Kim's Room

ご無沙汰しておりますが、元気にしております。 2011.04.08 kim

映画:さ〜そ

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イメージ 1製作:2008年 アメリカ 
原題:27 DRESSES
監督:アン・フレッチャー
出演:キャサリン・ハイグル (ジェーン・ニコルズ)
    ジェームズ・マースデン (ケビン・ドイル)
    マリン・アッカーマン (テス・ニコルズ)
    ジュディ・グリア (ケイシー)
    エドワード・バーンズ (ジョージ)



ストーリー: 世話好きのジェーンは人の幸せばかりを気にかけ、いまや結婚式では花嫁付添い人のスペシャリスト。クローゼットには花嫁付添い人として着たドレスが27着も。ところが、そんな彼女も自分の恋には臆病で、片想いの上司ジョージにいつまでたっても想いを告げられずにいた。そんなある日、ジョージがジェーンのわがままな妹テスと出会って一目惚れ、あっという間に結婚まで話が進んでしまうのだった。ショックを隠して2人の結婚準備に奔走するジェーン。一方、地元の新聞社で結婚式の記事を手掛ける記者ケビンは、そんなジェーンを取材しようと執拗にアプローチを繰り返すのだったが…。 allcinemaより
初公開年月:2008/05/31


本作は、”私も嵌ってます”な『グレイズ・アナトミー』で、主人公メレディスと同じく外科インターンのイジーとして活躍しているキャサリン・ハイグル主演のラブコメということで楽しみにしていたのでした。
今日は『ラスベガスをぶっつぶせ』、クライヴの『シューテム・アップ』と、私的にず〜と楽しみにしていた作品が他にも公開になっているのですが、映画の日は明日。 今日1000円で観れるのはミニシアターでも上映されている本作ということで、まずはこちらを観ることに。
日頃、ミニシアター系作品に対して、1ヶ月遅れだ、2ヶ月遅れだのと嘆いている私ですが、当地のミニシアターでは会員になればいつでも1000円で観ることができ、それは有難いこと。 いつも文句ばかり言っていてゴメンナサイ(^^;

で、映画の内容についてですが、既にご覧になった方の評判をお聞きして想像していた通り、王道を行くラブコメでしたね。 ちょっと強引?とか自己中心的?とか感じる点もありましたが、胸キュンしてウルっとして、幸せな気持ちになれる映画でした。

何よりも、キャストのキャラが立っていることろが良かったですね。
ノーと言えない人。 皆から頼られ、自分を犠牲にしても人に尽くすタイプのジェーン。 彼女のいじらしさには、共感せずにはいられませんっ;;; そうそう、映画を観る前は、どう考えてもテス役の女優さんよりキャサリンの方が美人よね?と、設定に無理があるんじゃないの?と思ったのですが、キャサリン、ブロンドをちょっと地味目に染めてたのかな。 世話焼き姉さんっていう感じで、嵌ってましたね。
反対に、派手で自由奔放で自己中心的。 同性に嫌われるタイプの妹テス(^^;
それに、仕事はできて人もいいけど、女心にはとんと疎い上司のジョージ(^^;
皮肉屋で図々しいけど、ちゃんと本質を見抜いている記者のケビン。
それから、やはり口は悪いけど、ジェーンのことを心配する友人のケイシー。

妹テスがした”あること”が唯一絶対に許せないことだったジェーンは、”らしくないこと”をしてしまって、本人的にも、観客的にも、後味の悪い思いをするのですが、それにより、姉と妹が本音で話すことができ、二人とも自分を解放できたというか、素直になれたところが良かったですね。

