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◆ 元禄6年(1683)
◇ 年々や猿に着せたる猿の面(真蹟)
◇ 春もやゝ気色とゝのふ月と梅(木因宛文)
◇ 蒟蒻に今日は売り勝つ若菜かな(羽紅宛文)
初
蛤人今日は売り勝つ若菜かな
◇ 門番に寝顔に霞む月を見て「桃の白実」
◇ 陽炎に野飼の牛の杭ぬけて(許六画真蹟)
◇ はなや鳥も驚く琴の塵「句集」・(三幅対画賛)
◇ 当帰よりあはれは塚の蕾草(呂丸追悼)
◇ ほとゝぎす声や横たふ水の上(刑口宛文)
◇ 声の江に横たふやほとゝぎす(刑口宛文)
◇ 鷹の子の雲雀に爪のかたまりて「露沾俳諧」
◇ 夕顔に酔て顔出ス窓のあな(白雲宛文)
◇ 子供昼顔咲かば爪むかん(白雲宛文)・(真蹟短冊)
◇ 子供らよ昼顔咲きぬ爪剥かん「藤の実」
◇ 高水に星も旅寝や岩の上「小文庫」
◇ 自露もこぼさぬ萩のうねり哉(真蹟自画賛)
◇ 升薄し待たぬに月は出でにけり「俳諧翁草」
◇ 朝顔や昼は鎖おろす門の垣(閉関之説)・(薦獅子)
◇ 川上とこの川下や月の友「続猿蓑」
◇ 十六夜はとりわけ闇のはじめ哉「一葉集」
◇ 夏かけて名月暑き涼み哉(自雲宛真蹟)
◇ 焼き飯に瓜の粕漬口あけて「金蘭」
◇ 影待や菊の香のする豆腐串「杉丸太」
◇ 行く秋の芥子に迫りて隠れけり(去来の文)
◇ 金扇の松の古さよ冬籠り「炭俵」・「続猿蓑」
◇ 菊の香や庭に切れたる履の底「続猿蓑」素堂亭残菊の宴
◇ 月やその鉢の木の日の直面「誹翁草」
◇ 老の名の有りともしらで四十雀「続猿蓑」
◇ 鞍つぼに小坊主乗ルや大根挽キ「炭俵」
◇ 振売りの雁哀也夷講(曲水宛文)・「炭俵」
◇ 寒菊や粉糠のかゝる臼の端「炭俵」
◇ 寒菊や造る窓の前(刑口宛文)
◇ 武士の大根苦き話哉「真蹟」
◇ 十露盤を片手に米を印して「冬扇一路」
◇ 下肴を一舟浜に打ち明けて「炭俵」
◇ 有明も三十日に近し餅の音
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