…“後日公開”とか言って、もったいつけといて、翌日やんけ。
ま、早い分にはエエんとちゃう?
(最近、『松本人志の放送室』ってラジオにハマってて、
なんとなく関西弁)
と言う訳で、木曽を貫く大幹線道路、国道19号について一席。
原則、地元の自転車乗りは、国道の車道は走りません。
その理由は、こちら。
わかります?。
このダンプ、センターラインの方もギリギリなのに、
路肩とのクリアランスがこれだけしかないんです。
こんなんで、路肩の自転車乗りが、ウィンドブレーカーのファスナーでも外して、
パタパタしてたら巻き込まれて1発ですよ?。
で!、トドメはこの写真 ↓。
国道19号には、所々、センターライン上にポールが立っていて、
簡易中央分離帯になっているのです。
このポールがある事で、トラックの側も、路肩を走るロードバイクを避けようにも、
避けようがないんです。
そんでもって、国道19号は、裏で“木曽高速”と言う異名を持つ、
高速巡航のトラック街道で、日中でも時速70km、夜間には80km〜90kmで
トラックが轟々と走っています。
クルマを運転してると解ると思いますが、
高速道路から一般道に降りて、制限速度にスピードを落とすと、
まるで止まってるかのように遅く感じたりしますでしょ?
トラックの運転手だって気持ちは同じで、
時速70〜80kmで巡航してるクルマが、時速20〜30kmの自転車の後ろに付いたら、
そりゃぁ凄く遅く感じて、イラッと来ますよ。
イライラすれば、強引な運転する人も出て来ますから、
国道19号では、自転車はセルフ・ディフェンスの観点から、車道走行は避け、
基本的に、歩道を走りましょう。
(補足…自転車にとって危険極まりないセンターライン上のポールは、
クルマの無理な追い越しを防止する目的で設置されました。
消防署の方に聞いたら、ポールができた事で、
国道での死亡事故が激減したそうです。
だから、邪魔っ気なセンター・ポールも意味があると言う事をご理解下さい。)
さて、そこで国道19号の走り方ですが、
基本は、“あみだくじ” です。
大昔、明石家さんまがやってた、“あみだくじババァ”の“あみだくじ”。
国道って、たぶん、全国統一規格なので、どこでも同じだと思うんですが、
基本的に、歩道も全線つながってないとマズいらしく、
時々、歩道が消えたように見えても、どっかに歩道に変わる道があるんですよ。
で、「この先、こっち側の歩道が無くなりますよ〜」と言うタイミングで、
必ず、横断歩道が設けられていて、
「なんで、人里離れた、こんなトコに横断歩道があんの?」と、
ちょっと浮いた感じの横断歩道を、あみだくじの横棒と同じく、
横断歩道にぶつかったら必ず渡る!と言う原則に従うと、
完備された歩道を走り続けることができるのです。
実例がこちら。
上松のうどん屋の前の、池の尻横断歩道です。
ついつい、そのまま左側を進みたくなるんですけど、
コンビニから先は、ふっつり歩道は無くなって、
道の反対側の歩道に行こうにも、びっちりガードレールが途切れ目なく繋がってて、
めんどくさい事になっちゃうのですよ。
で、この横断歩道の先、しだれ桜の木の前の横断歩道です。
こここそ、「なんで、こんなトコに?」という典型の横断歩道ですが、
ここも、進行方向に向かって右側の歩道は、
赤い矢印の先、50mぐらいで途切れて無くなります。
そしてもう一つ、国道19号を上手く走るコツは、
道路沿いに、町(旧宿場跡)があったら、国道と併走する裏道があるんで、
そっちに行った方がクルマが少なくて、格段に走り易いです。
国土交通省側も、そこら辺を考慮してて、
国道と併走する道があるトコロには、歩道をまったく付けてない事が多いんですよ。
「あっちの道を歩いて下さいね」的スタンスなんですよ。
その実例がこちら。
須原宿の手前から続く、裏道歩道です。
一見すると、「え〜?、大丈夫?、ヤマンバとが出て来るんとちゃうん?」と、
ちょっと不安になるたたずまいの道ですが、