それから、天敵とも思われたジェーンとケビンの関係。 私も最初は、ジェーンがタクシーに忘れた手帳を、ケビンが勝手に見るどころか、自分の仕事に使ってしまっていることに心底驚いたし、それって無いよね?と嫌悪感も感じたのですが、ジェームズ・マースデンの笑顔は全てを許す!?(笑) なんてチャーミングな笑顔なんでしょう!! が、その笑顔を見て思い出したのは、V6のイノッチ(笑) あ、そういえば、彼の奥さんもベッピンの瀬戸朝香さんでしたね。
おっと、横道にそれてしまいましたが、ストーリー的には、ジェーンとケビンの関係がメインですよね。 ケビン的には最初は仕事上の興味の対象だったジェーン。 ジェーンにしても、大好きな結婚式を小バカにするケビンは最悪な男。 が、ケビンの表面的な図々しさとは裏腹に、内面は繊細でやさしいというところに、人に尽くしてばかりのジェーンが、ちょっとづつ心を許し自分らしさを取り戻していくところが良かったです。

そんなケビンを演じていたジェームズ・マースデン 。 『X-MEN』のスコット(サイクロプス)、『ヘアスプレー』の司会者役などはクールだったのに、どうして『魔法にかけられて』のエドワード王子役なんて受けたかなぁ…と、エドワード王子がツボだった私でも疑問に思ったのですが(笑)、ハリウッドで歌って踊れる俳優さんは少ないような気がするし、エドワード王子をあそこまで開き直って演じていたことに清々しささえ感じ、好感度が一気にアップしたのでした。
そんな中、本作を観たのですが、ジェームズ・マースデンのわざとらしくない!?笑顔は素敵でしたし、器用な俳優さんですよね。 これから応援していきたいと思いますっ!


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製作:2007年 フランス 
原題:Chacun Son Cinéma/To Each His Own Cinema
監督:テオ・アンゲロプロス / 「3分間」
    オリヴィエ・アサヤス / 「再燃」
    ビレ・アウグスト / 「最後のデート・ショウ」
    ジェーン・カンピオン / 「レディ・バグ」
    ユーセフ・シャヒーン / 「47年後」
    チェン・カイコー / 「チュウシン村」
    マイケル・チミノ / 「翻訳不要」
    デヴィッド・クローネンバーグ / 「最後の映画館における最後のユダヤ人の自殺」
    ジャン=ピエール・ダルデンヌ / 「暗闇」
    リュック・ダルデンヌ / 「暗闇」
    マノエル・デ・オリヴェイラ / 「唯一の出会い」
    レイモン・ドゥパルドン / 「夏の映画館」
    アトム・エゴヤン / 「アルトー(2本立て)」
    アモス・ギタイ / 「ハイファの悪霊」
    アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ / 「アナ」
    ホウ・シャオシェン / 「電姫戯院」
    アキ・カウリスマキ / 「鋳造所」
    アッバス・キアロスタミ / 「ロミオはどこ?」
    北野武 / 「素晴らしき休日」
    アンドレイ・コンチャロフスキー / 「暗闇の中で」
    クロード・ルルーシュ / 「街角の映画館」
    ケン・ローチ / 「ハッピーエンド」
    デヴィッド・リンチ / 「アブサーダ」
    ナンニ・モレッティ / 「映画ファンの日記」
    ロマン・ポランスキー / 「エロティックな映画」
    ラウル・ルイス / 「贈り物」
    ウォルター・サレス / 「カンヌから5557マイル」
    エリア・スレイマン / 「臆病」
    ツァイ・ミンリャン / 「これは夢」
    ガス・ヴァン・サント / 「ファースト・キス」
    ラース・フォン・トリアー / 「職業」
    ヴィム・ヴェンダース / 「平和の中の戦争」
    ウォン・カーウァイ / 「君のために9千キロ旅してきた」
    チャン・イーモウ / 「映画を見る」

ストーリー: 2007年に60回の節目を迎えたカンヌ国際映画祭が、それを記念して製作した豪華な短編集。日本の北野武監督をはじめ同映画祭ゆかりの巨匠監督たちが“映画館”をテーマにそれぞれ3分間のショートフィルムを撮り上げた。日本でも2007年11月に第8回東京フィルメックスのオープニング作品として特別上映されたほか、コーエン兄弟の「ワールドシネマ」が未収録のバージョンながら2008年5月には劇場公開も実現。 allcinemaより
初公開年月:2008/05/17


