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原題:A MIGHTY HEART 監督:マイケル・ウィンターボトム 原作:マリアンヌ・パール 『マイティ・ハート』 出演:アンジェリーナ・ジョリー (マリアンヌ・パール) ダン・ファターマン (ダニエル・パール) アーチー・パンジャビ (アスラ・ノマニ) イルファン・カーン (キャプテン) ウィル・パットン (ランダル・ベネット) デニス・オヘア (ジョン・バッシー) アドナン・シディキ (ドースト・アリアニ) ゲイリー・ウィルメス (スティーヴ・レヴァイン) ストーリー: 共にジャーナリストとして活動し、深い絆で結ばれた夫婦、ダニエル・パールとマリアンヌ・パール。9.11テロの後、2人はアジア各地を取材して回った。そして2002年1月、2人はパキスタンのカラチへとやって来た。ある日、ダニエルは妊娠5ヵ月になるマリアンヌとディナーの約束をして帰国前の最後の取材へと向かった。しかし、彼はそのまま行方不明となってしまう。すぐさま、地元警察を中心にダニエルの捜索が始まるが、ついにそれは、誰もが恐れていた誘拐事件へと発展してしまう。 allcinemaより 初公開年月:2007/11/23 最近、頻繁に映画館へは行けなくなったので、”どうしてもスクリーンでなければ”という映画以外はDVDやWOWOWでの放送を待とうと思っているのですが、『マイティ・ハート』は、先日ノミネーションが発表になっていた”インディペンデント・スピリット・アワード”で、作品賞と、アンジェリーナ・ジョリーが主演女優賞にノミネートされていたとあって、これからの賞レースを楽しむためには必見?と観に行ったのですが…。 社会派なんだけど、個人的? ちょっと、感想を書きにくい映画だったかも;;; 社会派的に観ると、政治に疎い私にとっては、そもそもパキスタンという国の位置付けが難しい…。 インド、中国、アフガニスタン、イランと国境を接していると聞いただけで”複雑”っていう言葉が浮かびます。 国民の97%イスラム教徒のパキスタンですが、アメリカとは協力・同盟関係があるようですね。 隣国のアフガニスタンが、ソ連に侵攻されていたときは、厳格な原理主義のタリバンの政権樹立を支援したり、また、タリバンがかくまうアルカイダがアメリカ同時多発テロ事件を起こすと、アメリカのアフガニスタン侵攻を支持したりして、国内でもイスラム教徒による抗議運動が起こったりしたようです。(ちょっとwikiでお勉強しました^^;) パキスタンについては、それ以外にも複雑な国内事情があるようですが、そこに取材にやってきたウォールストリート・ジャーナル誌の記者のダニエル・パール氏は、ユダヤ人の両親を持ち、自身もユダヤ教徒のアメリカ人。 なぜ、彼はパキスタンにやってきたのか。 なぜ、おびき出され誘拐され監禁された挙げ句に殺害されたのか…。 『誰がダニエル・パールを殺したか?』という本もあるそうですが、私的には、実はそちらのストーリーに興味があったかも。 が、こちらは、パール氏の妻マリアンヌさんが”生まれてくる子供のために、父親の真実を”書き記そうとした物語です。 なので、マリアンヌさん目線での事件の描き方だし、自分のこともなるべく客観的に描こうとしているような印象を受けました。 そのためか、パール氏が危険を冒してまでも調べていたパキスタンの闇の部分を知りたいと思うと物足りず、かといって、主人公のマリアンヌに感情移入もし辛く…(^^; が、彼女が夫を愛し、夫が無事に帰ってくることを願って身重の体ながら必死に努力する姿、いつでもどんなときでも前向きな姿は尊敬したいと思います。 本作は、マイケル・ウィンターボトム監督作品だったんですね。 私的には同監督作品というと、透明感のある映像が素晴しい『CODE46』とか『ひかりのまち』を思い浮かべてしまうのですが、本作が舞台のカラチは何しろゴミゴミとしてて混沌とした街。 そんななか展開される極限の人間ドラマが映された映像は、ざらざらしていて、現場のストレスが伝わってきました。 そっか、『グアンタナモ、僕達が見た真実』もウィンターボトム作品だったのですね。 アンジーも熱演でしたね。 絶叫には驚いたし、流産してしまうんじゃないかって、正直引きそうになったのですが、1ヶ月も眠れないほど心配した挙句のあの結果…、私には想像もできないストレスだったのですよね…。 何しろ実話の重みを感じた映画でした。 |

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