魅惑の9800円君

その後、哲学者は「何か」を知るための旅に出ます

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さあ、日も暮れていよいよ祭りのスタートです。
先陣を切るのは、さっき模範演技をしていた大きな太鼓。
たぶん振り向いたらとってもきれいなおねいさんが、これでもかと
言わんばかりに叩きまくります。
見てください、この力こぶ!
もちろん、太鼓の上にも人が乗って叩いてます。

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太鼓に続いて、主役のねぷたの登場です。
扇型のねぷたに描かれる、勇壮な絵。
見てください、この勇壮な・・・あれ?
実はこれ、幼稚園のねぷたで、絵を描いたのは園児たちなんですね。
この絵を描いた子の中には、きっと将来の絵師の卵がいるはずです。
にしても、子供が顔を描くときって、まず丸を描いてからなんですね〜。

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普通の大人のねぷたはこんな感じ。
小さな町内会だと一台だけなんですが、力の入ったとこだとこうして、
大中小と3台出すようなところもあります。
ちなみに動力は全て人力です。

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迫力のある正面の絵は鏡絵といい、裏側には見送り絵が描かれます。
見送り絵には、主に女性の絵が描かれます。
ねぷたの後ろには、太鼓や笛などの演奏が続きます。

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中盤に差しかかった頃に登場するのがこの太鼓。
先頭の太鼓より、さらに少し大きい祭り最大の太鼓です。
なんでこんな大きな物を作りたがるんでしょうね。
それが祭りだからさ。

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ああ、上に立ってる人、気持ちいいんだろうな〜。
でも、一人だけ楽してない?

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もうね、この空気感を出したくて、ストロボも使わずに、望遠で
手持ち撮影ですよ。
かなり無茶なことしてます。
でも、そのかいあってのこの一枚なわけで、おいらがやらずに誰が
やるってなもんです。

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さっき出陣した大太鼓を向こうに眺め、その後ろに続くねぷたの図。
紐を引いてる人がいますね。
何してると思います?
実はねぷたが台座の上で回転できるようになっていて、要所要所でこうして
回転させて、表裏両方の絵を沿道の人たちに見せるのです。

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ねぷたの上に乗ってる人、どんな仕事をしてるかというと、大型のねぷたは
信号機や電線が邪魔で通れないことがあるんですよ。
で、そんなとき、上の部分をパタンと倒して畳んでしまうのです。
超大型のやつだと、さらに台座部分が昇降するものまであるんですよ。
なんでこんな大きな物を作りたがるんでしょうね。
それが祭りだからさ。

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叩きます。
一心不乱に叩きます。
頭に思い描くのは、嫌いな学校の先生の顔だったり、姑の顔だったり。
もうね、これでもかって力を込めて叩きまくります。
天津飯「お、俺の目でも手の動きが見えない!」

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こうして太鼓や笛の演奏を従えて、ねぷたはゆっくりと通り過ぎていきます。
ねぷたが過ぎ去ると、北国の早い秋の訪れももうすぐです。

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