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原題:ELIZABETH I 監督:トム・フーパー 出演:ヘレン・ミレン (エリザベス1世) ジェレミー・アイアンズ (レスター伯 ロバード・ダドリー) ヒュー・ダンシー (エセックス伯 ロバート・デヴァルー ) バーバラ・フリン (スコットランド女王 メアリー・スチュアート) パトリック・マラハイド (フランシス・ウォルシンガム卿) イアン・マクディアミッド (バーリー卿 ウィリアム・セシル) トビー・ジョーンズ (ロバート・セシル) サイモン・ウッズ (ギルバート・ギフォード) <ストーリー> 前編: 16世紀後半のイングランド。即位して20年になるエリザベス女王(ヘレン・ミレン)は未だに結婚を拒み続けていた。女王は穏健派カトリック国フランスの公爵との政略結婚を決意するが、長年の愛人レスター伯(ジェレミー・アイアンズ)らの反発に遭い断念。だが、レスター伯が密かに結婚していた事実が明らかになり、彼を王宮から追放する。しかし、彼女を異端者として破門したローマ教皇や、親戚に当るスコットランド女王メアリーによる自分の暗殺計画に気づいた女王は、レスター伯と復縁。計画に関わった人間の血の報復を開始する。 後編: 宿敵スペインの無敵艦隊に大勝し、イングランドの救世主となったエリザベス女王。彼女の心はレスター伯の義理の息子エセックス伯(ヒュー・ダンシー)へと移る。立身出世を急ぐエセックス伯は、エリザベスの寵愛を後ろ盾に、枢密院の顧問官に就任。その傍若無人な行動も、彼を溺愛するエリザベスには若さゆえの過ちとしか映らなかった。だが、エセックス伯が彼女の主治医ロペスを無罪の罪で死刑に追い込み、顧問官ウォルシンガムの娘を妊娠させたと知り、エリザベスはついに彼と決別。そして、そんな2人を運命は残酷に弄ぶ・・・。 HMVより 2006年のヘレン・ミレンは、本作でのエリザベス1世役、『クイーン』でのエリザベス2世役とWエリザベスの熱演で、オスカーやGG賞、母国英国のアカデミー賞など、映画賞総なめの活躍でした。 そんな話題作のためか、DVDがリリースされてもなかなかレンタルできず、この度やっと観ることができたのですが、前・後編あわせて223分という大作ドラマで、見応えがありましたね〜、大満足です^^。 エリザベス1世というと、やはりケイト・ブランシェット主演の映画『エリザベス』、さらにその続編『〜ゴールデンエイジ』と比べてしまうのですが、華麗でカッコいい、ケイト:エリザベスに対して、ヘレン:エリザベスは、即位後20年頃(1578年)から始まる本作に当然のことながら無理が無く、年齢による威厳や悲哀が良く出ていて、リアリティがありました。 実はそのリアリティって結構大切だと思うのですが、フランスのアンジュー公とお見合い?したのは1581年とのことですが、その時エリザベスは48歳くらいでアンジュー公は22歳年下ということですので26歳くらい。 王族の政略結婚には年齢差などは関係ないとは思うのですが、既にエリザベスに世継を期待するのは難しいというのもわかるし、アンジュー公を前にはしゃいでいる女王に、女官達が少女にでもなったつもりかしらと陰口を叩いていたのも納得(^^; で、スコットランド女王メアリーの処刑などでスペインの無敵艦隊が攻めてきた1588年には、エリザベスは既に55歳くらい。 その年レスター伯が亡くなり、エリザベスの寵愛は既にレスター伯の義理の息子エセックス伯に移っているのですが、エセックス伯は22歳くらい。 エセックス伯を猫可愛がりするエリザベスと、女王に甘やかされていることで勘違いしているエセックス伯の滑稽さもリアルすぎてイタかったです;;;(でもイケメンはやはり可愛ですよね〜。ミーハーな私は気持ちがわかるだけに辛い…^^;) 歴史物の映画やドラマを観ていると、だんだん点が線に繋がる快感を覚えたりもするのですが、そんな時、きちんと史実に沿って作られていると、ますます歴史にも興味が湧くんですよね^^。 最近スカパーでヴァロワ朝末期のフランス宮廷を舞台にした『王妃マルゴ』が放送されていたので録画がてら再見したのですが、エリザベスの暗殺を謀ったとして処刑されるスコットランド女王メアリーはマルゴの長兄の嫁で、エリザベスとお見合いしたアンジュー公はマルゴの弟フランシスになるんですよね。 (映画『王妃マルゴ』で、パスカル・グレゴリーが演じていたマルゴの兄(後のアンリ3世)もアンジュー公と呼ばれていたので、彼がお見合い相手だと思ったら、Wikipediaによると更に弟がいたのですね。François, Duke of Anjou) マルゴとナバラ王アンリ(後のフランス王アンリ4世)の結婚は、フランス宗教戦争(ユグノー戦争)の最中に行われ、婚礼の6日後に新教徒(プロテスタント)の大量虐殺(サン・バルテルミの虐殺:1572年8月24日)が起こるのですが、16世紀後半、カトリックとプロテスタントの対立がヨーロッパ全体で激しいものだったということがよく分かります。 メアリーは、スコットランド王ジェームズ5世とフランス貴族ギーズ公家出身の王妃メアリー・オブ・ギーズの長女で、わずか生後6日で王位を継承します。 が、幼くしてスコットランドを追われ、フランス王アンリ2世(マルゴの父)の元に逃れます。 以後フランス宮廷で育てられ、アンリ2世の皇太子フランソワと結婚することになります。 サン・バルテルミの虐殺は、(父を暗殺したプロテスタント側のコリニー提督への憎しみを募らせていた)ギーズ公アンリと、アンリ2世の王妃カトリーヌ・ド・メディシスの策謀によるといわれているようですが、メアリーのもう一つのルーツ、ギーズ家はフランスのカトリック派の中心なわけですね。 と、スカーレット・ヨハンソン主演で『Mary, Queen of Scots』が近々映画化されるようなので、ついでにちょっと予習^^。 (メアリーの父ジェームズ5世は、母がイングランド王ヘンリー8世の姉マーガレット・テューダー。 フランス国王フランソワ1世の王女マドレーヌ・ド・ヴァロワと結婚するが、マドレーヌは結婚後数ヶ月後に病没。 フランスの大貴族である初代ギーズ公クロードの長女メアリー・オブ・ギーズと再婚) |

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