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君は神の贈りものだ 僕を救ってくれる救世主 僕の魂は瞳に 人々が起こす熱い風 空気の無い生活 大勢の中から 僕は君をみつけた アパッショナートでサヴェリオがジーナへ贈った手紙(詩)は、全てキム・ロッシくんの自作とか。 普段はめったに手紙は書かないそうですが、役作りで、ジーナへの思いを手紙に書いてみたところ、監督が使おうと言ったのだそうです。 そんなことで再見。 また、泣いてしまった;;; 前よりもいっぱい……。 心躍る詩、不安に苛まれた詩、切ない思いが溢れた詩…… 映画の中で語られた詩の全てが、傷つきやすいサヴェリオそものもで、胸がいっぱいになってしまうのです。 中でも印象的だったのが、壊れていく自分に対する不安。 以下、ネタバレがありますので、ご注意下さい。 こんなことは、医学的知識が無い私が憶測で書くべきではないのでしょうが…… 心の病を患っているサヴェリオは、医師に処方されたものでしょうが、精神安定剤のようなものを飲むことを日課にされています。 内科的疾患などでも、それがストレスからくるものだったりして、眠れないとか訴えると、リラックスできる薬を処方されたりします。 短期間で飲み終えるものでしたら心配ないのでしょうが、中には依存性のあるものもあったりして、人間力?を徐々に奪われる怖さがあるというのが私の印象。 薬を 悪魔の声がそう ささやく 悪魔の薬は不能と 死んだセックスの薬 薬は静かに僕をむしばむ 感受性が強すぎること以外は、頭も身体も普通に大人に成長したサヴェリオ。 が、長く薬を飲んだことで、性的なコンプレックスも抱えてしまったのでした。 ジーナに出会い、救われたというサヴェリオ。 あなたはクスリだ ジーナと毎日逢えるようになり、サヴェリオは自分の意思で薬を断ちます。 が、無垢な守るべき存在としてサヴェリオに接していたジーナは、 男性的な本能で求めてくるサヴェリオを拒絶してしまいます。 突然ジーナに去られてしまったサヴェリオは、パニックに陥り、また薬漬けに… ジーナに恋したことで、人間らしく生きようとしたサヴェリオでしたが、また元の世界へ引き戻されてしまいました。 ……誰も悪くは無いのですよね。 嫌がるサヴェリオに薬を強要し続けた母親も、パニックになったサヴェリオが自分や他人を傷つけるかも知れないことを考えると、薬に頼って守っていこうとしたのは理解できます。 突然サヴェリオの元を去ったジーナも、サヴェリオの内面は子供のままだと聞かされていたのに、彼女自身がパニックになってしまったのですよね。 そして、妻につきまとうなときつく言いつけたリカルドも、彼も彼なりにサヴェリオを理解しようと務めた結果でした。 どうしてサヴェリオは、こんなにも傷つかなきゃならないのか…… そんなことでも泣けてくるのです;;; その後、落ち着いたサヴェリオは施設へ…。 ”彼は傷つくことで成長を遂げるのだった。”?? 施設へ入所させられたことがサヴェリオの成長なの? と、最初は映画紹介の粗筋に疑問を感じたのですが、施設へは自分の意思で入ったのですよね。 サヴェリオは少なくとも母親の庇護からは自立したのでした。 今の年相応に落ち着いたキム・ロッシも素敵ですが、本作での、触れたら壊れてしまいそうなモロさ、 美しさは、あの年代でなければ出せないもの…。 それに、あの美しい詩も……。 このような繊細な映画が生まれた奇跡に感謝です。 |

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