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民主44、自民51 参院選で全当選議席が確定
7月12日10時18分配信 産経新聞
 
 第22回参院選は12日朝、改選121議席(選挙区73、比例代表48)の当選者がすべて確定した。民主党は選挙区28、比例16の44議席で、改選54から大きく後退した。民主党大敗の結果、非改選を含めた与党系議席は参院過半数122を12議席も割り込んだ。菅直人首相は続投を表明したが、与党内にも首相、執行部への批判がくすぶる。「衆参ねじれ」が生じる中で、厳しい政権運営を強いられることは必至だ。
 改選38の自民党は選挙区39、比例12の51議席を獲得し、改選第1党になった。みんなの党は改選0から10議席に躍進した。公明党は改選11から2議席を減らし9議席。共産党は1議席減の3議席、社民党も1減の2議席だった。たちあがれ日本と新党改革はそれぞれ1議席を確保。国民新党は改選3議席を失った。
<中略>
 総務省発表の投票率(確定)は選挙区、比例代表ともに57.92%。平成19年の前回参院選に比べ、選挙区で0.72ポイント、比例代表で0.71ポイント下回った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100712-00000587-san-pol
 
 
日本の伝統風物詩「せんきょ」が終わりました。
 
正確には2010参院選が終わったわけだけど、結果は予想通り(いや予想は期待値込みで民主党41議席だったけど)民主党大敗。一方でみん党と自民党は躍進するという割とシナリオ通りの展開でした。
細かい所での参院選の性向を挙げると、千葉景子法務大臣など日本型左翼の一部落選や、タレント候補と呼ばれるパンダちゃん達の一部落選などが、別に記事にできる興味深い素材の話題として、今回の選挙の一つの特色となっているわけですが、この記事では選挙全体を追って行くつもりなので、特にとりあげません。
 
 
さて、祭りの後はなんだか寂しいもので、昨日までの喧騒が嘘のように、国民生活は日常を刻むわけですが(W杯も終わっちゃったし)、この結果を受けた政界は大変なことになっているようですね。マスメディアは盛んに今回の選挙の敗因を「菅首相の消費税発言」に収束させ、民主党でもこれに同調するかのように、菅代表や枝野幹事長の責任論が「小沢グループ」中心に出てきているわけですが、そもそも今回の参院選の争点は「消費税」ではありません。
仮に争点が「消費税」であるなら、自民党も民主党同様の憂き目にあって然るべきでしょう。
 
今回の選挙の最大の争点は「民主党の政権担当能力評価」あるいは「民主党政権に対する評価」なんですよ。
6月始めに鳩山前首相から菅首相へと交代したことで、民主党を刷新したと思い込んでいたのは、ほんの一部の国民と民主党だけだったということです。(マスメディアも追随しましたが)
昨年夏の政権交代から選挙まで、報道は控え目でしたが国民の目に見える形で政権与党は無茶苦茶だったのです。「政治とカネ」「普天間問題」「日米問題」「口蹄疫問題」「外交」「舌禍」など、或いは「ブレ」「詐欺」「嘘」「期待外れ」など、それらは政権発足後まもなく政権末期の惨状を呈し、誰も責任をとることなく放置され続けました。
つまりここに放置され続けた案件の総括的役割を果たしたのが、今回の参院選だったわけです。
 
まさに「直近の民意」が反映された選挙結果だったと言えるのですね。
 
 
6月の首相交代劇の時も言及しましたが、元々菅首相や菅内閣へのご祝儀的な支持率は、先の鳩山内閣と同じ性向を菅内閣が持っていると判断されれば、急落するものだったのです。
これはそれだけ民意が優れているという事ではなく、選挙前である為に特に菅内閣の動向が注目されていたことや、鳩山前内閣の駄目っぷりに国民が愛想を尽かしていたことに起因します。その土壌の上で菅首相が、党内でも閣内でも議論さえしていなかった「消費税増税」に言及したことで、国民がイメージ的に「鳩山内閣と同じ」感覚を菅内閣に抱いたのです。「消費税増税」に言及するだけならまだしも、菅首相は自民党の政策に相乗りする形で、説明を逃れようとしていた。そしてその後、周囲のフォローにも関わらず、消費税発言を無かったことにしようとした。この迷走のだらしなさに対する忌避を国民に持たせてしまったことが、「菅内閣は鳩山内閣と同じ」と判断される原因となったのです。
 
