Kim's Room

ご無沙汰しておりますが、元気にしております。 2011.04.08 kim

特集:高慢と偏見、オースティン

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おかげさまでジェイン・オースティン著『高慢と偏見』は終了しました。…が、『ペンバリー館』『リジーの庭』と、まだまだ続く高慢と偏見ワールド!!
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ケント州ハンズフォードで牧師をしている、いとこのコリンズ氏からベネット氏へ手紙が届いた。
手紙の内容は、父の代からの諍いへの和解の申し入れと、ロングボーンの家と土地の限定相続の件で、娘たちへの補償について話したいので訪問したいとのことだった。

コリンズ氏は約束通り到着し、ベネット家は家族総出で丁重に彼を迎えた。
コリンズ氏は野暮ったい顔つきの25歳の青年で、非常にもったいぶった感じで、堅苦しい態度だった。そして、娘たちをほめちぎり、玄関ホールも食堂も家具類も、すべて念入りに点検されてほめあげられた。
こうして、何もかもほめちぎられて、ベネット夫人はさぞやいい気持ちになったかと思いきや、夫人はなんとも悔しい気持ちだった。コリンズ氏がそれらすべて、いずれは自分のものになると思ってじろじろ見ているのではないかと思ったからだ。

コリンズ氏はあまり頭のいい男ではなく、生まれつきの欠陥は、教育や人付き合いによって補われることもなかった。これまでの生涯の大半は、無学でケチな父親のもとで過ごされ、いちおう大学は出ているが、在学中に有益な友人をつくることもなく、必要な年限だけ在籍して卒業したにすぎなかった。父親のもとで服従を強いられて育ったために卑屈な態度が身についたが、いまはその反動で、頭の悪い人間がひとり暮らしをしているためにひどいうぬぼれ屋になり、若くして思わぬ成功をしたために、尊大な態度がすっかり身についてしまった。幸運にもキャサリン・ド・バーグ夫人の知遇を得、ちょうど空席となったハンズフォード教区の聖職禄を与えられて牧師となったのだ。そしてキャサリン夫人の身分の高さにたいする尊敬心、庇護者としての彼女に対する崇拝心、それに自分に対する過信、聖職者の権威にたいする過信、教区牧師の諸権利にたいする過信などが一緒になって、あの高慢と追従と、尊大と卑下が混ざり合った奇妙奇天烈な人間ができあがったのである。

立派な家と十分な収入を得ると、つぎは結婚のことを考え出した。今回ベネット家に和解の申し入れをしたのも、ほんとの目的は花嫁探しだった。ベネット家の娘たちが評判どおりの美人で気立てもよければ、そのひとりを妻に選ぼうと思ったのである。限定相続でベネット家の家と土地を相続することにたいして、彼がなんらかの補償をすると言ったのはこのことであり、彼としてはたいへんな名案だと思っており、自分はベネット家には十分すぎるほどふさわしい結婚相手であり、実に寛大で無欲な申し出だと思っていた。

そしてこの計画は、実際に娘たちにあっても変わらなかった。ジェインの美しい顔を見ると、結婚の決意はますます固まり、長女優先という彼の形式尊重主義も満足させられ、最初の晩は、花嫁はジェインに決定という感じだった。だが、翌朝になると変更を余儀なくされた。ベネット夫人と話したのだが、花嫁はぜひベネット家から迎えたいと彼が言うと、ベネット夫人はにこやかに笑って、結婚には賛成しながらも長女のジェインだけは困ると言ったのである。
だがコリンズ氏としては、ジェインをエリザベスに変更すればいいだけで、実際すぐに変更された。
ベネット夫人はコリンズ氏の言葉をしっかりと心にとめ、これでふたりも一挙に片付きそうだと、ひそかに胸をおどらせた。昨日は口にするのも汚らわしいと思っていた男が、今日は誰よりもすばらしい男に思えてくるのだった。    つづく…。

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●ネザーフィールド屋敷での会話から

読書にも飽きたミス・ビングリー(キャロライン)は、容姿端麗で歩き方も上品なのをダーシー氏に見てもらいたくて、突然部屋の中を歩き始めた。だが、ダーシー氏は見向きもせずに読書にふけっているので、最後の手段とばかりにエリザベスに「一緒に歩きませんか」と声をかけた。エリザベスは驚いたが、言われたとおりにした。
ダーシー氏も一緒に歩くように誘われたが、それを断った。彼女たちが部屋を歩く目的は2つしか考えられないし、彼が加わったら、そのどちらかの目的を妨げることになる、というのだ。

