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twitterで長くなりそうな時はここで書きます。

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時は西暦2041年5月。

時代はNEO UNIVERSE。

25周年LIVEでの『50周年LIVEは両国で』。

その一言から早25年・・・。

両国国技館にL'Arc〜en〜Cielは降り立とうとしていた。

hyde 72歳。tetsuya 71歳。

ken 72歳。yukihiro 72歳。

5年振りに顔を揃えたL'Arc〜en〜Cielは相変わらず緩い雰囲気を醸し出す『イケメンおじいちゃん集団』と化していた。

ちなみに前回の45周年(67歳)の時はメンバーきっての希望で『温泉地・熱海』。

『L’Atami〜en〜Ciel 』と別名が付けられ、熱海の温泉宿を全てドエルで貸し切ってしまおう、という規格外なイベントだった。

もちろんメンバーの衣装は温泉宿の浴衣。

子どもや孫を連れたドエルのおかげで熱海は大いに賑わった。

そして40周年(62歳)は『新国立競技場』。

新国立競技場設立から10周年と言うことで、国立サイドからオファーがあったのだ。

2020年の東京オリンピックの閉会式で圧巻のステージを魅せ、世界中を虜にしたラルクに国立サイドが黙っているはずがない。

そして35周年(57歳)は大阪・夢洲に出来た大型の『カジノ』を貸し切ると言うともはや世界規模のLIVEだった。

ご存知、2015年9月に更地だった夢洲に会場を作り行われた『ラルカジノ』の進化版だ。

当時ラルカジノに行っていたドエル達は「屋根がある!」「砂埃がすごかったよね」「シャトルバス2,000台だったよね!」と口々に伝説のLIVEを振り返った。

そんな度肝を抜く異常な金遣い、いや、尋常ではないLIVEを続けてきたL'Arc〜en〜Cielだが、御年70を越え「ちょっとゆっくりしたLIVEにしよーよー」と言う事になった。

元々両国国技館と言う場所は決まっていたので、キャパを考え全国・世界中の映画館でライブビューイングをすることになった。

もう全国各地を津々浦々LIVEをして回る体力もなくなってきた(いや、20周年(42歳)辺りからこの手法だ)ので、それが一番ベストだと言う意見に大石社長も賛成した。


前日に両国国技館に入ったメンバーは4人で並び、掲げられている横綱の写真を見上げた。

「ついに俺らも両国国技館か・・・」

髪は茶色、相変わらず可愛らしいポップな服を着たtetsuyaが言う。完全に見た目は40代のまま。

「ここまでなんか早かったなぁ・・・」

見た目はevergreenの時と変わらないhydeが言う。

(hydeと言えば、先日『吸血鬼は実在した!』と言う番組に現代を生きる吸血鬼代表としてゲスト出演したのが記憶に新しい。)

「・・・なぁ、ほんまに両国でやるん??」

白髪混じりの髪にサングラス、スラッとした体型は変わらないkenが葉巻を吹かせながら言う。

「「kenちゃんが言うたからこうなったんやろ?!」」

hydeとtetsuyaにツッコミを入れられるも「記憶にない」と言い張るken。

「・・・・・・」

72歳とは思えない筋力をキープしつつ、気合いの入ったターバンを巻き、無言で立ち尽くすyukihiro。

(彼らが全く70代に見えないのも無理はない。50近くになってもラルクを知らない人に「20代?」と言われてたくらいだ。)

相変わらずのメンバーだが、実は4人ともこの日をとても楽しみにしていた。

そう、日本で50周年記念のLIVEをするロックバンドは本当に稀なのだ。

『生きる伝説』としてL'Arc〜en〜Cielはそこに名を刻もうとしていた。


LIVE当日、着々と準備が進む両国国技館。

いつも通り音や照明のチェックを念入りにするスタッフ。

そこへ急に罵声が飛んだ。

リーダーのtetsuyaだ。

「俺の電気ストーブは?!出し忘れてんの誰?!」

冷えを気にし始めたtetsuyaは近年LIVEになると毎回足元に電気ストーブを使用するようになった。

「命に関わる仕事だと思ってやって?!」

いつぞやに聞いたセリフが両国を凍らせる。

(スタッフには厳しいtetsuyaだが、家族にはめっぽう甘いとドエルの間で評判だ。)

