旅庵日記

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佐土原城跡 その4

 それでは、本丸を目指すとしましょう。

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 図面の赤い道が大手道、青い点線が今回間違えて入ってしまった道です。ごらんのように、本丸の東側で合流し、本丸に向かっていくのがわかります。

しかし、縄張り図を持ってきてなかったので、ここは一気に目指します。

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 本丸への道は、こんな感じで階段が造られているので、登りやすいですよ。途中、堀切らしきものも見られます。


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いよいよ本丸の虎口に到着です。山城だけに、枡形は右曲がりのみの、案外単純に見えます。
でも、写真ではわかりませんが、ちょうどこの位置から見きれる辺りから本丸に入る道は、結構な傾斜があります。


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本丸です。さすがに日向の名城だけあって、超だだっ広いです。



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 さて、こちらが何かと話題になりました「天守台」です。


佐土原城には、「天正年中佐土原城図」なる絵図面が残っており、その絵図面には、本丸に三層櫓が描かれています。

ただ、この絵図面、天正時代の佐土原城と言いながらも、いつ描かれたのか不明。しかも、絵図面を見ると、本丸には三層櫓と白壁塀しかなく、建物が一切描かれていないなど、少々疑問の残る絵図面だそうです。

発掘調査の結果、10m×12mの二段組の石垣の他、礎石や川原石・織豊期の鯱瓦なども出土しました。その後、桐紋や菊紋をかたどった鬼瓦や金箔瓦なども出土しました。

この事から天守らしき建物が存在した事は間違いないという話になったのですが、問題はここからでした。

調査した佐土原町は、建てられたのは、
豊臣秀吉が島津家久に佐土原を安堵した天正15(1587)から1590年代頃の可能性が高いと推定しました。
そして、島津領にはない天守がなぜ佐土原だけに、という理由
として挙げたのは、『島津本宗家に対する「抑止力」=「島津包囲網」として、島津家の中では唯一の三層櫓を佐土原島津に命じて造らせた』というものです。

当時の城郭関係の会報を見ると、この時の論争の激しさがよくわかります。大まかに眺めると、この説には反対の意見が多かったようです。
反対意見をザッと挙げるとこんな感じでしょうか。

○そもそも「抑止力」って何?

○島津領の中で、佐土原だけに天守が存在したわけではない。頴娃(えい)城にも天守の痕跡が見られる事はわかっている(そう言えば昔行った事あるような。その天守台も見たような気がするが、10年以上も前の事なので)。

○文献には、佐土原二代藩主の忠興が、慶長16年(1611)に
佐土原城を修築し、天守台を設け櫓塀門を作るという記述があるが、抑止力説ではこれを無視している。

「桐や菊紋瓦=豊臣政権」となるのか。まず瓦でどれだけ時期が絞れるか。


○島津包囲網なるものの根拠が薄い。


○豊臣家と佐土原島津家と島津本宗家の関係は、そんなに悪かったのか?佐土原島津の豊久は、関ヶ原の戦の際、島津義弘の身代わりになるなど、密接な関係を持っている。



けど、この後結局どうなったのか、どういう説に落ち着いたのかはわかりません。

浅学なもので、ふと疑問に思ったのは、「三層櫓」と「天守」の違いは何だろう?です。

他の城を見ると、普通の櫓を天守に代用したりしているし。そこまで「天守」にこだわらなければならないのかなあ、という感じがします。

やっぱり天守には、人の心の何かを駆り立てるものがあるのでしょうか。


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 天守台から見た本丸跡です。激しい論争が起こったとは思えない、のどかな光景です。


以上、駆け足でしたが、これで佐土原城はお終いです。

次は、せめて縄張り図ぐらいは持って登りたいと思います。


これを書くにあたり、南九州城郭談話会報『南九州の城郭』第2・3・5・7・8・9号を参考にしました。


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2010/11/18(木) 午前 1:59 [ 大絶賛ぜっひ皆さん行ってください 川越歴史博物館はか20年以上運 ]


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