キ:「どういうことかしら?あなたにわかる?」
エ:「いいえ、きっとむずかしいことを言って、私たちを困らせるつもりなのよ。彼をがっかりさせるには、何も聞かないほうがいいわ」
だが、ミス・ビングリーはダーシー氏にどうしても説明してほしいと言った。
ダ:「説明するのは構いません。」
  「あなたたちがこんな夜に部屋の中を歩き回るのには、何か目的があるに違いない。二人で内緒話をするためかもしれない。あるいは二人とも容姿に自信があって、歩く姿がいちばん美しいと思っているのかもしれない。ぼくはそう考えたわけです。そして、もし内緒話が目的だとすると、ぼくが加わったら完全に邪魔することになる。そして、歩く姿を見せるのが目的だとしたら、ぼくはこのまま暖炉のそばにいるほうが、お二人の美しい姿をずっとよく観賞できる。と、まあ、そういうわけです」
キ:「まあ、いやらしい!」ミス・ビングリーが奇声を発した。
  「こんなひどいことを言われたのははじめてだわ。どうやって彼をこらしめたらいいかしら?」
エ:「こらしめるつもりがあるなら簡単よ」
  「人を苦しめたりこらしめたりするのは簡単よ。彼をからかって笑ってやればいいわ。あなたは彼と親しいから、どうからかったらいいかご存知でしょ?」
キ:「いいえ。とても親しくしてるけど、からかい方なんてわからないわ。あんなに冷静で頭のいい人をからかうなんて無理よ。からかえるもんならからかってみろって言われそう。それに笑ってやるといっても、相手もいないのに笑ったら、こっちがばかみたい。ダーシーさんが喜ぶだけだわ」
エ:「ダーシーさんをわらうことはできないですって!」こんどはエリザベスが奇声を発した。
  「ダーシーさんはそんなに偉い方なの?ぜったいに人から笑われないなんて、随分珍しい特権をお持ちなのね。でもそれは、ダーシーさんだけの特権であってほしいわ。そんな特権をお持ちの方がたくさんいたら、私は大損害。私は笑うことが大好きなんですもの」
ダ:「キャロラインさんはぼくを買いかぶってます」
  「冗談を人生の最大の目的としている連中から見れば、どんなに賢明で立派な人でも、どんなに賢明な行為でも、いくらでも滑稽なものになります。彼らはどんなものでも笑いものにできます」
エ:「たしかにそういう人はいます」
  「でも私は違います。私は賢明なことや立派なことを笑ったりしません。そうではなくて、人間の愚かさやばかばかしさや、気まぐれや矛盾がおかしいんです。そういうものを見たら、いつでも笑ってやります。でもダーシーさんには、そういうものはまったくありませんわね」
ダ:「まったくないなんてことは、人間として不可能です。でも、そういう欠点がない人間になるように、いつも努力はしています。いくら頭のいい人間でも、そういう欠点があると滑稽ですからね」
エ:「虚栄心や高慢という欠点ですか?」
ダ:「虚栄心は、誰もが陥りやすい欠点です。でも高慢は、すぐれた知性を持った人間なら抑えられるはずです」
エリザベスは笑いそうになったが、顔をそむけてごまかした。
キ:「ダーシーさんの人物調査はもう終わったでしょ?」「そろそろ結果を聞かせて?」
エ:「ダーシーさんは欠点のない人間だということがわかりました。ご自分でそうおっしゃるんですから間違いありません」
ダ:「とんでもない」ダーシーが抗議した。「ぼくはそんなこと言ってません。ぼくはたくさん欠点を持ってます。知力に欠陥があるとは思いませんが、性格的に問題があるかもしれません。ぼくは柔軟性にかけるところがあって、人とうまくやっていくのが下手なんです。他人の愚考や悪行をいつでも覚えているし、自分が受けた侮辱は絶対に忘れません。そういうことは早く忘れたほうがいいんでしょうが、性格上そうはいかないんです。執念深い性格というんでしょうね。あいつはだめなやつだとか、大嫌いだとか、いったんそう思ったら永久にそうなんです」
エ:「それはたしかに欠点ですわ!」エリザベスは大きな声で言った。「憎んだら一生憎むなんて、たしかに性格上の欠陥だわ。でも、いい欠点をお選びになったわね。そんな欠点では笑えませんもの。すくなくとも私から笑われる心配はありませんから、ご安心ください」
ダ:「人間には、どんな立派な教育を受けても直せない、生まれつきの欠陥があると思います」
エ:「そしてダーシーさんの欠点は、あらゆる人間を憎む傾向があるということですね」
ダ:「そしてエリザベスさんの欠点は、人の言うことを故意に誤解する傾向があるということですね」ダーシーはにっこり笑って言った。
キ:「そろそろ音楽にしましょう!」自分が加われない会話に飽きて、ミス・ビングリーが大きな声で言った。「ルイーザ、もうご主人を起こしてもいいでしょ?」