今年のカンヌ国際映画祭は5/14〜25まで開催と言うことで、今まさに真っ最中!!
オープニング作品は、カナダ・ブラジル・日本合作になる『ブラインドネス』。 主演のジュリアン・ムーアやガエル・ガルシア・ベルナルの他、木村佳乃、伊勢谷友介もレッドカーペットに登場し、日本でも大々的に報道されてましたね。 
翌日上映された特別招待作品の『カンフー・パンダ』では、声で出演のジャック・ブラックが沢山のパンダを引き連れてパフォーマンス。 同じく声での出演のアンジェリーナ・ジョリー、ダスティン・ホフマンなども登場し、華やかな話題を提供してました。
そして、今日(現地時間では18日)は、いよいよ『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(特別招待作品)』が上映されます。 世界的な超話題作ですが、カンヌが初披露とあって、出来栄え、評判が気になるところ。

が、私的な関心事は、『カンフー・パンダ』の影にすっかり隠れちゃってますが(^^;、同じく15日に上映された『レオネラ(原題)』に出演のロドリゴ・サントロくん!! こちらは、ネタ集めをしてそのうち是非記事にしたいと思います。
あと、トロさま主演の『CHE』は、21日の上映予定ですね^^。 そろそろトロさまもカンヌ入り? これから気合を入れてチェックせねば;;;



と、前置きが長くなってしまいましたが、本作、『それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜』は、60回目の記念だった昨年、映画祭の期間中に特別上映されたオムニバス映画ですね。 映画祭のプレジデントのジル・ジャコブが、ゆかりの監督たちに声をかけて実現したものです。 日本では、オフィス北野の配給で、今(5/17〜30まで)、ユナイテッドシネマ豊洲で上映しているそうですが、私はシネフィル・イマジカの放送で観ることができました。(5/23,25にも放送されるようです)

1話およそ5分、全18編からなる『パリ・ジュテーム』にも驚きましたが、こちらは1話およそ3分、33人の監督作品から構成されているということで、怖いもの観たさ的な興味があったのですが、観ることができてラッキーです。

テーマは”Theater”。 私なんぞは映画館では真面目に観てるか、寝てるか(笑)、それくらいしかバリエーションがないのですが、映画館の中でも、実にいろいろなドラマがあるのですね〜。
それにいろいろなものを食べてるし、タバコだって吸っちゃってるし、定番?エッチも(^^;
中には『ロミオとジュリエット』を観て、ハラハラと涙する3分間という超映画ラブな作品もあったのですが、一度、スクリーン側から観客席を眺めたら面白いかも!?

私も、最近はいっぱい映画を観ているつもりですが、それでも知っている監督さんは半数くらい。 が、その監督さんたちは、たった3分の間でも独自色を出し、世界を作っているので、誰の作品なのか、クレジットでの答え合わせ?も楽しかったです。

私的に印象に残っているのは、北野監督、ポランスキー監督作品では笑ってしまったし、デヴィッド・リンチ監督、ガス・ヴァン・サント監督作品は、”らしい”というか、あぁ、なるほど〜という感じ。 ウォン・カーウァイ監督、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品はやっぱ好きです^^。 チャン・イーモウ監督、ケン・ローチ監督作品は、たったの3分程なのに満足感のある作品でした。

北野監督はインタビューで、短編だろうが長編だろうが、映画を作る労力は同じというようなことを言ってましたが、どの作品も短編だからという手抜きは感じられず、映画に対する監督達の愛情や情熱を感じました。


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製作:2007年 アメリカ 
原題:THERE WILL BE BLOOD
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス (ダニエル・プレインビュー)
    ポール・ダノ (ポール・サンデー/イーライ・サンデー)
    ケヴィン・J・オコナー (ヘンリー)
    キアラン・ハインズ (フレッチャー)
    ディロン・フレイジャー (H.W.)



