日本が元気になる道筋

自然と人間を「活かし」・「つなぎ」、国と国を「和」で結ぶ、ピース・ジャパン

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1.脱亜入欧と国粋の癒着

バブル崩壊後、社会的な事件や事故が後を絶たない。内橋克人は、事態を日本の「背骨」が崩れ去ろうとしている姿に喩(たと)え、北欧を例に「市場」でなく「人間」中心の安心社会を提唱している(「この先の日本」愛媛新聞06.9.13)。

また藤原正彦は、『国家の品格』で、西欧「論理」の合理主義に、日本の「情緒と形」、「民主主義」に「武士道」を対置している。『国家の品格』がベストセラーになったのは、内橋がいう「背骨」が崩れる不安の中で、日本の独自性−アイデンティティーを求める人々に応(こた)えたからである。

「靖国」や北朝鮮ミサイル発射などで、日本に「ナショナリズム」が台頭するのも同じ流れといえる。だが、その危うさを指摘するだけで、日本の未来は開けない。「ナショナリズム」の土台には、グローバル化の進展、アメリカ型市場主義の浸透がある。グローバル化に、内橋はヨーロッパ型社会民主主義を、藤原は日本の文化や伝統・価値観を対置した。

明治の日本は、貧しい農村と女工哀史の低賃金を軸に、富国強兵の工業化で、先進国の植民地支配に「仲間入り」し、大陸進出の道を歩んで敗戦を招いた。孫文は、在日中の演説で日本の脱亜入欧の選択を問うている。戦後日米基軸の貿易立国・経済大国も、「背骨」が崩れる危機に直面し、アメリカ主軸とアジア重視の選択を迫られている。

開国工業化した近代日本には、脱亜入欧と国粋−文化や伝統の継承が共存した。西欧志向や和魂洋才は、近・現代の日本に共通している。脱亜入欧と国粋の癒着は、文化の伝播・交流の問題である。グローバル化の下で、日本のアイデンティティーが問われるのも、結局は文化の伝播(ぱ)と交流、内からの自成的な発展と外からの他成的な影響といえる。外来文化の受容も、文化や伝統の継承も大切だが、二者択一ではなく内容を問わねばならない。

日本は、古くから大陸の文化を受容し、独自の個性を育くんできた。変化の激しい日本の風土は、渡来文化の受け入れを寛容にしたが光と影もある。鉄砲伝来以来の西欧文明の受容は、鎖国と明治の開国で大きく歪(ゆが)められた。ラフカディオ ハーン(小泉八雲)も、日本の伝統文化の消滅を惜しんでいる。今も、自然と共生する日本人が環境を破壊し、自然の上に人間を置くヨーロッパは自然を大切にしているのである。

 
2.アジア的生産様式論

戦前・戦後のアジア的生産様式をめぐる論議は、多元的な風土の視点から見直さねばならない。アジア的生産様式とは、古代オリエント−畑地灌漑(かんがい)農業の総体的奴隷制を指し、ギリシアやローマの奴隷制や中世ヨーロッパの農奴制に引き継がれている(マルクス『資本主義に先行する諸形態』)。

ところがアジア農業の生産力停滞と結び付け、寄口(よりくち)・奴婢(ぬひ)など日本の古代奴隷制を、古代オリエントやギリシア・ローマの奴隷制と比較した。アジア的生産様式の論議は、生業(仕事と暮らし)方式と担い手が多様なことを見落としている。

アジアには、サバンナ農耕文化や根栽農耕文化があり、地中海農耕文化も伝播した。水田湛水灌漑の稲作は、畑地灌漑や輪作・放牧の農牧複合農業と、農法の次元が違い担い手の社会も異なっている。生産力が停滞的なのは、水田潅漑農業の農法変革が容易でなく、担い手の社会が農法など生業方式に対応するからである。

またアジア的生産様式は、戦争捕虜を奴隷化したが、古代中国では民衆が「鼓腹撃壌」し、日本では防人が万葉を歌っている。一元的発展段階論の進歩史観は、人間の自発性や活力が多様なことに気づいていない。

『小国主義の日本』論  http://paradigm.syoukokusyugi.com/

『産地から農と食の再構築』論 http://www.noutosyoku.com/


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