|
原題:PUNKTCHEN UND ANTON 原作:エーリッヒ・ケストナー 監督:カロリーヌ・リンク 出演:エレア・ガイスラー (点子ちゃん) マックス・フェルダー (アントン) ユリアーネ・ケーラー (点子ちゃんのママ) アウグスト・ツィルナー (点子ちゃんのパパ) メーレト・ベッカー (アントンのママ) シルヴィー・テステュー (ロランス、家庭教師) グードルーン・オクラス (ベルタ、家政婦) ストーリー: 点子ちゃんとアントンは親友同士。でも、父のいないアントンは病気になった母の代わりに、内緒でバイトしていて最近一緒に遊べない。一方、点子ちゃんの家は裕福だけど、医者の父とボランティアに熱心な母は留守がちで、母と一緒にいられるアントンがうらやましかったりする……。裕福な家庭の子、点子ちゃんと、貧しいけれどいつも元気なアントンの友情を描いた心温まる物語。 allcinemaより 先日スカパーで放送していた『飛ぶ教室』は、『善き人のためのソナタ』、『ブラックブック』に出演していたセバスチャン・コッホも出演しているっていうことで観たのですが、その時、初めてドイツの有名な児童文学者のエーリヒ・ケストナー作品であることを知り、また、『点子ちゃんとアントン』、『ふたりのロッテ』の原作者も同じと言うことがわかり(^^;、ひとり”エーリヒ・ケストナー祭り”として観たので感想を^^。 ケストナー作品に共通なのは、子供向け作品と言えど、大人が見てもいろいろ考えされられるっていうことですね(…っていうか、結構グサリとくる…^^;)。 本作にも、友人を陥れたり、大人を利用しようとする、いわゆる悪ガキも登場するのですが、点子ちゃんとアントンの子供らしい真っ直ぐな気持ちや思いやりに、大人は何やってんだかぁ〜(^^;と、じれったくなりましたよ;;; …が、シングルマザーで病気がちのアントンの母親を責める気にもなりませんし、家庭人にはなれないと、長期出張を伴うボランティア活動で、世界中を飛び回る点子ちゃんの母親を責める気にもなりません。 無責任なようですが、生活の基盤がなくても子供が欲しいという気持ちはわかるし、女性であっても、善き家庭人であるよりも、社会で認められたいという気持ちもわかるのですよね…。 (子供のことを最優先に考えなければならないことは言うまでもありませんが…^^;) そこで、子供達は自分達でできることを一生懸命考えるのですが…、 アントンは病気の母親の代わりに(母親がクビにならないように)、アイスクリーム屋で働き始めるのですが、その結果は、授業中に居眠りして先生に叱られてしまいます。 また、死んだと聞いていた父親が生きているらしいことを知ると、母親を助けてもらおうと、父親を探しにアイスクリーム屋のワゴン車を勝手に借り出したりして大騒ぎを起こしてしまったりもします。 また、点子ちゃんも、裕福な両親が、アフリカやインドの子供の援助には熱心でも、自分の親友、アントンには関心がないと知ると、夜中にこっそり抜け出して、駅でストリートパフォーマンスをしてお金を稼いだりしてしまいます。 アントンがしたことも、点子ちゃんがしたことも、思いやりの気持ちから生まれたことなのですが、(国によってその基準も随分違うのでしょうが)やって欲しくないことや、やってはいけないこともある。 では、大事な人が困っているのを目の前にして、子供には何ができるのか…。 お金がからんだことになると、やはり、大人に訴えるしかないのかなぁ…。 なので、大人としてしなければならないことは、子供達の声に耳を傾ける。子供達を理解するための努力を惜しまない。 …ということなんでしょうね。 それにしても、子供達の逞しさには、いつもながら驚かされますね。 大人たちよりもよっぽどしっかりしていたりもします。 そういう意味では、子供達のことも、最初から子ども扱いしないで…… ん? あ、そういえば、ケストナーについて調べている時に、アンパンマンのやなせたかし先生のインタビューを拝見したのですが、
”ケストナーの『少年文学全集』の基本的な精神というのは一体何かといえば、子どもを子ども扱いしない。「もし大人がわからないことがあったときは子どもに聞けばいい」というふうに書いてある。” と、あったのですが、ほんとその通りですね。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー




