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Don Giovanni. Scala di Milano 1987. Edita Gruberova. Aria di Donna Anna.


W.A.モーツァルト 歌劇『ドン・ジョバンニ』より
ドンナ・アンナのアリア 「愛しい人よ、どうかおっしゃらないで」

 ソプラノ: エディタ・グルベローヴァ


子どものころモーツァルト嫌いだった私・・・
だって、面白くないのに難しいんだもん!!
・・・これ、ピアノを習う小さい子は誰しも一度は思うことのような・・・笑

そんな私がモーツァルトに開眼したのが、この舞台。

1987年、ミラノ・スカラ座
指揮は大好きな、リッカルド・ムーティ
ドン・オッターヴィオ役は最高の当たり役と言われた、フランシスコ・アライサ
ほかのキャストについてはまた別の記事で・・・

透明感と叙情性、古風で高貴な雰囲気、凄惨なまでの迫力・・・素晴らしい舞台でした!
指揮も、全キャスト、演出とも素晴らしく、『ドン・ジョヴァンニ』最高の舞台だと、
思っています・・・

この、ドンナ・アンナのアリア・・・
グルベローヴァも熟練の年代に入っています。
透明な美声と、コロラトゥーラの素晴らしさでは、今も他の追随を許すことのない、
最高の歌手といえるでしょう・・・
この抑制の効いた、知性的かつ情感豊かな演奏に、それはそれは憧れました・・・!
いま聞いても、涙が抑えられない・・・笑


ドンナ・アンナの寝室に忍び込んだ色事師ドン・ジョバンニは、
アンナの叫び声で駆けつけた父親の騎士長と一騎討ちになり、相手を殺して逃げる。
悲しみにくれ、復讐を誓うアンナを慰めようとする婚約者のオッターヴィオは、
あなたの苦しみを救うためにも、二人一緒になろうと、結婚を申し入れるが、
アンナは「この悲しみのときに結婚だなんて!」と拒絶。
「私のためを思うなら復讐を現実のものにしてください」と
逆にオッターヴィオに迫る。
「つれない人だ」と嘆くオッターヴィオに、
「いいえ、愛しいあなた、そうではないの、私の心はあなたのものと、よくご存知のはず」と、
今の苦しみと、オッターヴィオへの愛、心晴れる未来への祈りを
歌い上げるのがこのアリアです。



見せ場の多いこの歌劇ですが、女声アリアとしてはやはり最高峰の一曲。
とてもとても、歌いたかったアリアでした・・・!
隠れて随分練習もしました・・・今も聴いていると、詞が口をついて出る・・・
でも、歌いたいとは、とても師匠には言い出せなかった・・・

凛と澄み切ったグルベローヴァの美声、
甘く叙情的なアライサの美声、ここにもう一人のヒロイン、エルヴィーラが加わって
繰り広げられる三重唱、
復讐を誓った3人が、ジョバンニの宴席に乗り込もうとする直前の場面です。
仮面をつけ、マントを羽織った不気味な姿で、
怒りや憎しみの感情をこらえたギリギリの抑制で表現される祈りにも似た歌声、
この世のものとは思えない美しさです・・・!

↓ こちらの動画、6’00より。


Don Giovanni Act One Finale (Part 1) - La Scala - Muti



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テーピングでガチガチに固めた手も、使用限界 に達して、仰向けになってこの曲をリピート。 スマホから独り言です… ずっとずっと、もう一 度出会いたかったこの演 奏…なにか、全身洗わ れるような心地です… 縦の構造も可能な限りシ ンプルにしたモーツァ ルトのオーケストレーシ ョン、 特にホルンはなんて素晴らしいのでしょ う… モーツァルトのオーケストレーションは、 研究 課題にしていたことがあるんです… 微熱 と、もう動かない手、この音色がふりそそ いで 、 これで大好きなモルちゃんを抱っこできたら (笑)、もうそのまま明日がこなくても いいかな … 久しぶりに、そんな、静かな気分…… 偉人モーツァルトに心から感謝を捧げたい気持 ち……

2012/10/4(木) 午後 3:36 こぎG

ほんと。すごい・・・。
このアリア・・・。なんて美しいのでしょう。
お恥ずかしながら、ドンナ・アンナという歌手、初めて知りました。
モーツァルト観は、こぎGさんと似ていて、私も子供の頃、あまり好きではありませんでした。
でも不思議。
オペラにすると、どうしてこんなに素晴らしいのか・・・。
作曲の師匠があるとき、「モーツァルトはオペラの人だからね。
このピアノソナタのこの部分を見てごらん。
ほら、これは男性旋律、これは女性旋律。オペラの構成になってると思わない?」と言われたことがあります。

すばらしい歌手、舞台のご紹介ありがとうございます。
(今、職場の休憩時間なんですが、電気消して、しばし、この映像を楽しみます。)

