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圧倒されるような大男。笑
その、怒涛のようなエネルギーと、それをコントロールする
緻密で繊細な知性、強い意志と体力。
そんな演奏が、ものすごく!大好きなのです・・・!
テンポに縛られた演奏では、そのエネルギーの爆発を
存分に楽しむにはいたらなかったけれど、
糸を引くように紡ぎだされる繊細な叙情性、
キレとパンチの効いたリズムの躍動、
洗練された佐渡ワールドもちゃんと見せてくれました
楽器では、この曲の特徴でもあるバス・クラリネットと、
いつも映画で聴いて「ホントに人間の生演奏?!」と
思ってしまうほどの、「ダンスパーティー」「Cool」での
トランペットのハイトーン&シェイクに、感動!!
客席で、ロビーで、トイレで・・・
ほかのお客さんから聴こえてくる感想は、
「懐かしいわよねー」「ステキよねー」
字幕が見難いとか、拍手がうるさい、とか。
ほとんどが、ベルナルドとリフ、そして、映画に対して。
みんな、映画の世界にどっぷりハマってる・・・ 隣の席の若い女の子が
「ベルナルドとリフ、あんなに息ぴったりなんやったら、
仲良くやればいいのに笑」
そうなのだ・・・大人への、社会への反発という根っこに
おいては、二人は最高の理解者であり友人。
なのに二人を敵対させるもの・・・それもまた、
「人種差別」という社会の枠組みゆえであり、
その悲しみをも、ダンスや行動、いろんなところで
描き出しているのがこの作品の魅力・・・!
・・・私だって、ベルナルド、リフ、アイス、アニタ、みんな大好き!! 台詞も、ダンスも音楽も、全て頭に入っているのは、おそらく200回以上は観ているからこそ・・・! お客さんはみんな、この映画と佐渡裕さんのファンで、 「生演奏の映画」という贅沢さ、
「ウエストサイドストーリー」という世界そのものを、楽しみに来ている。。。
もし私が望んだように、映画の方を編集して切れ切れの場面だけが流れたとしたら・・・? 一般の観客はここまで作品にのめりこめたか・・・ ・・・佐渡さんの、この企画の、目指すところはまさにそれ!
いくつかの曲では、やってみたのだ・・・
ステージを見ないで、スクリーンだけ見て、生演奏の映画を楽しむ・・・もちろん、ステキだ!
大好きな映画とダンスだもの!!
・・・だけどやっぱりそれだけじゃ、私には物足りない・・・勿体無い・・・!
魔人の棒の本領を見たい!!笑 一流の演奏家である佐渡裕が、なぜここまでやるのか、
考え続けながら舞台を見ていた・・・
しかし、バーンスタインの棒に完全に縛られながら
それを生きた演奏に昇華させることができるのも、
佐渡裕ただ一人なのだ・・・!
そこに感じるものは、
この「ウエストサイドストーリー」という作品と、
それを作り上げた全ての人びとへのリスペクト。
作者と時代を、人生を共にした誇り。
この作品を愛する人びとと、それを分かち合う思い。
サービス精神旺盛すぎる佐渡さんのトークや企画は、これまでも、
私にとってはときどき、いらんなぁ・・・と、思うことが・・・ TV「題名のない音楽会」のタイトルで、
「キャンディード」冒頭をダサダサの!(つまり、わかりやすい)棒で振っているのを見ると、
やーめーてー!!!と叫んでしまいそう。
演奏会やミュージカルで振る佐渡さんのキャンディードは、ぜんっぜん、別物だ!
だけど今回、初めて知ったことがあった・・・!
私も何度か足を運んだことのある、佐渡さんの「ヤングピープルズコンサート」
吹奏楽部の生徒を引率して行ったこともある。
・・・あれは、師バーンスタインが、アメリカでやっていたのを
受け継いだものだったんだ・・・・
恥ずかしながら、知らなかった・・・・
クラシック音楽のファン層を、もっともっと広げたい・・・
親しみやすいクラシック音楽の楽しみを・・・!という、佐渡さんのサービス精神は、
故バーンスタインの、遺志でもあったんだな・・・
素人棒振りの端くれにも引っかからないような(笑)私には、
あまりにも大変すぎ、ストレス過ぎると感じたこの演奏会・・・じゃない、
「逆カラオケ映画」イベント・・・
・・・そこに込められた佐渡さんの誇りと意気込み、プレッシャーと苦労・・・
何度も何度も拍手に応えてステージに現れた佐渡さんの顔は、
スクリーンに大写しにされ、万感の思いと、涙を、かみ締めているように見えました・・・
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音楽室
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そういう意図なのねー。
なるほど。いろいろと、努力の結果な訳ね。
大きな夢がつまってると理解します。頑張ってほしいですね。
2012/9/25(火) 午後 3:42
またまた、ありがとう(^-^)わかってくださって!(^-^)
この公演は世界各国で行われている、大プロジェクト・・・日本では、
佐渡裕がこれを演るにもっとも相応しい演奏家、というわけです・・・
音楽的にも、精神的にも・・・!
