Kim's Room

ご無沙汰しておりますが、元気にしております。 2011.04.08 kim

映画:ら〜

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イメージ 1製作:2008年 アメリカ 
原題:BODY OF LIES
監督:リドリー・スコット
出演:レオナルド・ディカプリオ (ロジャー・フェリス)
    ラッセル・クロウ (エド・ホフマン)
    マーク・ストロング (ハニ・サラーム)
    ゴルシフテ・ファラハニ (アイシャ)
    オスカー・アイザック (バッサーム)
    サイモン・マクバーニー (ガーランド)
    アロン・アブトゥブール (アル・サリーム)
    アリ・スリマン (オマール・サディキ)

ストーリー: 世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から指示を送るベテラン局員ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。しかし、反りの合わない2人は、フェリスがイラクで接触した情報提供者をめぐる意見でも対立。やがて、命懸けで組織の極秘資料を手に入れ重傷を負ったフェリスに、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。フェリスは強引かつ非情なホフマンに不満を募らせながら、資料による情報のもと、次なる目的地ヨルダンへ向かうのだが…。 allcinemaより
初公開年月:2008/12/20


この映画は予想以上に面白かったです!!

先日、DVD待ちかな?と思っていた、ジャック・ブラックの『僕らのミライへ逆回転』を偶然観ることができたのですが、凄く楽しみにしていた映画だったのにやっぱり途中寝てしまい、もう私には映画を観る情熱?がなくなってしまったのかと、本気で心配してしまったのでした(^^;
それに、本作は私的にあまり相性の良くないディカプリオが、イラクに潜入したCIA工作員を演じているということで、観に行っても爆睡確実だと思っていたのですが……

が、死と隣り合わせの任務の緊張感、銃撃戦のリアルさなどで、最初からスクリーンに釘付けになってしまいましたよ。 そんな危険な任務を次々にこなすディカプリオ演じるフェリスに、ラッセル・クロウが演じるホフマンは、遠く離れ安全なアメリカからリアルな映像をもとに指示を送っているのですよね。 その勝手なやり方、指示ぶりに、”事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きているんだ” っていう有名なセリフが過ぎったり…(^^;

この映画、何よりもストーリーが分かりやすいのが良いですね。 これまでも9.11や中東問題を扱った映画やドラマを何本か観てきましたが、背景が複雑だし、イスラム系の登場人物をなかなか覚えられなかったりで、興味はあるものの面白さを感じるまでは至らないことが多かったのですが、本作は主要な登場人物にインパクトがあって、メインの腹の探り合いをじっくり楽しむことができました。

特にディカプリオが良かったですね〜。 フェリスは凄腕工作員にしては甘さを感じたりもしたのですが、本作ではそんなところも魅力だったかな。
前作の『ブラッド・ダイヤモンド』もなかなか良くて、オヤ?苦手克服??と思ったのですが、これからは彼目当てで映画を観に行くようになるかもです。 いつも眉間に力が入った表情が気になっていたのですが、余分な力も抜け、大人の余裕を感じられるようになりましたね。

それに、既にご覧になった方の評判などで楽しみにしていた、ヨルダン情報局のトップを演じていたマーク・ストロングが良かったですね! (私的に顔と名前が一致しない俳優さんだったので、allcinemaのフィルモグラフィーをチェックしたのですが、私ったら最近出演の5作品、全部観てるじゃないですか(^^;)  厳しさの中にエレガントさが感じられ、ホント素敵です。 彼が劇中で言った言葉には説得力がありました。

そして、もう一人のメインキャストのラッセル・クロウ。 彼はCIAのボスを通してアメリカそのものを表現していた?  本作は全米興収はイマイチだったということですが、確かにアメリカ人的には観ていて楽しい映画ではないでしょうね(^^;