ストーリー: 20世紀初頭。一攫千金を夢見る山師の男ダニエル・プレインヴュー。孤児を拾って自分の息子H.W.として連れ歩く彼は、ある日ポールという青年から自分の故郷の土地に油田があるはずだとの情報を得て、西部の町リトル・ボストンへと向かう。そして、すぐさま土地の買い占めに乗り出す。そんな中、ポールの双子の兄弟で住人の信頼を一手に集めるカリスマ牧師イーライが、ダニエルへの警戒を強めていく。 allcinemaより
初公開年月:2008/04/26


こちら、先のアカデミー賞で見事オスカーを受賞したダニエル・デイ=ルイス主演作ということで、日本での公開を楽しみにしていたのですが、実は20世紀初頭のアメリカの、油田発掘を題材にしたストーリー自体にはあまり興味がなかったりして、158分という上映時間にビビリつつの観賞だったのですが…。

自分でもビックリです。 寝なかったどころか、さほど長さを感じることなく興味深く観れたのは、やはりダニエル・デイ=ルイスの存在感によるものでしょうね。 ”作品のクオリティを上げた”と賞賛されてましたが、これぞ主演俳優の仕事ですね〜^^。
それに、緊張感を強いる演出や音も効果的だったと思います。

殆ど画面の中心に出ずっぱり。 
日に焼けた顔を土や油で汚し、野望でギラギラしている石油屋。 そんなダニエル・プレインヴューには、英国紳士を感じるダニエル・デイ=ルイスの姿はありません。
一攫千金を目論み、子供まで商売道具に使うしたたかな男。
が、多くの人を踏み台に、なりふり構わず事業を大きくしたのは何のためだったのか…。

本作には感情移入できるような人は出てきませんでした。 
皆、石油という利権の前で駆け引きし、醜い部分ばかり晒してきます。
そして、昔も今も、石油があるところでは血が流れるのですね…。 ほんと怖い液体です;;;

私的には、『リトル・ミス・サンシャイン』のお兄ちゃん、ポール・ダノくんも楽しみにしていたのですが、彼も名優相手に頑張ってましたね。
あんな特等席でダニエル・デイ=ルイスの演技を見ることができるなんて!と、羨ましくも感じたのですが、この経験は彼の今後に生かされることでしょう^^。


イメージ 1製作:2007年 アメリカ 
原題:SLEUTH
監督:ケネス・ブラナー
出演:マイケル・ケイン (アンドリュー・ワイク)
    ジュード・ロウ (マイロ・ティンドル)


ストーリー: ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインの競演で72年に映画化されたアンソニー・シェイファーの傑作戯曲を、マイケル・ケインとジュード・ロウの競演で再映画。ひとりの女を巡って、夫である初老の推理作家と浮気相手の若い俳優が、互いに罠を張り巡らせ危険な心理戦を繰り広げるさまをスリリングに綴る。今回はローレンス・オリヴィエが演じた夫役にマイケル・ケイン、そのマイケル・ケインがオリジナルで演じた若い男をジュード・ロウが演じる。監督は「ハムレット」「魔笛」のケネス・ブラナー。
 ベストセラー推理作家アンドリュー・ワイクが暮らすロンドン郊外の豪邸。ここに、若い俳優マイロ・ティンドルが訪ねてくる。彼こそは、ワイクの妻マギーの浮気相手。この日の来訪は、ワイクにマギーとの離婚を迫るためだった。それを承知で彼を穏やかに招き入れるワイク。そして、失業中だというティンドルに、贅沢が身についた妻を満足させることはできないだろうと切り出すと、あらかじめ用意していたある提案を持ちかけるワイクだったが…。 allcinemaより
初公開年月:2008/03/08


