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ねこ暮らし お午睡の日々
インターネットの里親募集で出会った、三毛猫きなこ&サビ猫ももとのねこ暮らし+好きなものをぼちぼちと。

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いま、猛烈に罹患中です。インフルではなくて、「風が強く吹いている」というアニメに。
元々、二次元のフィクションに感染しやすい体質ではあるけれど、アニメにここまで心を持っていかれるのはほんと久しぶり。いやいや…。
大好きだー!!と叫んでも聞いてくれる人がいないので、解熱のためひっそりアウトプットしとこうと思います。

三浦しをんさんの原作は未読でした。その評価の高さ、多くの人が熱くお薦めしていることもあらすじも知ってたし、しをんさんの他の作品も好きなので、「面白いだろうな」とは思っていたのです。
しかしまあスポーツ青春ものかあ…正直、駅伝あんまり興味ないし、まあそのうちねと思っていた。
でも、10話(ハイジが倒れたあと、走が王子に向き合う回)で「やばい!」と罹患を自覚してから、貸出中だった職場(図書館)の本が返却されるのも待てなくて、本屋にほんまに走りました。
そうそう!このやむにやまれぬ読みたい気持ちも久しぶりだった!!
はじめて、「映像化作品の原作が読みたい」という方の気持ちが心から分かったかも。
原作が好きで好きで映像化作品も大好きだ!とか、原作が好き過ぎて映像化作品にイマイチはまれない…ということはよくあるけど、大体原作→映像化という順番であって、先に映像化作品を見て「原作も!!」ってなったのははじめてちゃうかな。

そしてやっぱりというか、原作、本当にすばらしく良かった。
神様ありがとう、と言いたくなる幸せな読書体験でした。

同時にアニメの脚本もとても素晴らしいと思いました。

原作を読んでから、改めて1話から見直してみると、記憶以上に原作通りではない。もちろんストーリーの根幹は同じだけれど、ひとつひとつのエピソードはアニメだからこそ面白く、かっこよく、感動的に見せられるよう改変され、入れ替えられ、多くは新たに付け加えられている。
でも、まごうことなき「風つよ」。原作と同じ風が吹いてる。
こんなに違うのに、違うと感じさせないってすごくないか。
いや、こういう言い方をすると、原作に近いからいい、と聞こえてしまうか。
そうではなく、原作小説を「ドラマ」として見事に立ち上げ、アニメだからこそ描ける形でより深く掘り下げている部分も多々あって、それが本当にすごい!素晴らしい!と思うのです。

もちろん、絵も、動きも、声優さんの演技も、音・音楽を含めた演出も、すべてがとても魅力的な作品です。ひとつの要素だけで語ることはできないのは重々わかっているのですが、なんと言っても脚本はすべての土台。
と言うか、私、アニメを見ていて脚本を意識したのって、「風つよ」が初めてです。
(いや、この〇十年、ここまでハマって見たアニメそのものがほとんどなくて比較できないんですが…このクオリティの高さが今の普通?なんだったら、ほんとに驚き!!違いますよね??「特別」ですよね?)

ちょっとしたセリフにも原作の表現が丁寧に拾い上げられていて、三浦しをんが創造した世界をとても大切にリスペクトした上で書かれているのがわかります。
どのキャラクターも創造されたそのままに姿と声を与えられ、動いているように感じられて(これはもちろん画と声の演技の素晴らしさでもあるのですが)、原作になかったシチュエーションでも、きっとこうするだろうという行動に全然ブレがない。

例えば1クールの最後、神童の「強さ」を描いた回は、後半への展開の中でとても大事な話だと思うのですが、これが原作にはないエピソードだというのが信じられないくらい、ぴったりとあるべき位置に収まっているように感じました。

脚本は喜安浩平という方で、声優・俳優としても活動しながら劇団主宰もされているようです。寡聞にして演劇活動のほうは存じ上げませんでしたが、『幕が上がる』の映画脚本を書いてられると知り、ああ!と。
あれも私にとっては「原作が好きで好きで映像化作品も好き!」な作品でした。
原作が好き過ぎて、アイドル映画だったらどうしよう(ももクロ出演作だった故)と不安だったのだけど、映画も本当に良くて嬉しかった…
すっかりファンになりました。

当たり前だけど、小説でしか表現できないもの、マンガだから表現できるもの、もちろん映像にも、演劇にもそれはある。
小説やマンガを映像化するなら、その魂みたいなものを、その方法でしか表せない表現に変換して欲しいと思ってしまう。好きな作品であればあるほど、そう。

例えば16話。
予選を突破したと分かった瞬間のハイジの表情には、ほんとに参りました。
全開の笑顔でも号泣でもなく、ただただ全身全霊で求めたものに「とどいたんだ」という顔。
たぶん人前で初めて見せた素の表情。
それは原作を読んだときの脳内イメージをはるかに超えていて、ハイジがめちゃくちゃいとおしくなりました。
そっか、彼だってまだ大学4年の若者なんだよね…。
あーだから、王子が公認記録のタイムを出した回でも、ハイジの涙はあえて「涙を流す顔を絵として描かずに」表現したのかなあ。ぼやける視界、という形での表現が秀逸でした。

これは一例ですが、絵としての表現(演出)もとてもいいなあ…と思うところがたくさんあってそれも大きな魅力です。
「キャラクターの表情」に心を摑まれるのは、本当に久しぶりな感覚でした。

18話の高校時代の藤岡くんとハイジくんのやりとりも切なくて、二人の若さと無防備に傷ついているハイジの姿が十分に説得力を持って迫ってきて、彼がここからどんな4年を過ごして、現在の強さを手にしたんだろうといつまででも考えていられる…心底、持ってかれてますな…。
 
余談ですが、アニメでは、彼らが大学生だという部分がとてもうまく表現されていて、そこも良いのです。
そうそう、1回生から見ると4回生の先輩ってすごく大人だったなあ…とか、親や先生からは教われない人間関係の機微みたいなものを教えてもらったなあ…とか。
自分は100%文化系だったけど、そのへんの関係性の描き方には切ないほどの懐かしさを感じます。
門限ありの自宅生だったから、先輩の下宿での宴会にも憧れたっけ。それこそリアル竹青荘みたいな下宿の。

原作が好きな方にはぜひアニメも見て欲しいし、アニメいいなと思っている方にはぜひ原作も読んで欲しい。
原作は、美しく力強い言葉に満ちていて、読む者をはるかな遠い高みに連れて行ってくれる。
アニメは、それをキャラクターたちがぶつかりあう「ドラマ」として見事に再構築していて、とても深く広く豊かな世界を感じさせてくれる。
たぶん、滅多に味わえないくらい幸福な読書(もしくは視聴)体験ができるはず、です。

先を知りたくないから、あえてまだ原作は読まない!という方にも、新潮文庫の期間限定カバー裏の『ニラはちゃんとわかっている』はオススメできます。箱根本選前夜のお話だから大丈夫! そして、なんかもう泣けてしょーがないです。

「泣ける」はドラマへの最上級の誉め言葉じゃないだろう!なんでも「泣ける」で片づけるな!と常々思ってますが、これに関してはそうとしか言えなくて。

アニメはこれからいよいよ箱根駅伝の本選。
原作ではちょうど半分からあとに当たりますが、そこに至ってからはこのヒネた活字中毒者たる私も泣かされっぱなしでした。
あの場面やこの場面はどう表現されるのだろう?どんな風に見せてくれるのだろう? と思うと、楽しみで仕方ないです。

神様、この作品に出会わせてくれて、本当にありがとう。

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