イラク問題や中東情勢など、不勉強な私には分からないことだらけなのですが、漠然と感じていたことを、端的に表現して貰ったような爽快感を感じた映画でした。


イメージ 1製作:2007年 アメリカ 
原題:THE NANNY DIARIES
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン
    ロバート・プルチーニ
出演:スカーレット・ヨハンソン (アニー・ブラドック)
    ローラ・リニー (ミセスX)
    アリシア・キーズ (リネット)
    クリス・エヴァンス (ハーバード大生)
    ニコラス・リース・アート (グレイヤー)
    ドナ・マーフィ (ジュディ・ブラドック)
    ポール・ジアマッティ (ミスターX)

ストーリー: ニューヨーク、マンハッタン。大学を卒業し将来を模索していたアニー・ブラドックは就職試験に失敗、セントラルパークで途方に暮れる。するとその時、事故に遭いそうになった少年グレイヤーを救ったアニーは、彼の母親でセレブのミセスXに名前を“ナニー”と勘違いされたことから、グレイヤーのナニーとして雇われることに。しかし、自分磨きに忙しいミセスXが息子の面倒を全く見ず、父親のミスターXも家庭を顧みないため、アニーは24時間グレイヤーの世話を託されてしまう。プライベートもないうえ、言うことを聞いてくれないグレイヤーに困り果てるアニー。それでもやがて、両親に構ってもらえないグレイヤーの寂しさを知り、心を通わせていく。また一方、アパートの上階に住むハーバード大のイケメン学生と出会い、恋が芽生えるアニーだが…。 allcinemaより
初公開年月:2008/10/11


この映画も日本公開が遅れましたね〜(^^; 待ちすぎている間に関心も薄れてしまったり、『私がクマにキレた理由』という邦題にもピンと来なかったりし……。 でも、それが功を奏したのか?(^^;、実際に観てみたら私的には楽しめた作品でした。

ヒロインのアニーは、大学を卒業したもののやりたいことも見つからず、途方に暮れているときに、ひょんなことからナニーをすることになってしまうのですが、人類学?を専攻していたためか、雇い主のことも自分のことも客観的に観察し、彼女なりに人類学的に表現しているところが面白いコメディチックな作品でしたね。

ローラ・リニーが演じたミセスXとポール・ジアマッティが演じたミスターXは、NYのアッパーイーストサイドに住むセレブ夫婦の代表といったところでしょうか。
夫妻の、息子グレイヤーに対する期待は高く、一流校への入学は必須で、そのためには美術館や博物館に通い、フランス語を覚え、食べるものはオーガニックのヘルシーなものに限るなど、ナニーへの要求はきりがありません。 なのにこの夫婦、かなり自分勝手で自分の手で息子を育てようとはしないのですよね(^^; お金 (で雇ったナニー) が育ててくれると思っているらしいです。

そんなセレブ夫妻には呆れてしまうものの、グレイヤーのことは見捨てることができないアニー。
が、グレイヤーとお別れする機会も与えられないまま一方的にクビにするミセスXの横柄さに、我慢に我慢を重ねたアニーもついにキレてしまうのですよ。 そう、クマに向かって。 ここらへんは劇場予告にもありましたし、『私がクマにキレた理由』という邦題でも何となくストーリー展開は想像できたりしたのですが、ナルホド〜という感じ。

が、アニーを困らせてばかりの大人不信のグレイヤーが頼れるのは、やはりアニーだったりするし、いつも高飛車な態度でアニーをコキ使い、毎日自分磨きに余念のないミセスXにしても、夫に相手にされない孤独を抱えていたりして、自分探しをしていたアニーは、人生にとって一番大切なことについて考えることになるんですよね。


私的にこの映画では、ローラ・リニーがスカーレット・ヨハンソンを苛めるシーンが楽しみだったりしたのですが、怖いもの知らず感のあるスカ嬢もタジタジのミセスXでしたね〜(笑) ローラ・リニーって、現代劇への出演が多いし、ヘアスタイルも似たり寄ったりなのですが、作品ごとに全く違う印象を受けるのにいつも驚かされます。 本作でもアニーをスカウトする際の優しい〜表情から一転、雇った後の冷たい表情で矢継ぎ早に用事をいいつける際の凄み!?とか、怖かったです;;;
あと、クリス・エヴァンスくんがエリート大学生役で出演しているらしいというのも楽しみだったのですが、彼、ハーバード大生役だったのね。 最初は無理してるっぽい雰囲気に笑ってしまったのですが、幼い頃に母親を亡くし、出張ばかりの父親の元、9人のナニーに育てられ、それでもグレもせず真っ直ぐに育った青年役ということで、そんな雰囲気は見事に出ていたかと…^^。

