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1994年の5Nationsでのウェールズの初戦はスコットランド戦で雨の降る中、
地元カーディフで行われた。
試合結果は29対6(前半12対3)であった。下馬評ではウェールズが最下位であろう
ということであったので、ウェールズは自信を取り戻したことであろう。ウェールズはこの試合の
前に行われたカナダ戦で負けており、翌年のワールドカップも予選から出場ということから、5Nations
で優勝して弾みをつけたいというところであった。
一方のスコットランドもこの試合の前にAll Blacksと対戦して記録的大敗を喫しており、自信喪失していたものと思われる。
過去の対戦成績は、その試合前でウェールズの53勝42敗2分けで、最大得点差
は23点(ウェールズ35対12)であった。
前半はトライがなくペナルティーキックによる得点だけであった。唯一のトライチャンスはスコットランドにあったと思う。Gavin Hastings のハイパントキックから始まってゴールライン際でのスクラムを得たが、痛恨のノッコン(スクラム内)で終わってしまった。前半38分であったので、後半に弾みをつけ損ねた。
後半はウェールズは3つのトライを決めた。2つ目のトライは、ゴールライン際でのスクラムでコラプシングの反則を得たウェールズがPGを狙わずスクラムを選択し、Gavin(No.15)の立つサイドと逆側にボールを展開し、ウイング(Mike Rayer、No.17)が滑り込んでトライを決めたものである(後半38分)。
ウェールズはそのトライの前に11点リードしていて、試合終了もまじかというところでスクラム(ゴールポスト近く)を選択してトライを取りにいった理由はわからないが、いずれにせよウェールズはスクラムに自信があるのであろう。
この試合は雨が降っているにもかかわらずウェールズはボールをよく回していたが、フランス流のオープンラグビーを目指しているのであろうか。
スコットランドはGavinのプレイスキックが不調で、タウンゼントのDGも否と判定された。コメンテイターも言っていたが、ルースフォワードの選手の働きが芳しくなく、往年のジェフリー、コールダー、ホワイトの第3列と比べると格段に落ちるようだ。スコットランドは重症だろう。
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