本作は、『つぐない』、『ラスト・コーション』などと共に、昨年(2007年)のヴェネチア映画祭に出品されていた作品ですね。
ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインの競演で1972年に映画化されたもののリメイクということですが、ジュード・ロウは『アルフィー』でもマイケル・ケインがかつて演じた役を演じてました。 若い頃のマイケル・ケインとジュード・ロウは、ルックス的にも似ているように思います^^。

で、マイケル・ケイン的には、前回は妻の若い浮気相手役で、今回は初老の夫役。
そういえば、『クローサー』のクライヴ・オーウェンも舞台では妻の浮気相手を演じて、映画では夫役を演じていましたが、相手を理解しきった余裕のねちっこい演技で、英国アカデミー賞やGG賞の助演男優賞などを受賞し、高い評価を受けていたとあって、今回のマイケル・ケインの演技も気になるところ…。
(ちなみに、映画『クローサー』での妻の浮気相手がジュード・ロウでしたね)

ということで、当地での上映を楽しみにしていた作品で、忙しい最中でも見逃すわけにはいかなかったのですが、マイケル・ケインvsジュード・ロウの息詰まる攻防戦、どんでん返しのストーリー展開と、面白い映画でした。

映画の舞台は、マイケル・ケイン演じる推理作家の自宅ですが、妻がインテリア・デザイナーということもあり、美術館かと思うほど生活感がなく、洗練されたもの。 モニターによって監視され、冷たい照明に照らされています。
そこで、嫉妬に燃える男同士の喧嘩のゴングが鳴るのですが、一人の女性を巡ってというよりは、男としての面子をかけた?ゲームなんですね(^^; 相手の弱点を突き、じわじわと追い詰めていく様子は、滑稽で醜く、マイケル・ケインにしろ、ジュード・ロウにしろ、そんな面があったんだ…という凄味を感じました;;;
『クローサー』では、一方的にやり込められていたジュード・ロウですが、本作ではがっつり反撃していて、互角の戦いになっているところが見所でしたね。

…と、ストーリー的には面白く見たのですが、映画としては、私的にケネス・ブラナー作品とはあまり相性が良くないかも?(^^; 『魔笛』も面白く見た割には途中寝てしまい、結局感想を書けないままでいるのですが、真面目さを感じる作風だからかなぁ…。
どうやら私は、遊び心とか色っぽさ(エッチとは違います^^;)みたいなものに嵌るみたいです(笑)


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イメージ 1製作:2006年 スペイン/イギリス 
原題:SALVADOR
監督:マヌエル・ウエルガ
出演:ダニエル・ブリュール (サルバドール・ブッチ・アンティック)
    トリスタン・ウヨア (オリオル・アラウ)
    レオナルド・スバラグリア (ヘスス)
    ホエル・ホアン (オリオル)
    セルソ・ブガーリョ (サルバドールの父)
    メルセデス・サンピエトロ (サルバドールの母)
    イングリッド・ルビオ (マルガリーダ)
    レオノール・ワトリング (クカ)


ストーリー: 1970年代初頭、フランコ独裁政権下のスペイン。自由を愛し正義感にあふれた青年サルバドール・ブッチ・アンティックは、世の中を変えたいという純粋な気持ちから無政府主義グループに参加、反体制活動に関わるようになる。そして、活動資金を得るために銀行強盗にも手を染めることに。やがて警察にマークされたサルバドールは、ついに追い詰められ、激しい銃撃戦に巻き込まれる。その混乱の中、彼の撃った銃弾は若い警官を直撃、サルバドール自身も瀕死の重傷を負ってしまう。結局、撃たれた警官は死亡し、一命を取り留めたサルバドールは逮捕され、軍事法廷にかけられる。その後、死亡した警官には別の銃弾も残っていたことが明らかとなるが、死刑判決を覆すことは出来なかった。減刑を求める家族や世論の声もむなしく、死刑執行の時は刻一刻と迫っていくが…。 allcinemaより
DVDリリース:2008/03/26


