台湾見聞録

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台湾見聞録PART2

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台東を訪ねて

(その3)台東県関山駅
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今の駅は古い駅から南に100メートル移動し新しく建て替えられモダンな駅へと変身したのです。旧駅は今はレンタサイクルセンターになりましたが、駅舎は今なおその風格を残しているのです。旧駅と道路を挟んで斜め向かい側に日本時代の駅長宿舎が保存されていました。説明書きによれば1919年に建てられ、終戦後も台湾鉄道局の管理のもと暫くの間駅長宿舎としてそのまま利用されていたようです。台湾には日本時代の宿舎が各地にありますが、よく保存または修復されており、日本時代のものを破壊するどこかの国とは大違い。日本人として大変ありがたく思っています。台東に戻る電車時間までまだ余裕があったので待合室で休んでいると、偶然に台湾鉄道地図が柱に貼ってあるのに気がつきました。近くによってよく見るとなんとそれは昭和9年(1934)に発行されたものだったのです。当時の製糖会社の路線、駅名も記載されていて当時網の目状に路線があったんですね。いいものを見つけたと思い、台中付近を拡大して撮ってみました。見ているだけでも鉄ちゃんには結構楽しい時間が過ごせるのです。
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台東を訪ねて

(その2)


次に向かったのが「東河橋」です。ここの川には新旧二本の橋が架けられています。古い橋は大正15年(1926)に作られた橋で橋の長さは127メートル、幅は4メートルあります。古い橋は老朽化したために、今はクルマが通行止めになっており歩行者だけが渡れます。この古い橋と平行して海に近い方に新しい橋が架けられたのです。新しい橋は赤い色で海と空の青さと橋の色のコントラスが映えていました。橋の下を見降ろすと石灰岩が見られ、石灰岩の白さと山の緑と渓流の色、そして空の青さと前方に見える赤い橋と、ここは正に絶景の場所だったのです。

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台東を訪ねて

(その1) 水往上流
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台東の見所は何と言っても海岸線沿いに見える太平洋の海です。台湾ではクルマの運転は右側通行なので台東から海岸線を北上すると右手にきれいな海が見え隠れするのです。ところどころにパーキングエリアがあるので休みながら綺麗な景色と遭遇できるのです。台東から約半時間走ると道路標識に目指していた「水往上流」の看板が見えました。標識に従って左折するとすぐわかりました。「奇観」と書かれた石碑のそばに用水路があったからです。


若い女の子が仲間に灌漑用水路を指さし
「面白いわ。みてごらん!」
「ほら、水が上に向かって流れているでしょう?」
「ホントかよ。」
「あ、ホントだ。低いところから高い所へと流れている。」
「どうして逆流してるんだ。」


何でも傾斜した地形を利用した目の錯覚らしいのですが、種明かしされても

「やっぱり
逆流してるよなあ」と半信半疑なのです。


皆さんも百聞は一見にしかず。ぜひご覧になってください。
www.youtube.com/watch?v=fKZ2zDjqSPU


住所は
台東県東河郷省道台11(花東海岸公路)漁橋附近




拝啓106歳先生

「拝啓106歳先生 台湾より」
こんな見出しで始まる新聞の切り抜き記事が、昨日日本から
メールで送られてきました。送ってくれたのは西日本新聞社の
以前の台北支局長です。
熊本の高木波恵さんが戦前公学校の先生だった時の教え子さんに
手紙を出したところ古い住所のために郵便屋さんが苦労してやっと親族の元へ手紙が届けられたのです。その後の経過を気にしていた所、新聞社の人が「今日新聞に掲載されたよ;」と言って送ってくれたのでした。
これまで約30通届き、国際電話で名人に化の教え子と日本語と台湾語の会話を楽しんだとか。台湾語も思い出しますます元気だと最後は結ばれていました。めでたし、めでたしですね
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今甲子園では選抜高校野球大会が行われていますが、テレビ中継に夢中になっている人も多いかと思います。熊本に住んでいる今年106歳になる高木波恵さん(以下おばあちゃんと呼びます)もその一人で、おばあちゃんは大の高校野球ファン。熊本で先月21日に「KANO」の映画が公開される前日に全国紙の県内版におばあちゃんのことが紹介されました。彼女は、戦前台湾で暮らしており女学生のころから高校野球に夢中になっていると言いますから、もう一世紀に及ぶファンなのです。そしておばあちゃんが若かりき頃、今の台中市内にある烏日公学校(現烏日国民小学校)の教諭として台湾の子供たちに約10年間教えていたのです。

