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先日講演会に行った内部被曝の専門家、松井英介医師の著書『見えない恐怖』です。
(旬報社 1400円+税)
帯の言葉:放射性物質の厄介なところは、目に見えない、臭いも味もしない、痛くも
かゆくもない、私たちの五感では感じることができないことです。そして
もう一つ困ったことは、身体の中に入ってきた放射性物質による“内部被曝”
による病気は、何年も経って忘れたころにでてくることです。
これを“晩発障害”といいますが、自分の病気が放射線の影響によるものだと
いうことを意識しないことだってめずらしくないのです。
廃棄物処分問題・アスベスト・731部隊・劣化ウラン弾など
さまざまな問題に取り組まれています。
私が心を打たれたのは、松井先生の戦争中の原体験で、
1945年大阪・堺の空襲により、弟さんをひどい火傷で亡くし、
妹さんは飛び込んだ防空壕で踏みつぶされて亡くなって、
国民学校の2年生だった英介さんだけが生き残ったそうで、
だからこの方は医師の道を選ばれたのだと思いました。
本の内容は、主に<内部被曝>について詳しく語られていて、
先天性異常の写真も少し掲載されていますが、それを見ると、生半可な気持ちで
<被曝>を考えてはいけないということが分かります。
内容は専門的なものも含みますが、全体的に分かり易く、日本にある原発の仕組みや
再処理・核燃料サイクル・劣化ウラン弾など多岐にわたり、いかに放射能が我々の住む
環境中にあってはならない物質なのだということが理解できます。
原発事故から1年が経って、気が緩み始めていましたが、この本のおかげで、もっと
真剣に被曝の問題を考えなければならないし、福島の子どもたちをどうするか、
国を挙げてサポート体制を考えるべき時にきていると思いました。
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2012年05月13日
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