本作は、若い女の子が主人公のコメディとしては、かなり真っ当だと思いましたし、親目線で観てもちょっと考えさせられるところがあったりした映画でしたね。
ちなみに、この映画の原作『ティファニーで子育てを』は、作者たちが実際にマンハッタンの30以上の家庭でナニーをした経験から書かれたものとか。
本作でもセントラルパークでナニーのスカウトが行われてましたが、『デスパレートな妻たち』で、やんちゃな男の子を抱え毎日てんやわんやのリネットも、公園でベビーシッターをスカウトし、隠しカメラで監視してましたよね(^^; そんなアメリカの子育て事情も興味深かったです。


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イメージ 1製作:2008年  
原題:21
監督:ロバート・ルケティック
出演:ジム・スタージェス (ベン・キャンベル)
    ケイト・ボスワース (ジル・テイラー)
    ローレンス・フィッシュバーン(ウィリアムス)
    ケヴィン・スペイシー (ミッキー・ローザ教授)
    アーロン・ヨー (チョイ)
    ライザ・ラピラ (キアナ)
    ジェイコブ・ピッツ (ジミー・フィッシャー)

ストーリー: 理系大学の最高峰MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生ベン・キャンベル。医者を目指している彼にとって目下の悩みは、そのあまりにも巨額な学費。そんなある日、ベンの頭脳に目を付けたミッキー・ローザ教授が彼を自分の研究チームに勧誘する。その研究テーマは、“カード・カウンティング”という手法を用いてブラックジャックで必勝するためのテクニックとチームプレイを習得するというものだった。一度はためらうベンだったが、チーム内に憧れの美女ジルがいたことも手伝って、学費のためと割り切り参加する。やがてトレーニングを積んだチームは、満を持してラスベガスへと乗り込むと、みごと作戦通り大金を手にすることに成功するのだが…。 allcinemaより
初公開年月:2008/05/31


この映画は実話を基にしているんですよね。 その実話について、私も以前TVのバラエティ番組で見たことがあり、それで本作にも興味を持ったのですが…。
私が忘れているだけ? 大学の教授がカード・カウンティングなどのカジノ必勝方法を伝授していたのはちょっと驚き;;; その教授をケヴィン・スペイシーが演じていたのですが、あの冷徹さ、憎らしさにはホレボレ〜(笑) ケヴィン・スペイシーにホレボレしているときの私は、多分Mなんだと思う(爆)

サクサク仕事をするお利口さんヒーロー、ジェイソン・ボーンのファンの私的に、楽しみにしていたベン役のジム・スタージェスくん。 ご本人はお勉強はそれほどでも…と謙遜?してましたが、MITの優等生役、ちゃんとそれらしく見えました(笑) ベンがバイト先の紳士服店で、電卓とか持ち出さなくても割引後の価格を提示できるのには、やっぱホレボレ(笑) お利口さんキャラは観ていて気持ちがいいです^^。
ロボットコンテストなどに命を懸けるオタクな優等生が、元ギャンブラーな教授に目をつけられたことにより、180度違う世界を見ることになってしまうのですが、やっぱ、何でも手に入ってしまうし、人を変えてもしまうお金の力って怖いですね;;; チームでカード・カウンティングを冷静に行っている限り勝つことが約束されているのに、比較的冷静なベンでさえ、ギャンブルに対して熱くなり自分を見失ってしまう…。 そんなギャンブルの怖さや、人間の本質も興味深いところでした。