・・・でも、やっぱり私は、映像の方を適当にいじくって
佐渡さんに自由に演奏してもらいたかったな・・・笑
2012/9/25(火) 午後 7:32
こぎGさん、
昨日、mifasoreさんが、この演奏会の書き込みをされてましたね。
こんな演奏会・・・といいますか、映画&オケがあったなんて
しかも佐渡さんが・・・と大変驚きました。
今日、こぎGさんの記事を読んで、どれだけ貴重な企画だったのかを感じました。
するどい分析と解説、素晴らしいです。
貴重なイベントを体感できて、よかったですね。
2012/9/25(火) 午後 8:44 [ minnta ]
minntaさま
ありがとう〜(T_T) ね!驚きますよね!!
・・・って、よく調べもしないでチケット買うとこが馬鹿なんだけど・・・笑
minntaさまもmifasoreさまも、音楽家だから、このありえなさと大変さ、
わかってもらえると思うの・・・泣
私はどうしても、指揮者目線で音楽を見てしまうから・・・苦しかった!
演奏が始まったのが1時、あちこち彷徨って家にたどり着いたのが8時、
この演奏を体感した意義?みたいなものがようやく腑に落ちるのに7時間かかりました!
タイムバーに縛られた中で、生きた表現へのチャレンジを試みた、佐渡さんの心意気と、
作品への愛に、今は心から敬意を感じています!(^-^)
2012/9/25(火) 午後 9:50
あたしは 佐渡ファンの彼女に付き合っての鑑賞でした。
しかぁ〜し佐渡さんの力強さとデリケートな響きは 大好きです。
あたしは モニターの流れる色棒の意味・楽器・楽士さん・佐渡さんを見てました。スクリーンは 音楽のない時に少し…
第2バイオリンの主席さんの演奏に 感動しましたわ。
スタッカートの鋭さと力強さ 参考にさせていただきます。
合点がいかないのはバスクラの響き…
と言うより バスクラは字のごとく低音楽器。
なのになぜ?高音を必要とされるのか?
あの品のない音色が 欲しかったのだろうか???分らん
ひとつの同じステージを見て 十人十色、観ているところ、視点が違う、きっと音楽も違うのではないだろうか
2012/9/25(火) 午後 10:24 [ もぐら- ]
これがプロってもんですかね〜。誰のために・・・って考えると、いろいろな思いがあるんでしょう。
2012/9/25(火) 午後 10:32
いろいろな見方・聴き方、評価があるでしょうけど、滅多に出会えないような素敵なコンサートだったようですね♪
たいへん詳しく記事を書いていただいたので、実際にどんな感じだったかがよくわかります。
記事を拝見して、一つは、「糸を引くように紡ぎだされる繊細な叙情性、キレとパンチの効いたリズムの躍動、洗練された佐渡ワールド」、もう一つは「みんな、映画の世界にどっぷりハマってる」という二ヶ所の表現に、この演奏の特徴と魅力の全てが凝縮されていると感じました。
映画のテンポに合わせて流れてくる拍の表示に合わせて、演奏するという制約、まさにギリギリの条件下で、どこまで佐渡さんの世界を映画に反映できるかというところが、この演奏を聴く醍醐味であったと思います。
それは、テンポにこそ縛られているものの、音色や楽器の浮き上がらせ方、表現力、音の厚みや響かせ方など、佐渡さんならではの表現=限りない管弦楽の表現を感じとることのできる絶好の機会であったことでしょう。
2012/9/26(水) 午後 7:21
(続き)
愛弟子であり、師の音楽を愛するだけでなく、日本で演奏するならばそれは自分だという自負と再現芸術に新たな地平を切り開こうとする意欲と情熱が、彼を「実に大変な仕事」に駆り立て、チャレンジさせたのだと思います。
この記事を拝見した時、ちょうど、外国映画やアニメのときのようなアフレコを思い起こしました。画面の人物の口の動きの早さに合わせて喋る声優にも似た作業だと感じたのです。でも、アフレコという仕事は、単に映画の人物の喋りを吹き替えるというだけでなく、人物の個性と魅力を再創造することも可能であり、それがさらには映画全体の魅力アップにまでつながる場合もあります。
まさに、佐渡さんの演奏が、師の思いや夢をきっちりと伝え、映画の魅力の再創造へとつなげ得たことが、冒頭引用させてもらった二つの表現となって表れているんだと思います。
この会場に来られた方は、たぶん十分映画を知りぬいていらっしゃったのでしょうけど、きっと映画の新たな魅力に気づかれたのだと思います。
まさに、佐渡さんはこの映画に魂を入れることに成功されたのだと感じました。
魔人の本領発揮というコンサートだったと思います。
2012/9/26(水) 午後 7:23
mifasoreさま
スゴイです!私はほとんどプレイヤーを見ている余裕はありませんでした・・・(:_;)
バーに縛り付けられた感じで・・・佐渡さんが苦しげなときはひじや肩が一緒に
動きそうになってました・・・(>_<)
MariaやI Feel Prettyなど、佐渡さんも楽しそうなときは、デリケートな弦の響きが
際立って引き出されてましたね〜♪
この曲のバスクラリネットの使われ方って、すごく特徴的で、目立ってますよね!!
