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例えば先の大戦における【歴史認識】を、【世界共通】または、【世界共通でなければならない】と思っている方が多いです。 《正しい歴史認識》を掲げ、中韓の身勝手な被害妄想的捏造認識を《歴史事実》の考証もなしに、一足跳びで受け入れる方。 中韓による【内政干渉】とも言うべき、日本の歴史認識に対する横入りさえ、彼らには《当然の行為》だと映るらしいです。全く愚かな思考回路であると言わざるを得ません。 しかし、中韓が強要する中韓の為の【正しい歴史認識】を、日本が国家として、それを認め受け入れる必要はありません。ましてや謝罪・賠償を要求されても応じる必要は全くないのです。 さて、《歴史認識》とは何だろう。それは、歴史的事実を元にしたイメージです。 上記、歴史認識《世界共通または、世界共通でなければならない》という方々の最も愚かな思考は、歴史事実と歴史評価を(故意に?)混同させる点にあります。現代の価値観を主体とした《歴史評価》により、今日本に横たわる《自虐史観》と揶揄される歴史認識を作り上げているのです。 例えば、旧日本軍を例にあげてみます。 最初にあるのは、【日本軍は残虐】という【評価】であり、《残虐な行為》という事実ではありません。 日本を取り巻く状況、あるいは、当時の世界的通念などには一切触れず、先の《評価》を出発点として、【大東亜戦争】を語るのであれば、《残虐な日本軍が、悪辣な植民地支配を意図して起こした戦争であり、侵略を受けた国々に多大な迷惑をかけた》という中韓に代表される歴史認識を形成することになります。 当代における何の根拠も史実も見い出せない【自虐史観】とは、歴史評価が《定説化》し、イメージとして【認識】された歴史観に過ぎないのです。 さて、この歴史認識を使い、今、日本の歴史にダメージを与えているのは、【自虐史観】だけではないことにも言及しなければなりません。 歴史事実に対する考察がなく、歴史評価のみの【歴史認識】を掲げる者が、《自虐史観派》以外にも存在しているのです。 主に、【自愛史観】あるいは【自慰史観】と揶揄されることが多いのですが、《日本は、先の大戦で全く悪いことはしていない》と主張する、いわゆる【大衆ウヨク】達です。 国粋に傾くあまり【日本軍は善】という【歴史評価】から歴史を語る為に、彼らの語る《歴史認識》は、一般には受け入れられないものとなっているのです。 歴史の考証で、《日本の戦略は間違っていた》等の分析さえも、【自虐史観】または【左翼的史観】と決めつけ、そういった分析を一切受け入れようとしません。 さらに中韓と同じように、国粋に傾いた日本の歴史認識を【世界の共通認識】とすべきというトンデモない意見を言い出す始末。 《自虐史観派》も《自慰史観派》も、歴史事実の考察は、自らの歴史評価に【都合のよいチョイス】だけしかしない。寧ろ、歴史を語る上でこの両者は、同じ穴のムジナに過ぎないのです。 これでは【歴史から学ぶ】ことは無くなって当然だと考えます。 大切なのは史実であり、大衆的なトンデモ【認識】ではありません。 日本が先の大戦で《戦略的に間違った》のは史実ですが、日本を【善悪】で語る歴史など存在しないのは事実です。《戦争》を【善悪】で捉えること自体、間違いなのですから。 《歴史認識》とは本来、【史実の探究】から入り、【史実の考察】を経て【評価】され、定着されるべきものであり、《世界共通の歴史認識》からは、最も縁遠いものなのです。 個々人による若干の相違さえ、あって然るべきものなのだから、各国に相違があっても当然なのです。 ただし、共有することがおかしい《歴史認識》であっても、国家がその機能を果たす為に、自国の歴史認識を自国内で提示することは、私は認めています。中韓においても、アメリカにおいても、世界各国これは【政治的手段】として行われています。 それが《政府見解》であり、《教科書》にも反映されるのです。(日本の場合は、悲しいことに政府が自虐史観ですけどね…。) 《教育》のジャンルになるのでこれ以上は書きませんが、日本も隣国に迎合しない、自国の《歴史認識》を作りあげる時代になっていると考えます。遅すぎるくらいです。 |
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はじめまして。この記事興味深く読ませていただきました。共感する所大です。関連のTBを何本かつけさせていただきますね。
[ KABU ]
2008/12/2(火) 午前 10:59
>KABUさん
今晩は。丁寧なコメントと、秀逸なTBに感謝致します。KABUさんの学術的且つ絶対的な知識は、全く尊敬に値すると思いました。それと共に、私の知識不足を再認識しているところです。「歴史認識」というもの自体の《認識》を通して、今ある《史観》のギミックを明らかにする為に、当記事を書いたのですが、まだまだ分析が足りませんでした。記事の学術的裏付けと、補足TB、本当に有り難うございます。
私も考え方に、バイアスがかる時がありますが、出来る限り《相対化》に努めた記事を書きたいと思っています。今後ともご指導宜しくお願い致します(^▽^ニパッ☆
2008/12/2(火) 午後 7:38