で、私的には途中眠くなることもなかったし、とても面白く観た映画でしたが、一緒に行った10歳児クンは、最後まで大人しく観てましたが、実は途中飽きてしまったようです…(^^; (彼もこの映画を観たがっていたのですが…)
親バカ発言で申し訳ないのですが、私が10歳児くんを映画に誘うのは、彼には”映画を楽しく観る”才能があると思っているから。 これまでも日本語吹替え版がなかった映画でも『トランスポーター2』などは、人一倍楽しんでいたのですが、本作はアクションでもファンタジーでもないので、映像的な面白さはないし、チームとしてのカード・カウンティング方法に時間をかけていたので、期待していた?ゲーム的な面白さがなかったせいでしょうか?
10歳児くんは家では私が観ない戦争映画なども飽きずに観ているようですし、字幕が読めるようになった今、(R指定がない映画だったら)どんな映画でもOKなんだと思っていたのですが(笑)、やはり内容は吟味して誘わなければ…と思った次第です(^^;


イメージ 1製作:2007年 アメリカ 
原題:THE GOLDEN COMPASS
監督:クリス・ワイツ
原作:フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』
出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ: ライラ・ベラクア
    ニコール・キッドマン: コールター夫人
    ダニエル・クレイグ: アスリエル卿
    エヴァ・グリーン: セラフィナ・ペカーラ
    サム・エリオット: リー・スコーズビー
    サイモン・マクバーニー: フラ・パベル
    ジム・カーター: ジョン・ファー
    ベン・ウォーカー: ロジャー
声の出演:西山まりや: ライラ・ベラクア
    山口智子: コールター夫人
    緒方拳(イアン・マッケラン): イオレク・バーニソン
    成海璃子(フレディ・ハイモア): パンタライモン
      (イアン・マクシェーン) : ラグナー・スタールソン 鎧熊
      (クリスティン・スコット・トーマス) : ステルマリア アスリエル卿のダイモン
      (キャシー・ベイツ): ヘスター リー・スコーズビーのダイモン

ストーリー: われわれの世界と似ているけど多くの点で異なるパラレルワールドの英国オックスフォード。その世界では人々は、それぞれの心が動物の姿で具現化したダイモンと呼ばれる守護精霊と片時も離れず行動を共にしている。幼い頃に両親を亡くし、オックスフォード大学のジョーダン学寮に暮らす12歳の少女ライラも“パンタライモン”というダイモンと常に一心同体。粗野で好奇心旺盛なライラは周囲の大人を困らせるほど元気いっぱいなお転婆娘。そんな彼女の叔父、アスリエル卿はダストと呼ばれる謎の粒子の秘密を解明すべく北の地へと探検に向かう。一方、ロンドン上流社会の実力者コールター夫人はライラへの接近を図る。相前後して、ライラの周囲で子どもたちが行方不明になる事件が相次ぐ。そしてついに親友ロジャーまでも姿を消してしまう。子どもたちが北の地に連れ去られていることを突き止めたライラは、学長から手渡された黄金に輝く“真理計”を手に、北の地を目指し危険な旅に出るのだが…。 allcinemaより
初公開年月:2008/03/01


こちら、23日に先行上映を観ていたのでした…(^^; お子様向けファンタジーですから、もちろん9歳児クンと一緒です。 ってことで、日本語吹替えで観ました。

本作は三部作の第一作目ということで、世界観の説明に重点を置いたような作り方だったかな?
舞台はイギリスですが、パラレルワールドということで、人間にはダイモンという守護精霊がぴったりくっついているし、車にしろ飛行船にしろ、何を動力に動いているんだろう? その他にも不思議なアイテムがいっぱい。 それに魔女なども存在する世界です。
本作は、先日のアカデミー賞で、視覚効果賞を受賞したのですが、不思議な世界を映像化した技術は凄いと思いました。