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         (息子の楊さんと郵便屋の廖さん)  (報道記事)


日本で新聞記事になった5日後の25日、烏日郵便局に日本から一通の手紙が寄せられました。そして今月23日にこの手紙のことが台湾でも新聞に大きく載ったのです。以下台湾の新聞によってその内容を記しましょう
 
106歳の高齢の日本人高木波恵先生が映画「KANO」に関する報道を読んでいるうちに76年前烏日で教壇に立っていた時の思い出がよみがえり、教え子のみんながまだ元気かどうか知りたくて、娘さんに代筆してもらって教え子の楊漢宗さん(89歳)あてに手紙を出したのでした。
 
でも封筒に書かれた宛先は古い住所だったために、今は昔の住居表示と変わっており郵便屋さんは届けることが出来ずにいました。(このあたりは海角7号の映画とそっくりです)郵便配達の郭柏村さんは同僚の廖さん、李さん、陳さんらと相談して差出人に返すかどうか検討していると、陳さんは「この手紙は厚くてかつ毛筆で書かれているのできっと大事な手紙に違いない」と判断し、みんなで協力し合って受取人に何とか届けようとなったそうです。その後役場などに行って問い合わせるも、個人情報保護法に阻まれ教えてもらえず、結局時間がかかっても一軒一軒あたって聞くほかになく、郵便屋さんの苦労が報われたのは38日のことでした。それは、烏日区栄泉里のもと里長だった楊本容さんの父親が受取人の楊さんだということが分かったからです。
配達員の郭さんが楊さん宅を訪れた時
「ごめん下さい。お母さん、こんにちは。ちょっと伺いますが、こちらに楊漢宗さんと
言う方いらっしゃいますか?」と、聞いたら
「いますよ。」との返事。
この瞬間、郭さんは「ああよかった。やったあ!」と思ったことでしょう。
この辺の気持ちを、郭さんは「何度も探したけど、この住所は現存しない古い住所だったので、探し当てるまでの過程が海角7号と同じストーリーで、自分でも何か妙な感じがしていた。」と言っていました。
 
 それにしても台湾の郵便屋さんはすごいですよね。ネットの書き込みにも「彼らは本物のプロだ。」とありましたが。全くそのとおりだと思います。
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受取人の楊さんは病気のため療養中で、応対に出た息子さんは「高木先生は2,3年生の時の担任の先生で、ぼくの親父は当時級長だったので、先生は特に印象に残っていたのかも。それで親父に連絡してきたんじゃないかな。」と語っていました。
 
この手紙は、2枚の便せんに毛筆で書かれてあり、ラジオで嘉義農林の決勝戦を聞いたことなどの思い出や先生が教え子を思う心が溢れており、烏日公学校卒業写真2枚も同封されていて、楊さんを通じて他の教え子さんたちの消息も知りたいと記されておりました。
 
病の父親に代わって楊本容さんは手紙の中に書いてあるリストから8名のクラスメートと連絡がとれ、先生に手紙を出すようにお願いしたそうです。お父さんの同級生だった蔡さんも楊さん宅を訪れ高木先生は美人でまじめな先生だったと思い出を語り「必ず手紙を出しますよ」と言ったそうです。
 
時あたかも桜の季節に、教え子さんから近日中に手紙が届くことでしょう。おばあちゃん、いや高木先生にとって今年の春は最良の春になるようです。どうか健康に留意して日本一いや世界一を目指して長生きされることを心から望んでいます。
 
(本稿はメルマガ「はるかなり台湾」2015.03.26の配信記事です)

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