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ファンサービスを大切にするワイセンベルク
ピアニストのアレクシス・ワイセンベルクの演奏会に行くと、いつも2つの大きな楽しみがありました。たくさんのアンコール曲と演奏後のサイン会です。
1976年11月20日の大阪フェスティバルホールでのリサイタルは、オール・ベートーヴェン・プロでした。「月光」「悲愴」「熱情」です。私はメインプロよりも、その日のアンコール曲のお洒落な演奏が気に入りました。1時間近く続くアンコールです。
当日のアンコール曲
1) ベートーヴェン ロンド ハ長調 作品51-1
2) ブラームス ラプソディ ト短調 作品79-2
3) ショパン ノクターン 変ニ長調 作品27-2
4) J.S.バッハ ファンタジー ホ短調
5) シューマン トロイメライ
6) リスト 即興的円舞曲
7) ショパン ノクターン 嬰ヘ長調 作品15-2
8) ドビュッシー 練習曲 〜アルペジョのために
9) チャイコフスキー/ラフマニノフ編曲 子守歌
10)ショパン 即興曲(何番か忘れてしまいました)
11)J.S.バッハ 主よ、人の望みの喜びよ
ワイセンベルクらしい切れ味の良いブラームスのラプソディや、ゆったりとした時間が流れるショパンのノクターン、優しい演奏のトロイメライなど、音楽の玉手箱をひっくり返すような楽しい1時間のアンコールでした。ワイセンベルクの演奏会では、アンコールの最後にバッハのカンタータ第147番のコラールを弾くのが慣例になっています。通奏低音と三連音符、コラールの旋律の3声部をくっきりと響かせるのがワイセンベルクの演奏の特徴です。ワイセンベルクの温かい音楽に送られて、家路に着くことができます。
1973年の大阪でのリサイタルでは、さらに多く、16曲もアンコールを弾いて、アンコール曲の最多記録ではないかと言われていました。
ワイセンベルクがすごいのは、コンサートの後のサイン会です。一人ひとり丁寧に対応して握手をしてくれるので、1時間で終わることはありません。しかも最後に並んだ一人が終わるまで、途中で打ち切ることもありません。ファンを大切にするワイセンベルクらしい対応です。私がサイン会に並んだ時も300人以上のファンが列を作っていました。サイン会は一体何時に終わったのでしょうか。
ワイセンベルク/バッハ:「主よ、人の望みの喜びよ」(ピアノ曲集)
1972,73年録音、EMI:TOCE13276
CD情報 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1418500 試聴サンプルあり
画像:ワイセンベルクのサイン
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私もワイセンブルクさんの演奏大好きです。(残念ながらまだ生演奏は聴けていませんが・・)大学2年生でラフマニノフの前奏曲を2曲試験で弾くことになり、CDを買ったのが彼のものでした。
大阪での演奏会ではそんなことが起こっていたのですね。凄いです!アンコールにもってくる演目のセンスが素敵です★
演奏にもファンを大切にするお人柄が出ているのように思います。
2008/5/3(土) 午後 4:42 [ piano_espressivo7449 ]
先日、テレビでカラヤンのラフマニノフピアノ協奏曲2番を放送していましたが、ピアノがワイセンベルクでした。これまでCDで2番を聞いていましたし、N響の定期演奏会でも2番を聞いたことがありますが、ワイセンベルクの2番は、なんというか、すごい迫力で、録画を何回も見ています。
2008/5/3(土) 午後 8:01
苺ケーキさん、クールなイメージが強調されるワイセンベルクですが、近くに行くと温かい人柄を感じます。ファンのために時間を惜しまず対応するワイセンベルクの姿に感動しました。
1976年にはカラヤンとベルリン・フィルのソリストとして来日したので、ブラームスの協奏曲の演奏も楽しめました。
大学2年の時にラフマニノフの前奏曲を弾かれたのですか!どの曲も難曲ですね。私はアシュケナージの演奏しか持っていません。
2008/5/3(土) 午後 8:46
ymgyshさん、はじめまして。ワイセンベルクがラフマニノフの協奏曲を弾くと、指の動く速度が普通のピアニストとは違うように思えます。難しい曲を楽々と弾きこなしているように見えます。カラヤンとのチャイコフスキーの協奏曲のDVDも面白い画像ですね。
2008/5/3(土) 午後 8:51
JinKさん、こんばんは。お久し振りです。
ワイセンベルクとくれば、カラヤン。チャイコフスキーやラフマニノフのピアノ協奏曲などはクラシック聴き始めの頃お世話になりました。フランクの交響的変奏曲なども好きです。
ファンサービスを大切にする温かい人なのですね。16曲となると、もはやアンコールじゃないですよね、すごい!(笑)アンコール同様、お洒落なサインですね☆
2008/5/4(日) 午後 8:37
Hirokoさん、ごぶさたしています。
ワイセンベルクとカラヤンのチャイコフスキーの映像では、ピアノの鍵盤側からワイセンベルクを写した場面があって笑ってしまいました。リヒテル、ワイセンベルク、ベルマン、キーシンとカラヤン/ベルリン・フィルとの録音では、ソロとオーケストラが互いに強烈に自己主張をするので、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴く面白さを教えてくれました。
カラヤン/パリ管のフランクの交響曲やワイセンベルクとの交響的変奏曲も何度も聴きました。LP時代の思い出の演奏です。
ワイセンベルクのリサイタルは、いつも3部制になっているようで、2時間半から3時間の演奏時間になります。アンコールの曲数が多い演奏家では、ソプラノのリチャレッリがいますが、ピアニストがリチャレッリよりも先にギブアップします。
さすがのワイセンベルクも演奏会終了後は疲れていると思いますが、ファンのために惜しみなく時間を使う姿勢に感激しました。
2008/5/5(月) 午前 9:11
ワイセンベルク、大好きなピアニストの一人です♪
お人柄が出たいい話ですね
一回生で聴きたかったなぁ
2008/5/11(日) 午前 4:43
おはようございます。
ワイセンベルクでは小澤さんと共演したプロコフィエフ『第3番』(EMI)がとーってもお気に入りです!1970年ころの録音なのでアルゲリッチを意識してんのかなぁってくらいアグレッシヴな演奏で・・・・。
2008/5/11(日) 午前 8:53 [ fujisyujohn ]
コンタさん、ワイセンベルクのリサイタルを一度でも聴けば、CD/LPではわからないワイセンベルクの真摯で温かい人柄を感じることができます。
1970年代のコンサートは、聴衆にも演奏者にも、音楽に対する熱い想いがあったようです。
TBしていただいた演奏は、ジュリーニとワイセンベルクの白熱の演奏ですね!こんなに熱い演奏を聴いたことがありません。
2008/5/11(日) 午前 9:18
ジョンさん、1970年頃にはEMIもワイセンベルクやリヒテルなどが活発に協奏曲を録音していましたね。小澤征爾とパリ管の録音も華麗で大変楽しめる演奏でした。この頃の小澤征爾の演奏を良いリマスターCDで聴いてみたいものです。
2008/5/11(日) 午前 9:23
ワイセンベルクは77年にカラヤンと一緒に来日していましたが、前年も日本へ来ていたのですね。77年は11月12日にリサイタルがあってこれも「月光」、「悲愴」、「熱情」でした。今、そのときのチケット(半券)を眺めながらうっすらとした記憶を呼び起こしています。このときもアンコールは多かった筈ですが、余り記憶に残っていないことが残念です。
2008/6/16(月) 午後 9:25