ヒロインのライラは、唯一“真理計(黄金の羅針盤)”を読むことができる女の子。 そんな彼女が真理計の予言を元に連れ去られた友人を助けに冒険する物語なのですが、子供向け映画のヒロインというと、勇敢で健気というのが定番かと思うのですが、ライラは一味違う?(笑) 確かに、親友のロジャーには子供らしい無邪気で優しい表情を見せるのですが、大人や邪悪な存在を前にすると、ダーティな一面を見せるのですよ。(何でも”ライラ”という名前は、ライアー(うそつき)からきているのだとか!?^^;) ダコタ・ブルー・リチャーズちゃんは、オーディションで選ばれた新人ということですが、そんな表情ができるのが凄いですね〜。。

映画は、2時間弱の上映時間に原作の第一部の殆どが網羅されているようですね。
数々の不思議アイテムも面白かったし、ライラが冒険する北の世界も興味深かった。 それに鎧熊の決闘は迫力満点!!
が、一つ残念だったのは、ダイモンについての描写が曖昧だったこと。 ダイモンは人間と一心同体といってもいいくらいの存在なのに、映画では子供向けを意識したためでしょうか? 原作にあった重要シーンの描き方がお手柔らかで、結果として大事なペットくらいの存在になってましたね(^^; うちの子も、可愛いし面白いしでお気に入りのようでしたが、その存在の重要さを理解できていないような感じでした。
(ちなみに、私はいろいろ気になるところがあり、原作の下巻だけ斜め読みしました。上巻は行方不明^^;)

何でも、原作は神を冒涜する作品として、カトリック教会や信者から強く批判されているのだとか。 カトリック教会を彷彿とさせる教会組織が否定的に描かれていたり、神や天国への反乱が重要なテーマとなっていることがその原因ということです。 そのため、映画ではキリスト教信者を刺激する要素は省かれているのだとか。

キリスト教信者を刺激しないようにとか、子供向けの作品だからとかという理由で?、ダイモンの件をうやむやに描いたようなことが、次回作以降に描かれるであろうダストなどでもそうだとしたら、物語の一番面白いところを描いていないような気がするのですが…。 が、子供向けには、そこら辺をみっちり描くと難しくなりそうだし…。 うむむ…、ホント難しいところですね;;;
そういう意味でも、次回作はとても気になるのですが、本作は北米での興行はコケたみたいで、次回作以降が制作されるかどうかは日本のマーケットにかかっているのだとか?(^^;

私は日本語吹替えで観たのですが、エンドクレジットにフレディ・ハイモアくんの名前とかがあって、???と思ったのですが、ダイモンの声を担当した俳優さんも豪華だったのですね。 むむ…字幕でも観たいっっ;;; その前に、原作の上巻を読みたい(笑)



 
イメージ 1製作:2007年 中国/アメリカ 
原題:LUST, CAUTION / 色、戒
監督:アン・リー
出演:トニー・レオン (イー)
    タン・ウェイ (ワン・チアチー(マイ夫人)
    ワン・リーホン (クァン・ユイミン)
    ジョアン・チェン (イー夫人)
    トゥオ・ツォンホァ (ウー)
    チュウ・チーイン (ライ・シュウチン)
    チン・ガーロウ (ツァオ)
    クー・ユールン (リャン・ルンション)
    ガオ・インシュアン (ホァン・レイ)
    ジョンソン・イェン (オウヤン・リンウェン(マイ氏)

ストーリー: 1942年、日本軍占領下の上海。ごく普通の女子大生チアチーは、抗日運動に心血を注ぐクァンに秘かな恋心を抱き、彼と行動を共にする中で次第に感化されていく。やがてチアチーは、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーに近づき暗殺を遂行する危険な任務を与えられる。さっそく身分を偽りイー夫人に接近し、冷徹で異常なほど用心深いイーを誘惑する機会を窺うチアチーだったが…。 allcinemaより
初公開年月:2008/02/02


R-18指定に恐れをなして自宅鑑賞を決めていたのですが、ご覧になった方の評判がすこぶる良いので待ちきれずに劇場へ…。

  みっちり濃い158分でしたね〜。 面白かったです!!


