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「佐渡裕がウエストサイド全曲を振る!」と
聴いたときには身震いするほど興奮した!
「シネマティックフルオーケストラ」の意味は、
よくわかんなかったけど・・・
ま、スクリーンなど私にとっては今回どうでもいい。
だって、ウエストサイドなら台詞もダンスも、
100%頭に入っているもの!
佐渡さんにかぶりつきの席が欲しかったけど、
先行予約販売では、席の指定まではできない・・・
私が期待したのは、佐渡裕の振るウエストサイド!
バーンスタインの愛弟子である彼が、師の名曲を、
どんな風に表現するのか
・・・しかし・・・
前々日の東京公演に行ったほりえっち☆さんが、
「映画を見てるみたい」と書いておられたのを見て、
不安は的中した・・・
映画のオーケストラ部分のみを全てデジタル処理で削除し、
歌も台詞も全て残ったままの「フルシネマ」に、オーケストラが「生伴奏」をつける!
・・・つまりこれは「逆カラオケ」!!
私は、佐渡さんの演奏するウエストサイドに、映画の画像を適当に編集して合わせ、
オムニバス的に流すくらいのイメージをしていた・・・
だって!!!
演奏家として、テンポに完全に縛られた「逆カラオケ」をコンサートでやるなんて発想は・・・
考えられなかったのだ!!
ソリストの歌手を迎えて競演するのとは、まるでわけがちがう!!
開演前のプレ・トークで、佐渡さんは、
「これは実に大変な仕事で。。。」
「東京から移動してきた新幹線の窓が、
バーに見えて、思わずそれに合わせて
振りたくなった。」
と、笑いを誘っておられましたが・・・
つまり、指揮台の前に電光表示板があり、
映画のテンポに合わせた拍の表示が
バーになって流れてくる。
それが中央のポイントにたどり着く瞬間に
合わせて、佐渡さんは棒を振る・・・
写真は私の席から、開演前に
もともと佐渡さんの棒と演奏だけが見たかった私は、スクリーンは一切見ず、
バーのテンポに縛られた佐渡さんが、どんな棒を繰り出すのか、
そこに目を凝らす羽目になった・・・!
つまり、佐渡さんと同じく、ずっとバーを見つめ続けていた・・・
OVERTUREからもう、それは始まっていた。
そんなところくらい、佐渡さんが自由に演奏して、画面は色が変わっていくだけなんだから、
そっちを編集すればいいのに・・・!
バーは小節の頭(白)のほかに、予備拍(黄色)、テンポ変化などに必要な分割(紫)
歌や動作の開始(黄緑)、消音(赤)に色分けされて流れてくる。
小節線は全小節に流れてくるわけでなく、曲によって必要なタイミングで流れてくるよう、
なるべく削減されている。
これは、佐渡さんが全曲のスコアに、振るのに必要なポイントを色分けして書き込み、
それを見てスタッフがこのバー表示を編集した、ということになるだろう。
映画だけ鑑賞しているとわからないけれど、
演奏するという視点からこの音楽を聴いていると、流れてくるバーの速度は、
異常に速い!
つまり、コンサート、として音楽のみ表現するテンポ感と、
ミュージカル映画として全編のバランスで表現するテンポ感は、
かなり異なっているのだ。
そりゃそうだよね・・・・演劇は、全編の流れていくテンポ感も大切だ。
台詞や歌だけでなく、曲も全編頭に入っている私は、
流れてくるバーに追い立てられるような気持ちになってきた・・・
しかも、変拍子の多い、このバーンスタインの難曲!!
佐渡さんの棒も、微妙に遅れがちになることが多い・・・
また、自分の表現とテンポではないため、どんな曲でも全部の拍を振る傾向が強くなる・・・
(普通、指揮者は別に拍を振るための存在じゃない。
本来なら音楽は自然に流れていくのだから、全ての拍を指示する必要などないのだ。)
演奏前に「大変な仕事」と言った佐渡さんの顔は、スクリーンに大写しされたとき、
あれ?と思うくらい老けて見えた・・・
痩せたのかな?・・・近くの席の人も同じ感想を漏らしていて・・・・
私は、バーに縛られる佐渡さんの苦労を、一緒に味わう気持ちだった!
一流の演奏家である佐渡裕が、なぜ、こんなことまでするの?!!
なんだか涙が出そうだった・・・
INTERMISSIONが訪れ、私はものすごいストレスと目の疲れでくたくただった・・・
(つづく・・・)
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うーんどうなんでしょう??
