サブやんの”里山樹木辞典”

山梨の里山のあり方を現場検証しながら提言していきます。

里山のはなし

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 前のページ ]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 マツノザイセンチュウの発見(参考『森と人間の文化史』只木良也氏著)
マツノザイセンチュウの発見いまだ松枯れの原因が判らぬ昭和43年初秋、被害木からの病原菌検出を続けていた農林省林業試験場九州支場の徳重陽山博士は、なにげなく眺めた病原菌培養のシャーレの中に、なにやらうごめく小動物を見つけた。マツノザイセンチュウの発見である。この線虫は、どの被害木からも検出され、また線虫を培養して注入したマツは、確実に松枯れの症状を呈することがその後の調査で明らかになった。松食い虫とは、その幼虫がマツの樹皮下を食害する甲虫の総称で、かつてはその食害のためにマツが枯れると考えられていた。しかしそれだけでは説明のつかないことが多すぎ、総合的な研究が行われていたのであったが、この線虫の発見以来、研究は急転回を見せ、驚くべき松枯れのメカニズムが明らかになったのである。
 マツノザイセンチュウは体長1ミリくらいの線虫で、マツの樹体の中の樹脂道で大繁殖し、樹液の流動を止め、マツを衰弱枯死させる。枯れたマツにマツノマダラカミキリという甲虫が卵を生み、艀化した幼虫は樹皮下で冬越しして、翌年の晩春に成虫となってマツから飛び出すが、この時身体に線虫が沢山ついている。飛び出したカミキリは健全なマツの今年伸びた新梢を噛る(後食)が、噛られた傷口から線虫が侵入し、健全なマツの樹脂道で大繁殖して、マツを枯らしてしまう。したがって、それまで健全で青々としていたマツの葉が、夏から秋にかけて急に真っ赤に枯れるのがその特徴であるが、それはとくに温暖な地方で著しく、被害が寒冷地に及ぶにつれて、年を越して枯れる例も増えている。

山梨県の植林法

イメージ 1

イメージ 2

 現在山梨県では空き地里山や、虫害赤松の増加により、究極の策として、まとまった地域の山林を切り尽し(雑木も)、重機で根こそぎ整地して、木材として流通する部分だけを持ち出し、後の残留木材や根などは列に積み上げ(虫害身未処理材を含む)、その間に桧を植林します。山梨県では何所でも誰でも桧植林です。私も木の中で生活しているので山梨県や近県のこうした里山山林を調査していますが、こうした山梨県の植林方法はあまり見かけません。林政とはそれが地域に悪影響を及ぼす行為であっても、補助金を利用するためには、その施策に従います。それが行政の性です。これまでも日本列島では有数な天然林を皆伐して意味や市場販路を持たない唐松(落葉松)を植えまくりました。適材適所ではなく何所でも唐松でした。杉の大量植林もありました。需要の打開策を見出せない中での次から次への植林、しかもその育林の手立てがない中で雑木伐採植林だけ増大させたのです。植林の持つ意味は木材流通ばかりではありません。治山水治水の意味からも重要ですが、どこでも桧植林が正しいかどうかは、多くの山地崩壊現場や災害現場を実証しないと見えてこないものですが、テレビ報道では災害のたびに大量の植林木材流が被害を拡大しているようにも見えます。無差別桧植林は、将来の日本の里山や山地環境にどうした影響が出るのか、明確な指針のない中での無駄にも思える桧植林はどんな意味があるのでしょうか。まさか「桧を柱で売る」などの誤認識が未だにあるのでしょうか。そうではなくて、唐松で失敗、杉で失敗、だから桧植林なのでしょうか。
 これまでは大部分が行政任せの林政でしたが、こうした状況を考えてみると、植林でも育林でも、多くの人の意見や考えを受け入れ、大きな視野にたった国民総参加の林業が求められているのではないのでしょうか。山梨県の植林から見えてくるもの、それは何かをこの目でこの足で調査をして報告します。今私たちのできることも考えながら。一本の植林には、一本の木を育てる人が必要であるという簡単な数式があります。現状では木材を育成する人々は減少の一途をたどっています。こうした中での大量の植林の持つ意味を関係者もじっくり考えてみる必要があります。次回は林道について考えてみます。

山梨の里山の現状

イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3 イメージ 4 イメージ 5 イメージ 6 イメージ 7

イメージ 7

マツノマダラカミキリ虫が媒体する線虫により侵された、虫害被害赤松材は、現在その量が拡大して、もう手がつかないほど山梨県に蔓延しています。虫害は赤松に限らず、多種に見られ深刻な問題なのですが、現在山梨県では放置状態となっています。最近ではこうした虫害赤松をある森を根こそぎ切り払い、残木を」山積み放置の中へ桧を植林するという荒業を展開、切り払われた地域の周辺にはいっせいに虫害材が発生、収集のつかない状況を生んでいます。
 この虫害赤松を使って屋外用丸太いすを作ってみました。
1)虫害赤松をきれいにする(虫害1年目・チエンソーにて)
2)虫赤松材から抽出した赤松木酢液をたっぷり塗布する。
3)乾燥させる。木酢液は酸性が強いので、陽に当てると黒色に変色する。
4)渋柿から抽出した柿渋を塗布して仕上がり。
 実験の結果、普通の赤松より、木酢液の塗布がし易い。また屋外用木材として使用に十分耐えるようになる。皆さんも処理の終わって山に眠っている赤松虫害材を利用してみませんか。

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 前のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事