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製作:2004年 イラク、イラン 原題:Turtles Can Fly 監督:バフマン・ゴバディ 出演:ソラン・エブラヒム(サテライト)、ヒラシュ・ファシル・ラーマン(ヘンゴウ)、アワズ・ラティフ(アグリン)、アブドルラーマン・キャリム(リガー)、サダムホセイン・ファイサル(パショー)、アジル・ジバリ(シルクー) アメリカ軍のイラク侵攻が目前に迫る2003年春。幾多の戦争で荒廃したイラク北部クルディスタン地方の小さな村。ここに、サテライトと呼ばれる戦争孤児の利発な少年がいた。機械類に詳しい彼は便利屋として大人たちに重宝にされていた。また、子どもたちを使って地雷除去のアルバイトを取り仕切るなど持ち前の才覚を発揮して抜け目なく立ち回っていた。そんなある日、サテライトは目の見えない赤ちゃんを連れた難民の少女アグリンに出会い一目惚れする。少女には両腕のない兄ヘンゴウがいた。やがてサテライトはヘンゴウに不思議な予知能力があることを知るだった…。 allcinemaより いつもお邪魔しているcartoucheさんのブログでレビューを読ませていただいてから気になっていた 『亀も空を飛ぶ』、やっと観ることができました! 凄い映画でした;;; 度重なる戦争により荒廃した土地。 この地の主役はサテライトをはじめとする子供達。 両親を亡くした子供も多い。 そして、よく見ると、子供達の多くが、手や足を失っている…。 この映画では、大人顔負けの才覚で商売を仕切るサテライトに惹かれました。 便利屋として働くだけでなく、情勢を読み、村の大人達に何が必要かというアドバイスをし、パラボラアンテナから機関銃まで調達してきます。 また、この村では、子どもたちが地雷を掘り出して、国連の出先機関に買ってもらっていて、それがわずかな現金収入になっているようですが、その仕事の割り振りも、子供達を差別することなく、てきぱきとこなすところに好感がもてました。 村で唯一?彼が持っている自転車。色々なものがゴテゴテ付いていて、悪趣味的なところがまたご愛嬌^^ そんなサテライトですので、やってきたばかりの難民の女の子(アグリン)にも、(一目ぼれしてしまったというのもあると思うんですが、)何かと気にかけてあげてる様子がほほえましかったです。 その、アグリンと両手がない兄(ヘンゴウ)、そして眼が見えない赤ちゃん。 三人は兄妹かと思ったら、赤ちゃんは、まだ少女といっていいアグリンの子供ということにびっくり;;; 兄妹の両親は”サダムの兵隊”によって殺害され、また、赤ちゃんはその時兵士にレイプされて出来た子供のようで、母親のアグリンは、赤ちゃんに愛情が持てなくて苦しんでいる。 そんな、妹と赤ちゃんを両手がないながら励まし支えているヘンゴウにも胸を打たれました。 映画に出てくる子供達は、私たちのように平和な社会に住んでいる大人たちより、短い人生ながら余程凄い経験をしてきたと思うのですが、たくましく生きていることに感動します。 サテライト達も、アグリン兄妹も、赤ちゃんまでもが、胸打つ演技をしているんですが、監督のインタビューによると、現地で3ヶ月過ごし、役にぴったりな子供達を見つけたのだとか。 (監督のインタビューには『亀も空を飛ぶ』というユニークなタイトルについての説明もありました) ラストまで、子供達の逞しさが微笑ましかったり、また、現実のむごさに目を背けたくなったり…。 ありのままのイラク(クルド人居住区)を描いたようですが、とにかく凄い映画でした。 こちらも多くの方に観ていただきたい映画です。 |

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