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■2010年日
■監督 曽利文彦
■キャスト 山下智久 伊勢谷友介 香川照之 香里奈 他
原作もアニメも未読ですが、私的な予想をいい意味で裏切ってくれた作品。
こういう原作の有名な作品の映画化というのは、多かれ少なかれ原作との比較論の末「物足りない」という評価がつきものではあるのですが、私にとっては全然知らない時代の全然知らないジャンルのお話で、とても新鮮でした。その上、なんというか、絵的ではない迫力がストーリー全体にあって、山Pや伊勢谷クンたち、出演者自身も真剣にこの作品に取り組んでいたということがよくわかります。
香川さんの「おやっさん」(?)は、確かに自然に役になりきってはいるのですが、真面目なシーンで顔がアップになると、場面の盛り上がりに関係なく、どうしても笑えちゃって困りましたけどね。でも、漫画なんかの「おやっさん」と本当にそっくりで、香川さんのキャパシティーを垣間見た感じがしました。
公開前の情報では、香川さん自身がボクシング経験がある上、「あしたのジョー」の大ファンで、力石のリングコート(なんていうのかわかんない。マントみたいなやつ)着て、伊勢谷くんに演技指導してたとか書いてあったから、撮影現場でも中心的役割を果たしていたんでしょうね。
レビューを読むと、やっぱり原作は超有名らしく、今更私がここで概要を書いてもしょうがないって感じなので、今回はいきなり山pのお話から(笑)
私は別にジャニに関してはアンチでもファンでもなく、ただ、演技はもうひとつの人が多いよね、とは思っていましたが、それもこれもSMAPのせいでしょう(笑) で、今回山pが主役のジョーに起用されたと聞いて、この映画に前評判ほど期待しませんでした。山pはドラマでしかみたことないのですが、「セリフは少なく下手」「無口で雰囲気だけの演技」「線細すぎ」っていう先入観がどうしてもあったんですよね。力石役の伊勢谷クンにしても「キャシャーン」でしか見たことがなくて、同様の印象がとても強く、この作品「あしたのジョー」自体が、「別にたいした演技もなければ、ボクシングも適当で、イケメン二人が脱いで話題性を付加した、ただのかっこつけ映画」とかだと勝手に決め付けちゃってたわけです。まぁ、そういう女性ファン層もターゲットにした興収目的の映画なんだろうなと。
しかーし、観てみたら、そんなビジュアルが眼中に無くなるくらい良かったです。ボクシングということで、他の邦画にないスピード感とリングでの臨場感が良く出ている上、原作のジョーと力石を(多分)とことん研究してきたんじゃないかと思われる2人の演技は、「邦画における若手の不作」を払拭するくらい凄かったんじゃないかと。(ややジョーのほうは滑舌悪い感じでしたけどね)
結局はストーリーがどんなに面白かろうが、それを「演じる者」と「演じさせる者」の不作が邦画のネックだったんだなとは思うんですよね。邦画に関しては昔の作品(私が生まれた頃以前)のほうが、ストーリーはアレだけど、結構面白いですから。
ただ、問題があるというか、ジョーや力石、おやっさんなんかと比べて、弱さが際立ったのが香里奈の「葉子お嬢様」ですね。原作やアニメでは、このお嬢様はどんなキャラなのかわからないけど、この手のタイプの役って、普通はもっと目立つ位置にあるような気がします。隠したい過去があるわりには、「控えめな普通のお嬢さん」で、暗い過去があるような「影」なんてものはヒトカケラも漂ってはいませんでしたね。普通にお嬢様だったから、寧ろジョーと力石との関係性の上では邪魔にしか見えなかったです。
「ジョーに魅かれながらも力石を心配する」とか、そんな微妙なラインを演じわけているわけでもなく、力石のセリフでそれらが語られる部分があっても、「葉子お嬢様」が何を考えているのか、私にはサッパリわかりませんでした。登場シーンが多い役だっただけに残念な気はします。
一番感動したのは、やっぱり力石が死んで、ジョーが帰ってきたラストなんですが、印象深かったのは力石の減量シーンでした。何か壮絶すぎて、「そりゃ無茶だよ」と医療視点でも見ちゃうのですが、ジョーとの戦いを求める力石の心情を知る上では重要なシーンですよね。
他にもジョーがウルフを倒したときとか、ジョーが力石に握手を求めたシーンとか。
何か時代的なものかも知れませんが、行儀良くて、利口で、「何かに必死で夢中になる」ことが少なくなった昨今。その意味でのメッセージが熱くこめられた作品なんじゃないかと密かに思ったり。加えて、男の人のかっこ良さって、本来そういうところにあるもんじゃないかと。ビジュアルが既にかっこいい2人の俳優の映画ではあるのですが、本質的なかっこ良さを認められなくなった女性の側にも、問題がありそうですね(苦笑)
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あれは面白かったです。原作を見ていてる人は、ジョーを美化してますから、どうやってもそれを越えることはできません。キムタクのヤマトも同様です。
本格的に俳優が鍛えて演技しているところや香川の怪演は評価できるんですが、ひとつ難点があります。時間の制約です。
原作では、ジョーが力石にパンチをくらって倒れるだけの放送回があるらしいです。スピード感を出すにしても、KOに工夫が必要だと思いました。(^∇^)
[ モリタン ]
2012/1/8(日) 午後 7:32
>モリタン+αさん
こんばんは^^
コメントありがとうございます。
原作を読んだ方や、アニメを視聴した方からすると、この映画では物足りないんでしょうね(笑)
連載もの原作の映画化というものにとって「時間」というものが不可避な課題となるのは定石ですから。
まぁこの映画に関しては葉子お嬢様の登場減らして他のシーンを厚くするやり方もあったかなぁ〜とは思います。ボクシングシーンでのスローやストップの効果は、漫画的でしたが新しい感じもしましたね^^
2012/1/10(火) 午後 9:56