ハースト夫人はもちろん異論はなく、ピアノのふたが開けられ、ダーシーもちょっと考えてから、それもいいだろうと思った。自分はエリザベスに関心を持ちすぎているのではないかと、危険を感じはじめていたからである。

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ジェインのことが心配なエリザベスは歩いてでもネザーフィールド屋敷へ行きたかった。回り道する時間も惜しくて牧草地を横切っていったので、やっとお屋敷が見えてきたときには足はへとへとで、靴下は泥だらけで、顔はほてって真っ赤になっていた。偶然、散歩に出ていたダーシー氏と出くわしたのだが、ダーシーは運動で美しく輝いたエリザベスの顔にみとれつつも、若い女性が5キロもひとりで歩いてくることが正しいかどうか疑問に思った。ネザーフィールド屋敷に案内されたエリザベスはビングリー氏に丁重に迎えられたものの、ビングリー姉妹には、いくら姉のお見舞いだからといって、泥だらけになり、髪を振り乱してまで来るなんて信じられないことだった。

エリザベスはさっそくジェインの容態をたずねたが、あまり良くないとのことだった。すぐにジェインの部屋に案内してもらうと、エリザベスの顔を見て喜びで顔をかがやかせたものの、話す気力はなく、みなさんに親切にしていただいたと感謝の言葉をつぶやくだけだった。ジェインの病状は思っていたより重く、エリザベスは看病のためネザーフィールドへ留まることになった。

一日の殆どの時間をジェインの看病に費やすエリザベスだが、ジェインが寝てしまうと、さすがに礼儀上客間へ顔を出した。皆はカードゲームをしたり、読書をしたり、たまにはピアノで歌ったりダンスをしたりして過ごしていた。ダーシー氏は妹へ長い手紙を書くこともあった。
(毎晩、主にダーシー氏、ビングリー氏、ミス・ビングリー、エリザベスの間で興味深い会話が繰り広げられるのですが、とても長くなってしまいますので、次回に印象的な会話を1つだけご紹介したいと思います。)

エリザベスはロングボーン・ハウスの母へ、ジェインのことで相談したいと手紙を書いたので、あくる日ベネット夫人は下の二人の娘を連れてやってきた。ジェインの病状は思った程重症ではないことを確認したベネット夫人は、連れて帰るよりこのまま滞在させてもらった方が(ジェインとビングリーのために)良いと判断しビンクリー氏に願い出た。もちろんビングリーはその方が良いと同意し、ジェインとエリザベスの滞在はさらに延びることになった。
短期契約で屋敷を借りているビングリー氏を心配したベネット夫人は、さかんに田舎に滞在することを勧めるが、エリザベスとダーシー氏の何気ない会話で田舎をバカにされたと勘違いしたベネット夫人はなんとかダーシー氏をやり込めようとやっきになってエリザベスをハラハラさせた。さらに、末の妹のリディアまで”舞踏会を開催するという約束を果たさないと男の恥ですよ”と言い出す始末で、ダーシー氏、ビングリー姉妹をあきれさせた。

結局1週間ほどネザーフィールド屋敷に滞在し、ようやく回復したジェインはビングリー氏に惜しまれながらエリザベスとともにロングボーン・ハウスへ帰っていった。  …つづく。

