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原題:SZABADSAG, SZERELEM / CHILDREN OF GLORY 監督:クリスティナ・ゴダ 出演:イヴァーン・フェニェー (サボー・カルチ) カタ・ドボー (ファルク・ヴィキ) シャーンドル・チャーニ (ヴァーモシュ・ティビ) カーロイ・ゲステシ (水球チーム監督) イルディコー・バンシャーギ (カルチの母) タマーシュ・ヨルダーン (カルチの祖父) ペーテル・ホウマン (フェリおじさん) ヴィクトーリア・サーヴァイ (エステル) ツェルト・フサール (ヤンチ) タマーシュ・ケレステシュ (イミ) ダーニエル・ガーボリ (カルチの弟ヨージ) ストーリー: 1956年の“ハンガリー動乱”と、その数週間後に起きたオリンピックでの“メルボルンの流血戦”という2つの史実を背景に、歴史と政治に翻弄されながらも最後まで自由を求めて闘った若者たちの愛と悲劇の物語をエモーショナルに綴るヒューマン・ストーリー。監督はこれが長編2作目のハンガリーの新鋭クリスティナ・ゴダ。 1956年、ソ連の支配下にあったハンガリーの首都ブダペスト。独裁的な共産主義政権に対する市民の不満は募り、学生を中心に自由を求める声は日増しに高まっていた。そんな中、政治にまるで関心のなかった水球のオリンピック選手カルチは、学生たちに連帯を呼びかける女性闘士ヴィキの姿を目にして心奪われる。そして、10月23日。その日、オリンピックへ向けた合宿が始まる予定だったカルチは、街でデモ隊を導くヴィキを見かけ、彼女の後を追う。やがて、デモが激しい銃撃戦へと発展していく中、一度は合宿に合流したものの、もはや傍観者ではいられなくなり、再びヴィキと共に、闘争の最前線へと身を投じていくカルチだったが…。 allcinemaより こちら、1956年の“ハンガリー動乱”から50周年記念だった2006年に制作公開されたものなのですね。 といっても、“ハンガリー動乱って何?”な、無知な私(^^;;; ハンガリーを舞台にした映画といえば、なぜかこの曲を聴きながら自殺する者が続出したというシャンソンの名曲を基にした、『暗い日曜日』くらいしか思い出せないのですが、あちらは第二次大戦時(1930年代)、ナチス占領下のブダペストを描いたものでした。 あの映画でもブダペストにドイツ軍が侵攻してきた時には、美しい街に軍隊はとても不似合いでショックを受けたのですが、本作は大戦後、旧ソ連の影響下にあったブダペストでの独立運動を描いたものですね。 ソ連軍の戦車が侵攻してきて、美しい街並みや建物を次々に破壊していくのは、これまたショッキングな映像でした;;; そもそも東欧諸国が第二次大戦後も旧ソ連の影響下にあり、秘密警察への密告などに怯えていたことは、最近映画を沢山観るようになってやっと理解したことだったりして、有名な”プラハの春”にしても『存在の耐えられない軽さ』や『プラハ!』という映画で知ったことですし、東ベルリンの戦後の様子も『グッバイ・レーニン』や『善き人のためのソナタ』で知ったことでした。 本作のラストに、”自由の国に生まれた者には理解も及ぶまい だが私たちは何度でも繰り返し噛みしめる 自由がすべてに勝る贈り物であることを” というメッセージがあったのですが、はっと気づかされたような……。 重い言葉ですね。 で、本作では、“ハンガリー動乱”の中心的なメンバーとして活動していた大学生のヴィキと、メルボルン・オリンピックの水球競技で起きた“メルボルンの流血戦”の中心メンバー、カルチの出会いから、自由を求めた闘いを描いた作品だったのですが、学生達や市民たちが、当局が操るニセの情報などに翻弄されて、集会などで集まったところを掃討されるシーンはいたたまれなかったですね。 そこまでするか??という感じ。 体制側も末期でなりふりかまっている余裕はなかったのでしょうが…。 最初と最後に出てくる水球の試合のシーン。 初めて水中の様子などを見たのですが、水の上では球技ですが、水の中は”格闘技”なんですね(^^; あれは、レフェリーが余程フェアに反則をとってくれないと厳しいものがありますよね。 メルボルン・オリンピックでは、観客の応援を味方につけたハンガリーチームが、見事金メダルをとることができたのdすが、独立運動で傷ついたハンガリーの国民にとって、水球チームのメダル獲得は励みになったでしょうね。 ということで、もうじき北京オリンピック。 今回は水球の試合を観るのも楽しみになりました。 |

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