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田舎者の私にとって、田舎から出てきての、カルチャーショックは
それは、それは、引き込もってしまうくらいのいじめや悪口の対象になった。
もう半世紀も前になろうとする。
私は、二十歳そこそこで、大阪に出てきた。
田舎を出よう、実家から離れようとしたのだ。
「都会にあこがれた」等と何も分からん親戚の陰口も耳にした。
一番には、田舎にいては、実家に居ては、何も展望がないことに気が付いたのは、私なのに。
大阪で就職をしたが、右も左も他人。この世には、信頼できる人はいない。
ボォートした田舎ものなど、相手にしているような暇人は皆無なのだ。
お金をだまし取られたり、スリにあったり、落し物をしても絶対に出てきはしなかった。自転車バイクは何台も盗まれ、商売の契約には、仮契約が本契約と違うことに気付かず騙されて、何年も苦労をした。
大阪は本当に住みづらい街だ。生き馬の目を抜くといった表現がみごとに、あてはまった。
そうして、主人と結婚してから、京都に越した。
一応子供達は大阪でできたので、大阪産ということだが、
育ったのが京都であるので、まあ京都産かな。
そこで、京都では、度々、「きづつない」と、ちまたで、話されることに
気が付いた。
その言葉の意味は、相手の迷惑、不利益を与えない、イコール
私もそんな思いをさせられたくないといったところだ。
そんな、繊細な心理、田舎出の山だし娘の私には理解ができていなかった。
そう、今、田舎者はあいも変わらぬが、ほんの少しだけ、「きづつない」意味が
理解できるようになり、相手の気持ちに配慮できるようになったのではないかと、
自負しているところだ。
本当のところは、田舎を出てきてよかったと今思っている。
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