『ブロークバック・マウンテン』で厳しくも美しい自然を映し出していた、アン・リー監督と撮影のロドリゴ・プリエトが再現したオールド上海。
日本軍占領下の上海というと、かなり雑然としていたと思われるのですが、フィルムノワールを意識したという映像は、しっとりとした趣があって、スパイを主人公としたサスペンスドラマの雰囲気を盛り上げていました。

昨年公開されていた、同じく女スパイを主人公にした『ブラックブック』は、ヒロインがスパイになった動機も、対象者に対する感情も手に取るようにわかって、途中からは、裏切り者探しのエンタメ作品として楽しみました。
対して『ラスト、コーション』は、実際にあった事件をヒントにしたアイリーン・チャンの短編『色、戒』を元にしていますが、抗日の女スパイのチアチーと漢好(売国奴)の大物イー、二人の息詰まる心理戦が見所の人間ドラマでした。

158分という長尺の映画でしたが、チアチーの緊張感で、長さを感じることはありませんでしたね。
何気ない仕草のひとつひとつにも意味があるんじゃないかと、食い入るように観てしまいました。
…が、チアチーもイーも微笑の下に本心を隠し、気持ちを率直に語ることはありません。 なので、わずかな視線や表情の変化で感情を想像するしかなかったのですが……。

チアチーがスパイになったのは、抗日運動家のリーダー、クァンへの恋心が発端と思いますが、それと舞台で目覚めた演ずることの面白さ。…が、それだけで体や命を差し出すことができるのだろうか?という疑問…。
この思いは最後まであり、そのためチアチーの気持ちが掴めず、その後ずっと考えることになりました。

また、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーも、いつの間にか周りに入り込んでいたチアチーの正体を知っているのか知らないのか…、彼の思惑についても最後まで考えることになりました。

ラストまで観て、結末に一応納得はしたのですが、再度最初からチアチーとイーの気持ちを考え直すと、微妙に納得できない部分が…。
そんな時、実際に起きたスパイ事件について書かれた記事にめぐり合うことができ、夢中で読んだのですが、凄く興味深いものでした。(下のMEMOにリンク)
西洋史については、洋画を沢山見るようになってから、いろいろ知識を得ることができたのですが、東洋史については、これまで興味が無くてさっぱり…。 日本人でありながら、日本が関わった近隣諸国で起きたことも知らないって、ほんと困った人です私(恥)

本作は、あくまでアイリーン・チャンの短編『色、戒』を元にしたフィクションなのですが、チアチーもイーも実際の人物に重ねることで、やっと理解できたような気がします。
が、映画は映画で、ヒールを演じても色っぽいトニーの魅力に酔えた作品だったので良かったですね^^。


以下、ネタバレを含む、私的な解釈なので反転で…

私的な結論としては、イーを演じたトニー・レオンが魅力的すぎたってことで…(笑) (そのため、色々な意味でドキドキして観れたので映画としては良かったと思います。)
イーのモデルになったと思われる人物は、小柄であざとく好色な人物で、とても女性が惚れるタイプじゃないと思います。 トニーも体重を10キロ程も落としたそうですし、劇中にレイプまがいのシーンが出てきたことからも、その人物を意識した役作りをしたと思うのですが、暗殺計画を知ったときの、なりふり構わない逃げっぷりを見てもやはり嫌いになれなかったし、というより十分魅力的だったし、映画ではチアチーもイーに対する愛情があったのだと……。 映画の原題にもある”戒”、中国語で指輪を”戒指”と言うそうですが、指輪が重要な意味を持つとなると、映画ではイーとチアチーの間にロマンスがあったと思ってよいのかな…。
一方、チアチーのモデルと思われる女スパイの本心としては、心は恋人にあり、”祖国の平和ためには、この体は豚にだってくれてやる”という心境だったと聞いて、映画を観ているときには分からなかった、スパイになるための強い意志と、恋人への強い想いを感じたのでした。 なので、映画の中でカプセルで服毒自殺をせず、仲間と銃殺刑を受けたのもわかった気がしたし、最後にクァンとみつめあったときの心情を想像すると、今更ながらこみ上げてくるものがあります……。
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