福島の青い空(335)
暑中お見舞い申し上げます。
”雪渓の崩落しきり水の音” a87427
吾妻連峰の鎌沼の光景です。隣にいた若い男たちが、
「スイスだ!、」「スイスだ!」って騒いでました。
景色が似ているという意味だろう。
雪と湖があればみなスイスか、わだすはスイスには
行ったことありませんので、
バカなやつらだなあ〜と思って聞いていました。
放射線の中での暮らし
平成ベクレル物語(5)
デザイナーフーズを積極的に食べる
フォード大統領の時代、民主党のジョージ・S・マクガバ
ンがまとめたものが「アメリカ合衆国上院栄養問題委員会
報告書」で通称「マクガバン・レポート」と言われます。
その報告書の中で、
「もろもろの慢性病は、肉食中心の誤った食生活がもたら
したもので、薬では治らない。」として、肉食による大量
の脂肪、砂糖、塩分摂取が心臓病、ガン、脳卒中などの病
気に直結していると指摘し、栄養の取り方、食事の仕方を
改めるように警告しました。
そして、同委員会は、アメリカの国立ガン研究所に対し
て、栄養(食事)とガンの関係の調査を依頼しました。
ここで生まれたのが「デザイナーフ―ズ・プログラム」と
いうものです。
デザイナーフーズ・ピラミッド
野菜、果物、穀類、海藻類などにどんな成分がふくまれて
いるか、ガン予防効果が期待できるものはないか、と数万
種類の化学物質を調べ、さらに疫学調査のデータを集めて
解析し、約600種の化学物質にガン予防効果があると発
表しました。
カテキンなどのポリフェノ―ル、野菜果物などの天然色素
であるカロチノイド、ハーブなどに含まれるテルペンなど
で、これらの成分を含んだ食品をガン予防において効果が
高い順にピラミッド状に構成したものが「デザイナー・フ
ーズ」です。
トップには、にんにく、キャベツ、甘草、大豆、しょう
が、セリ科植物(人参、セロリ)などがランクされ、次のス
テージには、玉ねぎ、茶、ターメリック、全粒小麦、亜
麻、玄米、かんきつ類(オレンジ、レモングレープ・フルー
ツ)ナス科植物(トマト、ナス、ピーマン)、アブラナ科植物
(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ)などが入りま
す。
カロリー制限で放射性障害が減る
いま、ガンや生活習慣病が大きな健康上の問題となってい
ます。
それらの一部は、食生活を変えることによって予防が可能
であり、その中でとく有効な手段が菜食です。
膨大な研究結果をもとに提言される「正しい食生活の勧
め」は菜食主義で、それは、世界的な栄養学者ウィルレッ
ト博士やスタンファー博士らが提案しています。
ことに基本的に運動しない人たちに対して、低エネルギー
の菜食主義(赤身肉や動物性脂肪の制限、抗酸化物質が多く含ま
れる野菜や果物の摂取)は結果的にカロリーの摂取量を減ら
し、メタボリック・シンドロームやガンのリスクを低下さ
せます。
そこで「有効なのは菜食主義か、カロリー制限か」という
議論があります。
ガンに関しては、カロリー制限によって、発がんリスクが
低下するという研究が既に1986年にグロス博士らによ
って報告されています。
彼らはマウスを使った実験で、摂取カロリーを36%制限
することで、放射線によって誘発された白血病や固形ガン
の発生率が、ドラマチックに激減したと報告しました。
「カロリー制限が放射線障害を軽減する」という実験報告
もあります。
日本の国立放射線医学研究所のグループは、放射線誘発性
の骨髄性白血病にもカロリー制限が有効でないかと考え、
実験を行いました。
骨髄性白血病は、広島、長崎原爆の被ばく生存者に多い病
気である。
実験用のマウスの自然発症の骨髄性白血病の割合は1%で
すが、3グレイのX線全身に照射することによって、白血
病の発症は23.2%に増加します。
3グレイとは3シーベルトぐらいです。
ついでにマウスのことに一言します。なぜマウス、マウスといってマウスばっか
殺すのかというと、人間の体の構造にマウスが一番似ているからです。
人類の一番初期の姿はマウスのようなげっ歯類の一種でした。
しかし生後6週くらいからカロリー制限をした場合にはX
線照射による白血病の発生率は7.9%に、生後10週く
らいからカロリー制限をした場合には10.7%と減少し
ました。
そしてカロリー制限をしなかったマウスに比べて、大幅な
生存率の延長が見られました。
カロリー制限をしたマウスのグループは、しなかったマウ
スとくらべて放射線被ばくの前でも後でも、平均寿命を大
幅に延長させる可能性があること確認できたのです。
またガンマ線を照射したマウスに、究極のカロリー制限と
いえる「断食療法」を間欠的に実施したところ、生存率の
延長が認められたとの報告があります。
これらの報告は、「カロリーを制限することに意味があ
る」という結果を示しています。
「穀菜果食」では摂取制限を制限するどころか、野菜、果
物は大量に摂取することを勧めています。しかしこの療法
を開始すると、以前よりも体重が減ってきます。
なぜならカロリーの低い食品が多く、また精白した食品、
砂糖、塩、調理用の油を控えるなどの理由が挙げられま
す。
それはともかく摂取カロリーを減らすことによって、放射
線の障害を軽減できるという驚くべき情報です。
症状が出てからでも遅くはない
最近、カリフォルニア大学のオールニン教授らは、すでに
ガンになってしまった患者さんに対しても食事療法が有効
であることを示す、画期的な研究を発表しました。
早期前立腺ガンの患者に対し、徹底的な食生活の変更(穀
菜果食)とライフスタイルの改善を指導しました。
それによってガンの進行が抑制されたのです。
このユニークな研究はオールニン教授が中心になって、ニ
ューヨーク市のスローン・ケタリング記念ガンセンターの
元泌尿器外科部長/泌尿器腫瘍学科長のフェア―博士らの
協力によって行われました。
教授らは前立腺ガンの患者の中で、標準的な治療を受けな
いことにした患者93人を「食事とライフスタイルを変え
たAグループ」と「変えなかったBグループ」の2グルー
プに分けました。
1年後、Aグループでは前立腺特異抗原(PSA)値が低
下したのに対し、Bグループでは上昇しました。
またAグループでは腫瘍細胞の増殖が、明らかに阻害され
ていました。
Aグループに与えられた食事は果物、野菜、全粒穀物、豆
類に加え大豆とビタミン・ミネラル類のサプリメントな
ど、徹底的な穀菜果食でした。
さらにエアロビクス、ヨガ、と瞑想を実施、そして週1回
のグループ・ミーテングを開き、お互いに励まし合ったの
です。
Aグループではこの期間中に手術、放射線治療、化学療法
などの治療を受けた患者は1例もありませんでした。
しかしBグループでは6例が、ガンの進行のため、これら
の治療の適用となりました。
またAグループでは、痛みなどの生活の質を悪化させる症
状が著名に減少していました。
この研究は「くじびき割付試験」という、もっとも水準の
高い研究方法で行われた、ひじょうに信頼性のあるもので
す。
もちろん、放射線によって誘発される発ガンの予防にも絶
大な効果を発揮するでしょう。
この研究は、穀菜果食が極めて有効であることを示してい
ると思います。