民主党内でゴタゴタしているようですが、大敗の原因は、8ヶ月間の政権与党の無茶苦茶さであって、菅首相や現執行部にのみ責任を押し付けるなら、民主党は既にその「役目を終わらせている」ことになります。
私はそれでも一向に構わないのですが、助言するなら、民主党と菅内閣はこの機に鳩山政権時の総括をして、責任あるものは国会に証人喚問するなどしてそれを負わせ、解決していない問題は集中的に政府としてこれに取り組むことが重要でしょう。この辺りの政党としての自浄能力を発揮した後、国民や民意を重視し、まずは失われた「国民と政府間の信用」回復に努めることこそ政権に求められる優先的課題であると考えています。
 
 
 
民主党はさておき、今回の参院選で改選第一党となった自民党ですが、こちらにも課題がありますよね。昨年夏の衆院選から見れば、確かに今回の参院選での自民党の獲得議席数はたいしたものです。結果だけ見るなら、むしろ「谷垣自民党大勝」と言っても過言ではないのですが、「自民党って何かしていましたか?」
 
まあ谷垣総裁とか党内議論をまとめるのに苦労しておられたようですし、大島幹事長も昨夜はニッコニコだったので「幸せならいいかな」とも思うのですが、今回の選挙の根本的な争点は「民主党政権に対する評価」であったために、野党的には「どれだけ国民の受け皿になれるか」に選挙目的を設定できる選挙だったとも言えます。
 
この点で目的を達成した政党はみんなの党だけであり、自民党は目的を達成していません。つまり、「目的達成」を勝利条件に置いた時、明らかに自民党は勝利していないのです。政党支持率を見るとよくわかるのですが、政権を離れたためか、自民党の政党支持率はむしろ低下さえしています。また、実際の得票数も2000万票にはるかに及ばない1400万票。自民党が国民の受け皿になっていないのは明白なんですよ。(【参院選 比例代表の得票数 民主2000万票を割り込む】 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100712-00000025-maip-pol
この「議席は増えたけど勝利せず」というのは、こちらも自民党が9ヶ月以上抱えてきた問題なんですね。そして、この意味において自民党は「何も努力していない」と言っても過言ではありません。むしろ「敵失待ち」なのが現在の自民党の姿であると考察できるのです。
 
小泉進次郎衆議院議員が「与党でいちばんになるには、いちばんの野党にならなければ」と言っていました。参院選後も3年間は民主党政権が続くことは(民主党分裂がなければ)ほぼ確実であるので、小泉親子(元首相も同じ発言)の言う「確かな野党自民党路線」は戦略的に間違いではないのでしょうけど、衆院選から1年たっても国民に対して「伝えられる魅力」が無いのは致命的だと考えています。
 
自民党が他の野党に比べて「経済に強い、危機管理に強い」のは今後も民主党政権が証明してくれるのですから、「+αの何か」を国民に提示することが今後の課題になるでしょう。野党なんだから思い切りも必要なんですよね。
 
 
さて、参議院はこれで「ネジレ」ました。民主党の「調子に乗った政治」に結果的に「お灸を据えられた」ことがなによりだとは思うのですが、政治は現実である以上「空白」ができては国民が困ります。政局はより複雑になるでしょうけど、政権与党民主党はこれからが腕の見せ所でしょうね。
とりあえず、「外国人参政権」や「人権擁護法案」などは諦めていただいて、大人になってイニシアティブを発揮し、日本国と国民のための政治をして頂きたいですね。まあ無理でしょうけど。
9ヶ月の立法府を見ると、「強行採決」ばかりなのに、法案成立数が過去最悪の政権なので、今度は「サンインガー」が出動するだけでしょうね。まずはこの辺りの不信を民主党と政府は払拭してもらいたいなと考えています。

 

  • こんにちは!
    自民党については一応の対抗手段を得たこれからが評価の対象となるのではないかと思います。
    ただ、野党として目立つには正論いうだけではダメなところが、難しいところでしょうね。

    [ 青メガネ ]

