NIKKI

美術とかいろいろ

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パリ1

 僕は『なんでも鑑定団』が好きで毎週チェックしている。ヨーロッパへ行ったら蚤の市に行ってみたいと思っていた。 本よるとパリには3つの大きな市が土日に立つと書いてある。
 僕はその中でヴァンヴの蚤の市に行くことにした。 食器、アクセサリー、服、絵などなど、興味のある人は気になる。興味の無い人にはガラクタといった品が並んでいる。僕もいくつか気になるものあったけど、ネコの絵の皿が目に留まった。
 『95ユーロ、高っ!』と思っていると、店のおじさんが話かけてくれて皿の裏をみせてくれた。1928と書いてある。80年も前にしてはアニメ顔のネコ。まぁ1928の真偽は別にして、絵がいい。 おじさんは『75ユーロでいいよ』と言っている。『60なら…』というと、おじさんは首を吊るジェスチャーをしながら『OK』と言った。気のいいおじさんだから買うことにした。
 その後、額縁を売っている店をみた。僕は切り絵なんかの額はほとんど木工屋さんに頼んで、オリジナルのサイズやかたちにしている。ただ、最近はボリュームがあって、塗装が剥げたようなボロい額が欲しいと思っていた。 その店に2つ欲しい額があった。まさにボリュームがあるボロい額。店のおじさんは、さっきのおじさんと違って表情がかたい。ずっと眉間にシワが寄っている。けっこう大きい額だから『持って帰れるか不安だ』と身振り手振り伝えると『俺がちゃんと梱包してやるから心配すんな』みたいな事を言っている。重いものじゃないし、大丈夫だろうということで、買うことにした。普段はなかなか創作意欲が沸かない僕の助けになってくれればいい。おじさんはおじさんなりの‘ちゃんとした梱包’をしてくれたけど、結局ホテルに帰って自分で梱包し直すことになった。
 
 学生の頃、研修旅行というものがあった。行き先は教授の意向で中国だった。山の半面を丸ごと削った巨大な仏像がみたかったらしい。仏像よりも片道3、4時間のガタガタな山道を乱暴な運転のバスに乗った事のほうが印象に残っている。 バスが途中、土産物の店に寄っ時、教授が明らかに観光客相手の高い壺を買った。教授は『良い物か悪い物かとか、値段やないねん、気に入ったから買うんや』みたいなことを言っていた。その頃の僕はバスのストレスもあって『何言っちゃてんだ』と思っていたが、今思えばその通りだ。 
 午後からはルーブルへ行く。なんだかんだ言っても行かなくてはならない。みたことのある絵が惜しげもなく展示してあるけど、ゴヤやフェルメールが良かった。特別の企画でトニークラッグが古い彫刻と一緒に展示されていた。僕はクラシカルな作家ではゴヤが好きだ。偉そうに言うと他の作家より絵が上手い。グロテスクな絵もあるけど、普通の肖像画でも奇才ぶりが醸し出ているのもいい。逆にラファエロが評価されているのがよく解らない。
 やっぱりモナリザは大人気で、展示の仕方も特別扱い。周りはカメラを持った人だかり。この人気がずっと続いているなんて…。写真でみるモナリザは黄土色っぽいけど、本物は青っぽい。 夕食は中華料理がどうして食べたくなって本をみて中華料理屋へ行った。焼きそばと唐揚げを食べた。ありきたりな味だけど、食べなれた料理は美味しく感じた。本に載っているおかげで前も横も後ろも日本語が飛び交っている。
 パリはニューヨークやロンドンよりも断然日本人が多い。ロンドンの入国審査で聞かれた『なぜ一人なんだ?』を思い出した。そう、誰かと旅行に行けば喜びは2倍、困ったな〜という思いは半分。 
 一人にも良いところはある。
 自分だけで気ままに動けることはもちろんだけど、頼れる人がいないという状況であれこれ苦労するのも僕は嫌いじゃない。
 
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