わたし的には、スクリーンにあわせるなんてしないで、曲を自由に演奏アレンジしたものの方が、魅力的に思えるけど、、、。
まあ、ある意味挑戦なのかなー?
もったいないような、、、。(せっかくの演奏が)
2012/9/25(火) 午後 3:38
でしょ!(T_T)わかってくださってうれしい・・・(T_T)
なんてもったいない!!
だけど確かに、演奏会用組曲や、シンフォニックダンスの楽譜、演奏は
すでに十分展開されているけれど、
BGM部分まで含んだ生演奏というのは、編成や、いろんな関係で、
実施されたことがないんですよね・・・だから、挑戦。。。
ミュージカルなら聴けるといっても、映画とは、曲順・アレンジも違うし・・・
2012/9/25(火) 午後 8:33
メモ:アメリカ3公演の指揮は、デイヴィッド・ニューマン
2012/9/25(火) 午後 9:17
その1、その2共に、非公開ナイスをくださった方・・・ありがとう☆
2012/9/25(火) 午後 9:55
大変な仕事だったのは違いないんでしょうけど・・・新しいことをやってみるっていうのは難しいんですね〜
2012/9/25(火) 午後 10:30
「映画を見てるみたい」と感じられることが、実は凄いことなのだと思うコンサートであったと思います。
しかし、それは、今まで見ていた映画とは違って、鮮烈な印象を与え得るものだったに違いないと思えました。
映画本体を損ねずに、そこに新たな魅力を付け加える、これは単に技術だけでなく、演奏家がいかに魂を込めるかが重要だろうと思います。
一見機械に縛られている中で、佐渡さんのイマジネーションは、テンポという制約を越えて、師の創造した世界を自由に飛翔していたのだと感じました。
2012/9/26(水) 午後 7:37
デイヴィッド・ニューマンさんって知らなかったんですが、映画音楽の作曲家としてはもうかなりの仕事をしているんですね。
お父さんが、あの有名なアルフレッド・ニューマンさんなんですね。
どんなウエストサイドだろう…
2012/9/26(水) 午後 7:44
あかひれさま
ですよねー・・・新しい事を生み出すっていうのは・・・
そして、製作から50年経った今も、新しい命を吹き込もうとたくさんの人びとを
魅了して止まない、この作品の素晴らしさに脱帽!!
2012/9/26(水) 午後 9:11
シルさま
そうなのですよね・・・私が最初、なんて窮屈で残酷で勿体無い!と感じたこの
制限ある中での演奏ですが・・・バーに合わせてテンポを指示するだけなら、
とてもじゃないけどまともな音楽にはなりっこないわけです・・・
私自身が書いたように、指揮者は拍やテンポを指示する存在じゃありませんから、
指揮者自身が、全身で音楽を感じ、表現できていないと・・・!
私が「縛られている」と感じたのは未熟さゆえのことで、
実は、佐渡さんは、それは大変には違いないだろうけれど、師の与えた制限の中を
自由に飛び回り、謳歌していた・・・でなければ、とても生きた演奏にはなり得ません・・・
そうなんですよね。。。?
私も、バーに縛られすぎることなく、佐渡さんが望んだように、
佐渡さん自身がそうしたように、もっと自由に音楽を楽しめればよかった・・・(^^;
何を聴いたのかよくわかんない消化不良感とストレスに、なんだか後悔しています笑
2012/9/26(水) 午後 10:08
そう。いわゆる指揮者・演奏家ではなく、映画音楽の作曲家、という人選も、
興味深いものがありますよね・・・
佐渡さんの吹き込んだウエストサイドとは、また違ったものが聴けたことでしょうね・・・
ナイスを、どうもありがとう☆
2012/9/26(水) 午後 10:10
ナイショさま
今回は独りで聴きにいったので、余計に、自分の視点に捕らわれて混乱、
疲れ切る羽目になりました・・・笑
自分とはまた違う楽しみ方をできる人が一緒だと、肩の力が抜けて、発見があったり、
楽しいですよね・・・!(^-^)
独りだと怒り狂うような駄演奏に出会っちゃっても、二人だと笑いに変えられたり!爆
いつの頃からかな・・・そういう楽しみ方もできるようになって、
私も、ちょっと大人になったのかしらと、思ったりする・・・笑
2012/9/27(木) 午前 10:10