いろいろなことを考え、思った映画でしたね…。

スペインは第二次世界大戦前に激しい内戦にさらされていたので、スペイン映画を手にすると、その背景が内戦だったということも多いですね。 (スペイン内戦とは、ファシズム派のフランコが、民主主義(共産主義)に対してクーデターを起こし、それを引き金に1939年まで続いたものです。) 家族や隣人など、親しい間でも敵、味方に分かれてしまう…。 そんな辛い戦いを制し、政権を握ったのがフランコ将軍でした。
その後勃発した第二次世界大戦には、国力が戦争に耐えられないと判断したフランコ将軍が中立を表明したので戦禍は免れたようですが、その代わり、民主化したヨーロッパ諸国から孤立し、長く独裁政治が続いてしまったのですね。 独裁政治の場合、独裁者は暗殺の恐怖に怯え、側近以下、官僚は粛清の恐怖に怯え、国民は秘密警察に怯える…、という構図に陥る場合が多いようですが、そんな鬱積した状況が30年も続く中、革命を志す若者達の機運が高まり、大きなうねりになろうとしていたというのが本作の背景でしょうか。


映画の前半では、サルバドールたちの革命運動の様子が描かれていたのですが、義賊を気取り、銀行強盗に押し入っても、声明文さえまともに読めないいい加減さ…、情熱ばかりが先走った甘さは、やはりブリュールくんが主演した『ベルリン、僕らの革命』を思い出してしまいました。
(ブリュールくんには、そんな青い情熱が似合ってますね、一昔前のファッションも妙にマッチ(^^;  イマドキ風じゃなくて、ちょっと旧式?っぽいのが私的なブリュールくんの魅力かな?(笑)

が、いまだに独裁政権に苦しんでいる某国のニュースを聞くにつけ、何故革命運動が起きないのだろう?と不思議に思ったりする訳で、そういう運動を起こそうと思ったことには共感しますが、あの未熟さで拳銃使うのは…無謀だなぁ…とか、やっぱ思ってしまいましたね…(^^;


後半は、打って変わって、死刑判決を受けたサルバドールを支える家族や、弁護士、また、共感した多くの人たちが恩赦を求め運動をする様子、また、サルバドールが死と向き合う様子が丁寧に描かれていましたが、こちらは見応えのある凄い映像でしたね。 が、私的に正視するのが厳しい映像でもありました…。

本作は、一昨年、『ボルベール』や『パンズ・ラビリンス』などと共に、スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞に主要部門でノミネートされていた作品です。 ブリュールくんも主演男優賞にノミネートされていて、その頃からチェックしていた作品だったので、サルバドールについても知っているつもりだったのですが、後半部分は完全に想定外で、凄く戸惑ってしまいました;;;
処刑シーンをあそこまで見せる必要があったのか……、が、あそこまで見せられたからこそ感じ、考えたこともあった訳で……。
が、同時に、処刑されるかもしれないサルバドールを心配し、家族や仲間が苦しむ姿を見るにつけ、やはり彼等の運動の甘さに怒りも感じてしまい、堂々巡り状態です…。
ゾフィー・ショルがナチスの独裁に抵抗した『白バラの祈り』くらい、はっきりした理不尽さだったら、鑑賞後の感情もシンプルだったのに…。
本作では、革命の必要性は感じても、弁護士のアラウと同様、やはりサルバドールたちのやり方には賛成できないし、でも、だからといって、人の命を見せしめのために奪うのはあってはならないことだと思うし、今も遺族の方は裁判のやり直しを求めていると聞くと、やはり、独裁政治の犠牲になったのは何の罪も無い市民だったということになり、やりきれなさが残りますね……。


次は、レンタルできたら、本作と同様、昨秋劇場で見逃していた『パンズ・ラビリンス』を観る予定なのですが、やはりフランコ独裁政権を背景にしている物語なのですよね。 凄く楽しみにしているのですが、あぁ……(^^;



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