と、思ったのも束の間・・・

「kenさんがいません!!」

「kenさーん!?kenさーん!?」

客席の一番上でぼーっとステージを眺めるken。

「そんなところで何してるんですか!?」

「いやぁ、俺なんで両国って言ったんやろって考えてた・・・」

kenを発見したのも束の間・・・

「yukihiroさん!!yukihiroさん!!yukihiroさん!!!」

今度はyukihiroを呼ぶスタッフの大声が会場中に響き渡る。

ドラムのリハに集中している為、周りの指示が全く見えてないらしい。

どうやら納得が行かない部分があったらしく、同じ所を何度も何度も繰り返し叩いている。

「ここ、hydeさんに確認とって!・・・ってhydeさんは?!」

「hydeさん!楽屋にいます!!」

「あ、今yasu(66歳)とDAIGO(63歳)がね、差し入れにミカン持ってきてくれてね!」

楽屋でミカンを嬉しそうに頬張り、ほっこりとした笑顔のhyde。

てんでバラバラなL'Arc〜en〜Ciel。

(むしろ大御所の余裕。)

それを見た若いスタッフ達がざわつき始める。

「なぁ、L'Arc〜en〜Cielって本当にこれで50年やってきたんかな?」

「何か昔はほんとにソロ活動ばっかりでラルクとしての活動は年単位だったらしいぜ?」

「それでよくファンが離れなかったよな・・・俺だったらすぐ違うバンドに浮気するかも・・・」

それを聞いた長年ラルクを支えてきた大御所のスタッフがニヤッと笑い、こう言った。

「なーに、いつものことだ」

「君たちは知らないだろうけど、彼らは本当に伝説のロックバンドなんだ。日本中どころか世界中に熱狂的なファンを持つ唯一無二の最高のバンドなんだ」

そんな風に言われたところで目の前には自由奔放なおじいちゃん達。

・・・だが、この後、このおじいちゃん達の凄さを彼らは身をもって知ることになる。

会場の準備が整い、外には全国各地、いや世界中から(120万の応募があったらしい)超争奪戦のチケットを手に入れたドエル達が並び始めた。

再会を懐かしみ、互いの健康を讃えるドエル達。

四方の客席に囲まれたステージ上空には『満員御礼』の暖簾がぶら下がっている。

(本来なら外してあるはずなのだが、そこはL'Arc〜en〜Ciel。誰もしなさそうなことは率先してやる。)

そしていつもは横綱の写真が掲げてある場所には15周年(38歳)から45周年までの記念LIVEの4人の写真が掲げられていた。

ドラムもギターもベースもマイクも、もちろんメンバーが座る椅子も完璧にスタンバイ完了。

ついにドエル達が入場してきた。

一人で来ている人もいれば、夫婦や家族と来ている人もいる。

年代は上は80を超える人から70代、60代、50代、40代が多いように感じる。

たまに20代であろう若い人も見かける。

一番下は誰かの孫であろう高校生。

『満員御礼』の暖簾を見て「ラルクらしい!笑」と笑い声があちらこちらから聞こえてくる。

そして掲げられた写真を見て細かく懐かしむドエル達。

「うわー、懐かしい!メンバー若い!」

「20周年の時、winter fallの出だしの歌詞間違えたよねー!笑」

「25周年の時、ゆっきーポニーテールだったよね!」

「15周年の時、the Fourth Avenue Cafe初出しだったよねー!」

「今日は何やってくれるんだろうね!笑」

ドエル達が期待に胸を膨らませていると、照明が落ちた。

ついに始まる・・・。

真っ暗闇の中、4人が照明を浴びて浮かび上がる・・・

椅子に座ったままの4人・・・

固唾を呑むドエル・・・

一曲目はなんだ・・・!!!



🌈

この記事に

  • 凄く楽しかったです(●´ω`●)
    俺の電気ストーブ笑笑

    50thには、孫とかホンマに連れて参戦したい
    と、思いました。

    熱海も貸切とかあったら絶対参戦だし

    次回作が楽しみです((o(^∇^)o))

    [ メグ姉 ]

    2017/4/27(木) 午後 9:02

    返信する
  • > メグ姉さん

    わぁぁぁぁ!!!
    今コメントに気づきました!!
    すみません!!

    ・・・そして、読んで頂いて本当にありがとうございます(´;ω;`)

    電気ストーブは怒られるかな・・・ってドキドキしながら書きましたw

    熱海にお孫さんとか連れて行きたいですよね〜♡ 旅館の宴会場みたいなステージに立つラルク見たいですw

    また続き書きますので、読んで頂けたら有難いです(。•ㅅ•。)♡♡

    [ smile. ]

    2017/4/28(金) 午前 2:00

    返信する

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