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ダーシー氏は最初はエリザベスを美人だとは認めなかった。ところが、彼女の顔にはいいところはまったくないと、自分にも友人達にも言ったとたん、エリザベスの顔は表情豊かな黒い瞳のおかげで、非常に知的な感じがすることに、ダーシーは気がついた。そして困ったことに、この発見につづいてほかにもいいところが目につきだした。
だが、こうして自分がダーシー氏の関心の的になりはじめていることに、エリザベスはまったく気付いていなかった。

サー・ウィリアム主催の舞踏会でダンスを勧められたダーシー氏はエリザベスの手を取ろうとするが、エリザベスは「あら、私は踊るつもりなんてありません。ダンスのパートナーを探しにこちらへ来たわけじゃありません。誤解しないでください」と、いたずらっぽい視線を投げて、くるっと背を向けて立ち去ってしまった。ダーシーはこんな肘鉄砲を食らっても、なぜかエリザベスには腹が立たなかった。むしろ、彼女にたいして、気持ちのいい満足感のようなものを覚えた。

ひとりでその思いにふけっていると、ミス・ビングリーが声をかけてきた。
「何を考えてらっしゃるか、当ててみましょうか。毎晩こんな連中と過ごすのはたまらないと思ってらっしゃるんでしょ?」
「その推測は完全に間違ってます。ぼくはもっと楽しいことを考えていたんです。美しい人の美しい瞳がもたらす愉悦感について考えていたんです」
ミス・ビングリーはぎょっとしたようにダーシー氏の顔をみつめ、あなたにそんなことを考えさせた人は誰なんですか、と聞くと、ダーシー氏は大胆にこう答えた。
「エリザベス・ベネットさんです」

ある朝、ミス・ビングリー(キャロライン)からジェイン宛に手紙が届いた。
「兄達は外出しているので、私達とお食事をしていただけませんか?」とのお誘いです。
ジェインは馬車で行きたかったのですが、「雨になりそうだから、馬でいったほうがいいわ。そうすれば、あちらに泊めていただくことになるもの」とベネット夫人。
そして、ジェインが出かけてから間もなく雨が降り出してきて、ほんとうに帰ってこられなくなってしまった。
翌朝、ネザーフィールド屋敷のジェインからエリザベス宛に、かぜを引いてお医者様見てもらうので帰れないとの手紙が届いた…   つづく。

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「金持ちの独身男性はみんな花嫁募集中にちがいない。これは世間一般に認められた真理である。」

ベネット家の住むロングボーン村近くのネザーフィールド屋敷に、年収5千ボンドもの独身青年が引っ越してくることになった。
年頃の5人の娘の嫁ぎ先を心配しているベネット夫人は、ベネット氏に早く訪問し交際できるようにしてほしいと懇願した。

長女ジェインと次女のエリザベス(リジー)はとても仲のよい姉妹で、お互いに思っていることは何でも打ち明けている。ジェインもエリザベスも自分たちがよい結婚をしなければいけないことは良く承知していて、美人で心優しいジェインこそよい結婚ができるとエリザベスは信じていた。

メリトンという町で舞踏会が開催されることになった。ネザーフィールド屋敷のビングリー家を招いてのもので、みんなどんな人達かと興味津々。
会場に現れたのは、ビングリー氏と妹のミス・ビングリー、姉のハースト夫妻、そして友人の5人。

ベネット夫人はさっそく、ビングリー氏の友人が年収1万ポンドものダービシャー州の大地主、ダーシー氏であることを突き止めてきた。
ビングリー氏、ダーシー氏に娘たちを紹介するベネット夫人。ビングリー氏は長女のジェインを気に入ってくれたようでしめしめ。ところが、ダーシー氏に自慢の娘を無視されたベネット夫人はカンカンに怒ってしまった。
ダーシーは大地主の跡継ぎとして振舞うように育てられていて、このような田舎の下品な舞踏会は我慢ならないのだ。

エリザベスとのダンスを勧めるビングリー氏に、「あえて踊りたいほどの美人じゃないね」と答えるダーシー氏。エリザベスはこの言葉を耳にしてしまう。これでエリザベスのダーシーに対する評価は決まってしまった。

ビングリー氏とダンスを楽しんだジェインはビングリー氏に好意をもっていること、ビングリー氏の姉妹ともよい友人になれると思うとエリザベスに話した。いっぽうエリザベスはビングリー氏には好感をもっていても、姉妹の方にはジェインとは反対の印象をもっていた…  つづく。


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