無駄軍曹ねこ日記

春だから、キックボクシング始めちゃいました・・・

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余命半年と宣告されたのに
4年も経過しても一向に死ぬ気配もなく
獣医からも
「けっこうしぶといね(苦笑)」などと言われつつ

日々をすごしたつぶ吉のエピソードを最後にもう一つ。


ちなみにその獣医は口は悪いが

「効果があるかどうか分からないし
 逆効果な場合もあるかもしれないけど
 何もしないで、ただ死を待つより
 できる限り色々やってみようか」

と無料で、当時まだ無認可だった新薬を投与したり
アロマセラピーマッサージを施してくれたり
健康食品をくれたり、本当に色々やってくれた。

実験的な要素も多分あったのだとは思うが
それでもやっぱりつぶ吉は長生きしたのだから
効果はあったのだろう。

口は悪いが、いい獣医だと思う。


ま、獣医の話はおいといて、
ある日の夕食に刺身が出た。

個人的にまぐろの刺身があんまり好きではないので、
つぶ吉にやろうと思い

キッチンの隣の居間のソファで
相変わらず惰眠をむさぼっている彼に
「つぶ吉、刺身たべるかい?」と声を掛けてみた。

彼は目を覚ましたが
起きてこっちに寄って来る気配はない。

しかしながらなんとなく物欲しげに
いいにおいのするであろう刺身をじーっと眺めていて
どうやら「食べたいけど、起きるのめんどう」ということらしい。

何様だ、このやろう。
とは思ったが
せっかくの刺身なので食べさせてあげようと思い
居間に持っていってやることにした。


口元まで持っていくと
案の定うれしそうに食べ
ふた切れほど食べて満足しきった様子で
また惰眠をむさぼりだしたのだった。


あまりの怠慢な様子に呆れながらも
「まぁ、あたしが大してありがたくもなく食べるより
 おいしく食べてもらったほうがマグロも本望だろう」

とマグロが聞いたら訴えられそうな感想を持ちつつ、
夕食を終え、

次の日の明け方くらいに麦茶を飲みにキッチンに行くと
つぶ吉はソファで昨日から
相変わらずの様子で寝そべっているのだった。


病気だからってぐうたらし過ぎじゃねぇの?
と苦笑いしつつ
抱き上げようとすると
なんか様子がおかしい。


ある予感がふとよぎり「まさか」と思い

身体をさわり、耳をつけたが
なんとなくよく分からないので
ためしに「つぶ吉さん?」
とゆすってみた。
が、全くの無反応である。

ついに来たか。と思ったものだった。


しかしながら
身体はまだ温かく
顔には昨日刺身を食べた後の
満足げな表情を残しているようで

いつ彼が事切れていたのか、
すぐ隣でご飯を食べたり、
テレビを見たりしてたはずなのに全く気づかなかった。


「いつのまに〜・・・?」
と思わず正直な感想を漏らしつつ

正直、死と言うものはもっと劇的なものかと思っていたが
まさかこんなにあっさりしたものだとは。と
場違いかもしれないが、素直に思ったものだ。


そうか、昨日あんなに怠惰な感じだったのは
もう動けなかったからだったのか。
態度でかいとか思ってごめん。

と妙に納得して思ったら
申し訳ないのと、
やっぱり悲しいので泣けてきてしまった。


でも最後にお刺身をあげておいてよかった。
あげてなかったら、なんか一生後悔しそうだったなぁ。
などと妙にのんきに思いつつ、
起きてきた家族に
「つぶ吉が死んじゃったよ」と告げると、

母などは
「普通、猫は死ぬときにはいなくなるって言うけど
 やっぱり家族と一緒に居たかったんだね」
などとセンチメンタルなことを言って泣いたが、


個人的には、つぶ吉はそんなタマじゃないだろう?と思った。


もし、死を予感したとして、彼は人間のことを考えただろうか?
おそらく、きっと考えたのは仲間の猫のことなんじゃないだろうか?

そして「部下や恋人に格好悪いとこ見せんのやだなぁ。」
とか思って家に居たんじゃないだろうか。

と生前の「ボスとしての威厳」
に満ち溢れて仲間のとこに行く姿を思い出して
そんなことを思った。

もしくは
「あ〜なんかマジで体調悪ぃ。
 でも刺身食べたい。
 あ、くれんの?
 ラッキー。うん、旨い。
 それにしてもだるいなぁ〜」

などと、ど〜でもいいことを考えているうちに
ウトウトと死んでしまったに違いない。


まぁ、彼が死の間際、何を思っていたかは結局わからないが、

少しは私達と過ごした時間を「ま、悪くはなかったな。」
と思ってくれてたら、
そして「最後に食べた刺身は旨かったな」
と思ってくれていたら、
ちょっと嬉しい。
と思いながら、つぶ吉を庭に埋めたのだった。


もう触ることも、
声を聞くこともできないし、
今となっては、ほとんど思い出すこともないが

きっと彼のことだから
あの世でも傲慢な態度で元気にやっていることだろう。

いつか私が死んだら、また会いたいなぁ。


とは思うのだが

ヤツのことだから迎えにも来やしないだろうなぁ。
ま、いいか。そういうやつだもんな。

と、そう思うんである。

閉じる コメント(2)

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私も何度か飼い猫の死に際に直面してきましたが小さい頃は本当に悲しかったですねぇ
成長するにつれそういう気持ちも薄れていきましたがやはり死を目の当りにすると『こいつは幸せだっただろうか?』と考える事が多くなりましたね

2008/3/17(月) 午後 10:32 [ - ]

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こんにちわ^□^またみにきちゃいました。
思わずコメントしちゃいます♪
また見に来ますんで更新がんばってください。

2008/3/21(金) 午前 1:21 [ 銀狼 ]


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