    2010/7/12(月) 午後 7:49

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    私は、口蹄疫の対応については自民党を一番評価しています。谷垣さんが、赤松やルーピーよりも早く現地入りしてくれたんです。超党派での議論の呼びかけもしてくれましたし。それを拒否したのは民主党です。ただ、マスコミはちゃんと報道してくれてませんが・・・
    自民党は何してるってよく言われますが、自民党も色々頑張ってくれてるのに、マスコミがわざと報道していないっていうのも一因なのではと私は思っています。ねじれになった事はある意味良かったって思います。民主党がマニフェストに載せない悪法が通らずに済みますからね。

    [ はま子 ]

    2010/7/12(月) 午後 10:17

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    アサヒった新聞の受け止め方は独特のようです。かなり長い記事になりましたが、3年前との対比も含め興味深いところがあると思いましたので、TBお願いします。

    shchimya

    2010/7/12(月) 午後 11:50

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    >青めがねさん

    こんばんは^^
    コメントありがとうございます。
    現状で、いつ解散総選挙になるか、いつ民主党が分裂するかわからない政局となりましたので、自民党を支持する私としては、過去と同じ轍を踏んでもらいたくないんですよね。出来るだけ早く自民党がオリジナルを確立しなければ、日本の政治が変わることはありません。「いつでも与党になれる野党」でいて欲しいのです。

    桜乃宮アリス

    2010/7/13(火) 午前 2:19

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    >shchimyaさん

    こんばんは^^
    コメント&秀逸なTBありがとうございます。
    凄く面白い比較ですね。安倍政権の時の記事と現政権との類似性が、ぃや類似性というより 同一性が笑えます。民主党は本当にダメな与党なんだというのがアサヒるブーメランの手によって暴かれていますね。どう記事で自民党の課題まで提示している辺りはさすがでしょう。

    桜乃宮アリス

    2010/7/13(火) 午前 2:22

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    >はま子さん

    こんばんは^^
    コメントありがとうございます。
    記事内にもありますが、自民党の口蹄疫対応は、政治においては「危機管理能力」に分類され、私も過去の対策も含めて、このジャンルでの自民党の活動は評価出来ます。松下新参議院議員もさっそく動いていますし、好印象ですね。また野党になってからの自民党の政治活動についても「何もしていない」わけではありません。こちらも同意です。ただ、マスメディアが野党自民党の地道な政治活動を取り上げないのは、これは野党の宿命として仕方がないでしょう。
    私がこの記事で述べているのは、「敵失」などの減点法による相対化で、自民党が国民に選択されることは、今後ますます厳しくなるため、国民に対して強くアピール出来る何か。「理念や政策」を持つべきだと考えているのです。今回の参院選でも私は自民党を支持しましたが、支持しているからこそ、「今のままではいけない」と強く思うのです。成り行きの勝利ではなく、次は国民に自民党を積極的に選んでもらった上での勝利であって欲しいのです。

    桜乃宮アリス

    2010/7/13(火) 午前 2:32

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    自民党には、労組などの大きな支持母体がなく、今まで支えてきたのは、「与党だから」という理由で農家や企業が投票していたに過ぎませんね。
    それが野党に転じて、じりじりと回復してきたということは、素直に評価してよいと思います。
    民主党の得票から、レンフォー得票分を引いたらどうですか?大したことなかったんじゃないでしょうか?レンフォー効果で、かろうじてふみとどまった。公務員から大企業、はては日教組まで、ありとあらゆる支持母体を抱えて、レンフォー効果もあってあの状況では、ミジンコなみですね。

    [ おかん ]

    2010/7/13(火) 午後 10:01

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    >おかんさん

    こんにちは^^
    コメントありがとうございます。
    民主党2000万、自民党1400万という数字は比例区だけの得票なので、東京から出ているレンホーの得票は入っていません。ただ、結果が評価出来ても、次に繋げる得票には結びついていないことを危惧します。レンホー1人を持ち出しての分析はあまり意味がないと思いますよ。過去の政治を辿ってみると、何年も前に同じことがあったのですが、敵失で自民党は政権党に返り咲きました。また同じことを繰り返してはいけないと思うんですよね。その為には「強い自民党」でないと。ちなみに私は三橋氏に入れたんですけどね。残念な結果になってしまいましたが、今後に期待です。

    桜乃宮アリス

    2010/7/14(水) 午後 2:57

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