2012/10/4(木) 午後 6:15 [ minnta ]

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minntaさま
お聴きくださって、本当にありがとう☆
わかってくださる方がおられるって、本当に幸せです・・・
もちろん、音楽や歌手の好みって人それぞれでよいんですけれど、それだけに余計、
わかってくださる方には感謝したくなります・・・(:_;)
ですよね・・・!子供にはなかなかわからない良さですよね・・・
無駄なものを一切削ぎ取った美というか・・・ここまで研ぎ澄まされた音楽はまた
めったになく、その凄みは、子供心にはまるでわからなかった・・・!笑
女性旋律、男性旋律かぁ・・・ちょっと憶えているピアノソナタを全曲頭に思い浮かべて、
分析してみたいな・・・今は、昼過ぎからずっとこのドンナ・アンナが流れているから(^^;
学生時代はレッスンや研究に追われてダメだったけど、大人になってからは、
手すさびにモーツァルトのソナタをあれこれ弾いてみるのが楽しかった・・・♪
お仕事のお休み時間にまで、お楽しみいただいて本当にありがとう☆

2012/10/4(木) 午後 10:07 こぎG

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私は音楽には疎いですが、やはりモーツァルトは偉大だな〜と思いますね!

2012/10/4(木) 午後 10:42 あかひれおやじ

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あかひれさま
はい(^-^)ほんとだね!
今聴いてもあり得ないくらい洗練され、研ぎ澄まされている…その上、
当時としては完全に異端でありました…
時代を、文化を創る人とは、みなそうなのでしょうね…

2012/10/4(木) 午後 10:53 こぎG

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またいつもの独り言・・・
今日手が使えなくなってからずっとエンドレスで聴いてるからもう10時間・・・笑
このオペラ、初めて観たときから思ってたことがあるんだよね・・・
私はエルヴィーラもオッターヴィオもあんまり好きな役じゃない。笑!
オッターヴィオは真摯にアンナを愛し、彼女を支え慰めることを心から望んでいる。
そのアリアも美しいものです・・・が!
なんで、ここで結婚?!!爆
ずっと思ってた・・・!笑
アンナの詞の中にも「あなたの苦悩を鎮めてください」とあるとおり、
この場面のオッターヴィオの演技はどの演出でも、アンナの愛を理解しつつも、
拒絶に苦しむ表情を取る。
・・・って、当然でしょ?って気もするんだけど・・・
男性が女のためにとあれこれ想いを尽くしてくれることはもちろんあるけど、
夢中になると男性は自分の相手への気持ちだけでいっぱいいっぱい!
女が真に訴えている苦しみや感情を理解してないこと、多くない・・・?!
もちろん、その逆も然りで、お互い様だけどね!

2012/10/5(金) 午前 0:29 こぎG

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ご訪問、ありがとうございました!
動画、堪能させていただきました。
グルベローヴァいいですねぇ、高音域がキンキンするのではなく、女性の妖艶さとかわいらしさもあるような、素晴らしい歌い手なんだと実感します。
同じ時代に生きて、ぜひ生の歌声をききたかった!と思う歌手のひとりです。
昔、グルベローヴァの大ファンという男友達がいて、いろいろよさをきかされていたのですが、そのときはまだ、歌曲やオペラには興味がなく、適当に聞き流していたのですが・・今となっては、もったいなかった!と思っています。
ナイス!

2012/10/5(金) 午前 8:09 そにあ♪

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ナイショさま
そう、オッターヴィオは紳士で、自分の非礼を彼女に詫びてもいるのですけどね(笑)
オッターヴィオも悩める役所です。(笑)

・・・ルサルカの王子はまぁ当然としても、アルフレードも嫌い、オッターヴィオも嫌い、
ドン・ホセも嫌いだし、光源氏も嫌い・・・ただの男性不信か?!って感じですよね。笑
オペラでもちゃんと好きな男性役もあります。
カヴァラドッシ、ラダメス、ジークムントは、大好きです!
愛以外にも生きる道を持ち、誇り高く、勇気と悲しみを湛えた役。
・・・これらは、誰だって好きかな(笑)
絵画も音楽も、どうしても現実の恋愛論につながりがちです。
悩めるこぎGです。爆

2012/10/5(金) 午前 8:27 こぎG

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そにあ♪さま
聴いていただき、ありがとうございます!とってもうれしいです(^-^)
グルベローヴァもより若い頃は、声の強さにまかせて
かなりキンキンいわせていたころもあるのですが笑、
キンキンが取れるとそれが透明感に変わるみたいな・・・私も、グルベローヴァに
特別惹かれたことなかったのですが、この演奏が初めてかな・・・
ドンナ・アンナという役が高潔・高貴で誇り高い女性なので、よく似合っている気がします(^-^)
私は今日、キリ・テ・カナワのエルヴィラ動画を探してみるんです〜!
ありがとうございます☆