やっぱりmifasoreさま、さすがです・・・!
ご挨拶をして、色々お話を聞かせてもらえたらよかったのに・・・笑
バーに縛られ、どこに耳を傾ければよいのかすっかりわからなくなっていた私は、
本当に、他の人にはどんな聴こえ方をしてるのか、どんな風に聴いてるのか、
真剣に知りたかったです!!(T_T)
2012/9/26(水) 午後 9:29
あかひれさま
この映画を作った人、愛する人みんなのために・・・・!でありながら、
佐渡さん自身もまた、制約を受けた中での表現の可能性を追求することを、
やっぱり自分のために楽しんだと思うんですよね・・・
それが、芸術家としてのプロ魂!なんでしょうね・・・☆
2012/9/26(水) 午後 9:33
シルさま
私が十分に感じ取れなかったところ、言い表せなかったところを、見事にフォローしてくださって、
ありがとう・・・さすがです☆
そう、あのバーに縛られた中で、佐渡さんがどんな棒を繰り出すのか・・・
ひたすらそれだけを見ていました・・・!
結果、私自身が誰よりもバーに縛られて、十分に音楽に浸りきれなかったことが、
なんだか消化不良でもどかしく、残念で・・・笑
Yahooブログではないほかのブログでどなたかが書いておられました、やはり、
佐渡ワールド100%全開とはなかなかいかず、80%ぐらいまでに抑えられていたと。笑
やっぱり、佐渡さんの全力のウエストサイド演奏を聴きたかった気持ちに変わりはないけど、
そのかわり、佐渡さんの全力を傾けた心意気は目いっぱい感じました!
先のコメントにも書いたけれど、MariaやI Feel Prettyなど、テンポやビートの
制限を受けにくい曲で、佐渡さんの繊細な叙情性は際立っていましたね・・・
2012/9/26(水) 午後 9:48
Mariaは歌唱スタイル自体が元々自由なので、伴奏は伴奏で落ち着いて流すことができるし、
I Feel Prettyはワルツなので、振るのは頭拍だけですから、操りやすいのです。
また、Tonightクインテットが、私は一番好きな場面ですが、
ベースになっているジェット&シャークの速いテンポが安定している上に、
トニー、マリア、アニタのソロがそれぞれの感覚で乗ってくる、という構成上、
あまりバーに縛られなくとも安定した表現ができる、といった感じで、良さが出ていたかと・・・
そもそもこの場面、マリアの歌吹き替えは、相当苦労している様子が伺えますものね・・・笑
Coolはあまりにダンスとアイスが好きなので、思い切って佐渡さんから目を離し、
ダンスに集中してみていたので、よく音楽が聞こえました。
バーンスタインの土くさい、裏町の匂いがするビートと響きに比べ、
佐渡さんの演奏は、知性と洗練が勝っていました・・・
2012/9/26(水) 午後 9:59
最後に、この映画エンディング部分(皆が立ち去る場面)、謎の非和声音は、
ウエストサイドの若者たちの心に残った傷、見えない未来を象徴して特筆すべきものですが、
バーンスタインの演奏で唐突に、偶然であるかのように響き渡る不吉な音と違い、
佐渡さんの作り上げる不協和音はとても丁寧に磨かれて、
どこか温かみと希望を感じる透明感がありました・・・
リクエストにお応え?して、ちょっと詳しく演奏の印象を、書いてみましたよ!笑
2012/9/26(水) 午後 10:00