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そのあまりの奔放ぶりに手を焼いた国王は、三銃士を姫の護衛につけました。 天下に名をなす三銃士と言えども、わがまま姫の子守りは勝手が違います。 気ままに振る舞う姫を前に、なすすべなく振り回されていました。 それでも、無邪気に笑う姫の笑顔に日ごろの重い任務の緊張も癒されるのか、 彼らが姫を見る目は決して冷たいものではありませんでした。 「どうせ私は父上の決めた、好きでもない相手と結婚させられるの」 そんな姫の言葉に、三銃士たちはかける言葉すら見つけることができませんでした。 ある日、パリの街に出かけたいと姫が言い出しました。 折りしも悪化の一途をたどる国内情勢に、三銃士たちも姫を引き止めようと 必死に説得しましたが、言い出したら聞かない姫の性格を一番良く知って いたのも、他ならぬ彼らでした。 三銃士を従えて、パリの街を歩く姫。 その姿は、それが年端もいかない小娘とは思えないほどに、気品と威厳に 満ちていました。 やがて若きダルタニアンが、彼らの前に姿を現すのは、まだもう少し先の話です。
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2009年09月17日
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