日本が元気になる道筋

自然と人間を「活かし」・「つなぎ」、国と国を「和」で結ぶ、ピース・ジャパン

全体表示

[ リスト ]

3,利休の極意は自由と個性ー頑張らないで知恵を出す

 勤勉で「頑張る」日本人の独自性は、瑞穂の国に象徴される水田稲作農耕文化が基軸だ。農と食は一体で、和食は米を主食に、季節の食材や料理・食事様式と表裏でつながっている。また水田稲作は、古代から古墳を始め治水を軸に土木技術を進展させている。
 さらに中世には商品作の導入、金閣寺の大陸外交・宋銭の輸入により、市場経済が展開した。戦国時代には、日本の大開墾時代が始まり人口増と共に、鉄砲が伝来して安土桃山文化が築かれている。
 オリンピック招致で、「おもてなし」が日本を特徴づけた。茶道の「おもてなし」には利休七則がある。加えて利休は、その極意に自由と個性を挙げている。利休の茶は、作法・茶道具・建築・庭園などと一体な中世文化で、市場経済と自由な武士主導の農工商民社会を基盤にするものであった。
 だが天下布武は、太閤検地・石高制・兵農分離で士農工商の歪んだ身分社会を形成する。文禄慶長の役から禁教・鎖国を経て、幕藩体制は俸禄の世襲で武士が寄生階級化した。そして参勤交代・儒教倫理の日本化で自由と個性を失い、江戸時代を泰平で活力のないものとした。
 明治維新も、版籍奉還・地租改正で入り会い林野を逆に囲い込んだ。乾田馬耕の明治農法は、米麦二毛作に止まって生糸・茶などの輸出に傾斜する。農工の不均衡が、低賃金・海外移民と狭い国内市場に制約する。脱亜入欧で富国強兵の道を歩み、征韓論に始まり敗戦に至る近代日本の成功神話の底流に、これがあるのだ。主導したのは、近世の武家社会を継承した天皇制官僚による無責任な集権体制である。
 戦後も、この集権体制が継続し、対米従属・市場開放・利便と効率追求で自然と人間を破壊している。そこでは政府の役割ー経済・政治・社会のそれぞれで、統治の仕組みが問われているのだ。
 原発事故で、ドイツはいち早く脱原発に舵を切った。そこにはドイツの住民自治と地域主権の社会がある。事故処理の遅れと再稼働が問われる日本。地域再生を担うのは、住民自治と地域主権の社会ではないだろうか。



プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事