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製作:2004年 スウェーデン 原題:SA SOM I HIMMELEN/AS IT IS IN HEAVEN/AS IN HEAVEN 監督:ケイ・ポラック 出演:ミカエル・ニュクビスト(ダニエル・ダレウス)、フリーダ・ハルグレン(レナ)、ヘレン・ヒョホルム(ガブリエラ)、レナート・ヤーケル(アーネ) ストーリー: 天才指揮者として世界的に大きな名声を得ているダニエル・ダレウス。しかし想像を絶するプレッシャーと過酷なスケジュールのために彼の肉体と精神はもはや限界に達していた。そしてついに彼は第一線から退くことを決断する。すべてを捨てた彼がたった一人で向かった先は、幼年期を過ごした小さな村ユースオーケル。ここで静かに余生を送ろうとしていたダニエルだったが、やがて地元の聖歌隊を指導してほしいと頼まれる。最初は抵抗を感じたものの、素人ばかりの彼らが心から音楽を楽しむ姿に触れ、次第に彼自身も音楽の素晴らしさを改めて実感していくのだった。 allcinemaより この映画は、昨年の第77回アカデミー賞、外国映画部門で、『海を飛ぶ夢』『ヒトラー〜最後の12日間〜』などとともにノミネートされていた作品とか。 体を壊して現役から退いた世界的な天才マエストロが、スウェーデンの片田舎にある聖歌隊を指導することになるという話を主題に、閉鎖的だった村の住民も彼の出現がきっかけになり、心を開放して、生きる歓びを見い出していくという物語です。 この映画、先月に観ていたのですが、主題以外のことで興味深いエピソードが沢山あって、まとめ切れないでいたところ、ノベライズを発見して読んでみましたので、再度挑戦してみたいと思います。 ネタバレがあると思いますので、未見の方はご注意ください<(_ _)> まずは、映画の中でわかりにくかった(私だけ?)ダニエルがあまりいい思い出のない故郷へ帰ってきた訳、また、なぜ聖歌隊を指揮することになったのか…。彼を中心に、聖歌隊のコーラスについて書きたいと思います。 いじめっ子にバイオリンの練習の邪魔をされ、音楽を続けるために母と共に7歳でユースオーケル村を出て行ったダニエル。 だが、行き詰った時にふと思い出すのも、なぜか悲しい思いで離れたこの村。 そして、音楽をやめた今、どうしていいかわからない思いで戻ってきてしまった…。 もう、音楽は聴くだけにしようと、かたく心に決めていたダニエルだったが、聖歌隊のメンバー、アーネに自分達の歌を聞いて欲しいと懇願され、にぎやかな声のする集会場の前まできてしまった。 メンバーに招き入れられ、様々な年恰好の男女が思い思いに歌うのを聞いたダニエルは、聖歌隊の歌が終わると、思わず立ち上がって拍手をしていた。 プロの歌とは比べ物にならないものだったが、聖歌隊の歌は、今まで味わったことのない温かい気分にしてくれた。 そして、不思議なことに、心臓発作のためステージで倒れてから、音楽を聞くと条件反射のように襲っていた咳や胸の動悸が、聖歌隊の歌を聞いている間は起きなかった。 無心な音色に癒されたダニエルは聖歌隊の指揮者に自ら志願したのだった。 オーケストラの指揮では超一流だったが、コーラスを指導するのは初めてのダニエル。 週一回の練習は些細な邪魔ばかり入って、なかなか前へ進まない。所詮は村の聖歌隊。 だが、それぞれ自分の声を見つけたメンバーは、やがてコンサートを開けるまでになった。 そして、ダニエルも… 情熱的な天才マエストロは、オーケストラの前でも、マスコミの前でも、いつも堂々としていた。 だが、傷ついて村へやってきたダニエルは、おどおどした仔犬のようだった。 村の温かい人たち、音楽に触れて癒されていったダニエルは、15歳のときに突然事故で失ってしまった母親以外に、初めて愛する人を見つけ、そしてたったひとつの夢、”人々の心を開く音楽”を作るのだった。 スウェーデン人俳優のミカエル・ニュクビスト(『エヴァとステファンとすてきな家族(2000)』 )は、ダンディな外見の中に、少年っぽさや透明感があって、天才マエストロのダニエルそのもの! 音楽を前にすると情熱が溢れてくるのだが、日常生活も、人を愛することも不器用で、可愛いらしい^^。 おっかなびっくり村人に接するダニエルだったが、そのカリスマ性は人を惹きつけずにはいられない。 彼を中心に、美しい音楽の輪が広がっていって、感動的なハーモニーが生まれる。 彼が、夫の暴力に怯えていたガブリエラ(彼女を演じたヘレン・ヒョホルムは、実際にスウェーデンの人気歌手 )のために、自信を持って欲しいと作った歌。 コンサートで堂々と歌うガブリエラの美しい歌声に、思わず鳥肌が立ちました。 そして、ラストの音楽、美しいハーモニーの洪水!!! 爽やかな感動作でした。 |

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