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製作:2004年 アメリカ 原題:THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON 監督:ニルス・ミュラー 出演:ショーン・ペン(サム・ビック)、ナオミ・ワッツ(マリー・ビック)、ドン・チードル(ボニー) 1973年、44歳のサムは1年前に別居した妻マリーと3人の子供との生活を取り戻すため、事務機具のセールスマンという定職に就いた。だが不器用なサムはなかなか思うように成績を上げられず、詐欺師のような上司のやり方にも我慢がならない。誠実に生きたいと願うサムにとって、“世界一の商売人”と皮肉混じりに上司が語るニクソン大統領は、アメリカを不誠実な国に導く悪しき存在へとなっていった。次第に仕事の愚痴が多くなるサムに対し、黒人の親友ボニーはなだめすかし、仕事を続けるよう説得する。そんなある日、裁判所からマリーとの一方的な婚姻解消通知が届き、激しく落ち込むサム。仕事も、家族との関係もうまく行かないサムは、ボビーと一緒に新事業を立ち上げるという夢に最後の希望を託すのだったが…。allcinemaより ショーン・ペン主演ということでレンタルしたのですが、彼の独壇場といった感じの映画でした。 素人の私が言うのも何ですが、上手いですね〜;;; ストーリーについては殆ど分からないままの鑑賞だったのですが、主演は、ショーン・ペンだし、緊迫感に溢れるハードボイルドな映画だと思っていたんですね。 ……ところが、主人公のサムは、私の苦手なジコチューのトホホ男(^^;;; でも、サムは、アルコールやドラッグに溺れる自堕落タイプではないのです。一見、一生懸命、真摯に生きている印象です。 なんですが、人間としての許容範囲が狭いのか、自分に降りかかる災難は、全て人のせいなんですよね。 終いには、こんなに一生懸命がんばっても、アメリカンドリームが手に入らないのは、ニクソン大統領のせいだということになる……。 ちょっとありえない思考回路かも;;; ですが、サムをショーン・ペンが演じることによって、”もしかして、サムの言っていることも正しいのでは?”と思えてくるのですよ! (惑わされそうになる感じが、妙に心地よかったりして。笑) そんな、自分の信念に従い不器用にしか生きることの出来ないサムが、テロを試みるまでに追い詰められる過程を描いた映画でした。 ……観終えた時の感じは、『砂と霧の家』に似てる? 愚かだなぁと思いつつも、切って捨てられない……、もやもやした感じの残る映画でした。 最後に、私的に印象に残ったシーンを。 家族と別居中のサムは、もう一度家族と一緒に暮らすことを心から願っていて、妻マリーに会うために、彼女がウエイトレスをしているカクテルバーによく立ち寄るのですが、マリーがミニスカートの挑発的な制服で働かされているのが気に入らない。 セクハラまがいのことをする客に、そんなことをされても怒りもしないマリー。 キレたサムは店の客に”俺の妻に何をする”とかかっていきます。それに対して、”なんてことするの”と怒るマリー。マリーはサムに向かって、”家族を養うためだったら、何だって着るわ”と怒鳴ります。 そこら辺がサムとマリーの違い。 一番大事なものが、サムにとっては人間としての尊厳なのですが、マリーにとっては家族なんですよね。 サムの目線で描かれた映画なので、マリーは冷たく映るのですが、私はマリーのそんな強さが好きですね。 マリーを演じたナオミ・ワッツも良かったです^^ そういえば、『21グラム』でもショーン・ペンと共演していました。 |

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