているようですね。 自国で失業率が上がっていたら、移民を受け入れる余裕がなくなり、ますます状況が悪くなりそうです…;;;
その前に、東欧などの国が先進国に追いつくのに、あとどれくらいかかるのでしょうか…。
2008/10/4(土) 午後 4:46