2012/10/5(金) 午前 8:36 こぎG

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ドン・ジョバンニというと、第1幕と第2幕のフィナーレをよく聴いています。ドン・ジョバンニならではのドラマティックな面白さがここに凝縮しているように思います。
アンナは、ウィーン初演時モーツァルトがかつて恋をしたアロイジアが歌ったそうですが、モーツァルトの心境はどうだったんでしょうね。私がよく聴いているアンナは、プライス(ショルティ)、クベルリ(バレンボイム)、トモワ・シントウ(カラヤン)、ヴァネス(ハイティンク)、スチューダー(ムーティ)、グルベローヴァ(アーノンクール)、モーザー(マゼール)です。
グルベローヴァの歌は1988年で、コンセルトヘボウ管弦楽団の豊潤な演奏、売り出し中のアーノンクールのくっきりとした輪郭の演奏に乗って素敵な歌唱を聞かせています。透明感に加え、絶妙の感情表現が実に素晴らしいのです。
ドン・ジョバンニで好きな配役はツェルリーナです。ひところ、ツェルリーナ目当てにCDを聴いていました。
バーバラ・ポニー、キャスリーン・バトル、テレサ・ベルガンサなど。カナワがエルヴィラを歌うマゼール盤は最初から映画用に製作された録音です。

2012/10/5(金) 午後 7:47 Shiryumr

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第一幕、第二幕ともにフィナーレは見所が満載ですよね・・・
そしてやっぱり!笑
何といってもこのオペラのアイドルは、ツェルリーナ、この舞台のツェルリーナは
それはそれはキュートでセクシーで、当代切手のモーツァルト歌いでもあるのですが、
なんということかVedrai Calinoの動画が見当たらないので次の記事のために
必死で探しているところです。。。Batti,battiはあまり好みでなくて・・・笑
このグルベローヴァの歌唱は、自分が歌い手として、こういうものを目指したかったという
憧れのものを載せています・・・
東名で軽やかで、抑制が聴いて知性的で、ムーティの力もありますが、
抑えた情感を丁寧に表現するテンポのコントロールも素晴らしく、エンディングは
素晴らしいホルンのオーケストレーションもあいまって涙が止まりません・・・
楽譜を研究していていつも思っていたんですよ・・・モーツァルト時代のホルン奏者って、
最高に幸せだったな・・・!って!

2012/10/5(金) 午後 8:28 こぎG

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そにあ♪さま、シルさま
キリ・テ・カナワのエルヴィラ、みましたよー。
舞台のものと、映画のものと、二通り見つけられました。それが、全く違う演出・演技になっていて、
驚かされました!
キリにこんな演技ができるのね?!っていうくらい、舞台の方はコケティッシュで、
キュートで、ジョバンニを執念で追うちょっぴり変わった女の子。
エルヴィラがこういうスタイルなら、この歌劇の色合いは随分変わりますね。
ギリギリ「オペラ・ブッファ」の香りをとどめるかも。
そして、観客にも親しまれることでしょうね・・・
一方映画の方のキリは、これこそが「キリ・テ・カナワ」と誰もが思うような、
優しさと自愛に満ちた温かい歌唱になっており、なぜエルヴィラがジョバンニを愛するのか、
その不自然さが感じられず、ここまでくると最早彼女が主役という感じで、
この映画でアンナを歌う歌手は、さてどう表現するのだろう??と思っちゃいました。

2012/10/5(金) 午後 8:39 こぎG

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記事に書いたスカラ座の舞台では、エルヴィラはあまりにも悲劇的で侠気じみていて、
同情するけどちょっと引いてまうわ・・・って感じがありありなんですよ。笑
それだけに、凛としたアンナ、コケティッシュで軽いツェルリーナ、二人との対比が
くっきり出ていて、全てのキャストがいきいきと見えます。
狂乱のあまり茫然と立ち尽くし、侮辱されていることにもきづかないエルヴィラを
おちょくるレポレッロの演技も独壇場といった感じで引き立っています。
・・・演出って、ほんとにいろいろですね!
エルヴィラのアリアは難曲揃いでもあり、歌い手によってますます表情が大きく変わります。
特にこの、時代と世風と悲喜こもごも、いろんなものの境にあるこの歌劇だから、
そういった面白さもまた生まれるのかもしれません・・・

2012/10/5(金) 午後 8:41 こぎG

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ここで疲れはてて布団に戻りました…
スマホから確認すると、漢字変換が間違いまくってますね…
取り違える方もないでしょうからご容赦ください…m(__)m

2012/10/5(金) 午後 8:52 こぎG


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