若干、路面がガタつくトコロもありますが、問題無く通れます。
(歩道沿いの民家のオバチャンが、時々、洗濯物を干してますけどね)
右に見える、ズバ〜ン!と一直線の車道は、走り易そうですけど、
上り坂の途中からセンターポールが立っていて、
こんなトコロでトラックに迫られたら、超怖いっすよ。
で、この先に、須原宿に入る分岐に出られます。
国道19号は、木曽谷を南北に貫く唯一の幹線道路なので、
地図的には一番解り易いのですけど、
先述の通り、道幅や道路状況的には、自転車には“命がけ”のリスキーな道なのです。
また、“唯一の道”という状況が、地域住民の間でも、ちょっと問題になっていて、
交通事故や悪天候などで、道路が通行止めになると、
完全に陸の孤島になってしまうって事で、
現在、県の主導で、国道と併走する抜け道 “右岸道路”の整備が進んでいます。
上松を抜けた先も工事が始まってました。
建設計画としては、木曽町福島から、南木曾〜岐阜県坂下まで、
国道を一切通らずに、右岸道路で通り抜けるようになるはずですが、
全線開通には、まだ10年ぐらいはかかりそうです。
しかし、部分的とは言え、かなりなトコロまで右岸道路が出来てるんで、
木曽路をツーリングするなら、断然、こっちの右岸道路がお勧めですよ。
ルート的には、時々国道に出たり、また裏道に戻ったりと、
ちょっとややこしいんですが、
信号に患わされる事も少ないですし、風景ものどかで、気持ちいいんで、
当ブログの、ツーリング・リポートなどをご参考に、
裏道ルートをナビにでも入れて、挑戦してみて下さい。
ルートラボ・木曽チャリ・マップ
おしまい。
補足…加筆
松本〜木曽の走り方は、こちらをご参考に。
ルートラボ 【松本〜木曽福島】
ポイントは、危険な鳥居トンネルを避け、
奈良井ダムから国道361号へ迂回する点です。
ちょっとした峠越えですが、こっちの方が格段に走り易く、
何より、安全です。
追記…鳥居トンネルの写真を追加
国道19号最大の鬼門…殺人トンネル=鳥居トンネルです。
ここは自転車で通ってはダメです。
道路の構造上、最初から、自転車が車道を通るのは無理なんですってば。
で、歩道だって、超せまい上に、
トンネル内は、排気ガスとススが充満していて、病気になりそうです。
…こんなトコ、無事に通過できると思いますか?
だから、止めときなはれって。 |
この記事に
かつみさん 素晴らしー
僕は高校生の時 R19オンリーで中津川往復してました。命があったのはセンターポールがなかったからです。
Igname Kiyoshi
2013/4/8(月) 午後 9:56 [ イナーメ ] 返信する
そうなんです。
私も、小中学校の頃は、当たり前のように国道を使って、
自転車で、上松や日義に釣りに行ったりしてましたもんね。
交通量の激増とセンターポールが
木曽の道路事情を変えてしまいましたね。
2013/4/9(火) 午後 1:28
返信する
すごいわかりやすく解説されてますね!
わかりやすい解説ありがとうございます!!
2013/5/11(土) 午後 6:57 [ - ] 返信する
その道を通っていけば、原付でもなんとかなりますかー?
2015/11/16(月) 午前 0:00 [ TP1997 ] 返信する
…歩道は走れませんが、
車道がつながってますから、
原付でも、走れますよ。
2015/11/23(月) 午前 8:44
返信する
非常に貴重な情報ありがとうございます。以前の記事もゆっくり読ませていただきます。
2016/3/10(木) 午後 10:38 [ mtbd***** ] 返信する
旧道を走ることをお薦めするとは分かっていますね
排ガスまみれの木曽高速を車と一緒に走るより趣のある旧道の方が楽しいですしね
趣を追求し過ぎると旧中山道ウォーカーになってしまいますが、自転車ならそれも出来て楽しいかも
2017/9/28(木) 午後 5:32 [ 通りすがり ] 返信する