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原題:We Don't Live Here Anymore 監督:ジョン・カーラン 出演:ナオミ・ワッツ(イーディス) マーク・ラファロ(ジャック) ローラ・ダーン(テリー) ピーター・クラウス(ハンク) ストーリー:郊外に住む平凡な専業主婦イーディス。夫ハンクは大学教授で、その同僚ジャックと妻のテリーとは夫婦ぐるみの親しい付き合いを続けていた。ところが、なぜかその幸せな生活に満たされないイーディスは、密かにジャックと関係を持ってしまう。それを知ったテリーは、怒りにさいなまれ、ハンクに慰めを求め出す。交錯する感情を抱えながら、狂おしく求め合う男と女。そして、ふたつの家庭は崩壊の道を辿って行く。イーディスが愛と欲望の終わりにくだした決断とは・・・? この映画は、先月もDVDで観ているのですが、あまりにあまりな内容で記事にできず…(^^; なんですが、今回観直して、私的に『迷い婚〜』でマーク・ラファロに興味を持ったのだと思っていたら、実はこちら、『夫以外の選択肢』の演技で惹かれたのだということがわかったので、がんばって記事にしてみたいと思います。 以下、ネタバレですので、未見の方はご注意願います。 この映画、『クローサー』を面白いと感じた私でも、最初に観た時は体の中に鉛の塊でも入ったような感じがして、なんだかなぁ…と思いました。 この人たち、ヒマすぎっていうか、それまで悩みがなさ過ぎたんでしょうね。 大学教授の夫と専業主婦の妻、可愛い子供たち。 郊外の住宅地で、平凡ながらも何不自由のない毎日です。 そして自分たちが仕掛けた罠で苦しんで、ま、それによって見えてきたものもあったようですが、見せられるこちらはたまったもんじゃないっていう感じがしました。 …最初は。 でも、2回目に観た時は、登場人物の心情を考えながら、のめり込んで観てしまいましたよ(^^ゞ 夫婦関係もマンネリ化している二組の夫婦。 ジャックとテリーは口げんかが絶えず、一方ハンクとイーディスは仮面夫婦。 夫が友人同士で家族ぐるみで付き合っている夫婦なのに、ジャックとイーディスは不倫中という有様。 そんなジャックは、パーティでわざとテリーとハンクを二人にして、彼らも浮気をするように仕向けたりと、まったくインテリのすることはよく分からん;;;な展開です。 遂にジャックは妻のテリーにイーディスを愛していると告白してしまうのですが、ジャックを心から愛していたテリーは、そのことによって、かえって踏ん切りがついたようです。 出て行ってと言われて、やっとテリーや子供達、これまで築きあげてきた家族への愛情に気付くジャック……(だったのかな?) 一方、イーディスからジャックとの浮気を聞いたハンクは、(これからはジャックが相手をしてくれなくなるから)残念だよ。…と言い出す始末。 誰かに愛されている妻は落ち着いていて、仕事がはかどるからだそうです(ーー; そんなハンクの言葉でも、ジャックのイーディスへの愛情は急速に冷めてしまうのですが、ハンクの浮気話をさんざん聞かされていたジャックは、イーディスにも悩みを相談されていたのかもしれないし、二人でハンクの鼻をあかしてやりたかったのでしょうか。 …が、してやったつもりがしてやられ…って状態?(^^; …それでもジャックの愛にすがろうとしたイーディスが哀しかったなぁ… 裏切ったジャックを、最後は許したテリー。 最後に愛を勝ち取ったのはあなただったわね。 こちらの夫婦は新しくやり直せそうな気もしたのですが、どうでしょう… で、ジャックより酷い、超最低夫をやっと見限ることができたイーディス。 お子様夫は一人にされるのが一番応えるのよね。 …が、最後のあの車、もしかしてイーディスは家を出ていない??(最初に観た時は、家を出たんだと思ってた;;;) んんん??? ええ? 結局みんなモトサヤなの? 激しく脱力…(^^; 女性から見ると、ジャックとハンクの身勝手さにはほんと腹が立つというか、それを通り越して気持ち悪さも感じました。 一方、妻側も自分を信頼してくれている友人のテリーを平気で裏切るイーディスも、だらしなくて人のせいにばかりしているテリーも嫌いだった。 ですが、最低で大嫌いな人達なのに、不思議と憎めないというか、見入ってしまう力のある映画でもありました。 『クローサー』のときも、ストーリーというよりは、俳優の演技に見とれたのですが、本作も、登場人物たちの心情を丁寧に演じていた4人の俳優には拍手を贈りたいと思うのです。 特に、ジャックを演じたマーク・ラファロ。 ジャックは彼なりに誠実な夫であり父親でありたいと思っていたのでは…。 浮気をしつつもそんなところが感じられたので、最後に家庭に戻る決心をしたのも納得したかなぁ…な演技でした。 …が、大人はどんなことになっても、自分のツケを払っているわけだからいいのですが、かわいそうなのは子供たち。
本作では、そんな子供たちの表情もしっかり映していて、ホントあけすけな映画だなぁ……。 |

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