無駄軍曹ねこ日記

春だから、キックボクシング始めちゃいました・・・

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新宿で知り合った人たちの中には、バイトをしているが
本職は役者です。とか、写真家です。とかミュージシャンです。とか画家です。とか、自分のお店を持ちたいです。
といったような人が結構いた。

今日はそういう職業についてのお話。


実は知り合いができるまで、そういう人たちを避けていた。
というより、実は嫌っていたのである。

その他にも予備校で働いているときなどに、
「脱サラして、医学部受験をしたい」などという人が来たりすると
笑顔で対応しながらも内心では
「おいおい、おっさんマジで言ってんのかよ」
などとサービスマンの風上にも置けない感想を抱いたりしていた。

なんかイライラするんである。
妙な焦燥感のようなものが湧き上がってきて

「現実見ろよ!」と思ってしまうんである。
「身の程知れよ!」と言いたくなってしまうんである。

自分だって
昔は、写真家になりたいだとか、デザイナーになりたいだとか思って
美大とか専門学校に行こうとしてたはずなのに。である。


今思えば、つまりは嫉妬していたのである。

自分ができないことをしている人を見て悔しかったんである。
閉じ込めてすっかり忘れていた
その気になれば空も飛べるんじゃないかと
思っていた頃の子供心のようなものが
表に出てきて、私の意気地や才能の無さを責めるように
駄々をこねるから、切なくなるんである。


センスや器用さ、容姿、身体能力や頭の良さ
もっと言えば、性格や人徳、運やツキも含めた
そういったような、努力ではどうにもならない
いわゆる「才能」を持っている人

というよりも、それを信じてその道を進める
そういう覚悟のできる強さや
歩き出せる行動力や、自分自身への信頼
そのことを公言できる自信

そういうものを持っている人が羨ましくて
それを認めたくないので
悪態をついたり直視しないようにしていたんである。
もっと言うと、そういう人たちを見るのが怖かったのである。

なので、知り合いになってしまったあとで
「実は写真家です」などと聞かされると面食らったものだった。


もちろん
夢を諦めたからと言って、恥じる必要も全くないのだが。
むしろ大多数の人生にとって、
その選択は正しいことの方が多いのも事実だし
ある意味では、夢を追いつづけることよりも
覚悟と行動力と痛みを必要とする立派なことだと
正直、思ったりもする。

そして
夢は特にない。この人生をこのまま着実に生きていければそれでいい。
という生き方は、いちばん幸福な人生だと思う。
たとえ人から見てつまらないものであったとしても
それはとても素晴らしく、幸せなことだろう。

しかし、それでも
やっぱり、夢を追いかけるという人生を送っている人を見ると、
どうしても、羨ましいなぁ。いいなぁ。と思ってしまうんである。
そして、こんちくしょう!と思ってしまうんである。

そんなわけで絵を描いている知り合いの姿を見たり
写真を撮るのを手伝ったりしながら、ちょっと
複雑な心境になったりしていたわけだが


だが、しかし
ずっと見ないように、関わらないように
していたそういう人たちと関わってしまって
ワクワクしてしまう自分自身もいたりするのである。

たとえそれが人の夢に便乗しているだけの事だと解っていても
この人生は自分の物ではないと解ってはいても
それでもやっぱり楽しい気持ちは押さえきれないんである。


そういう生き方をする人たちの苦労や苦悩も味わわず
覚悟も勇気もないくせに
無責任だよな。とも本当は解っているのだが。


でも
もしかしたら夢というものは叶うものなのかもしれない。
人の短い一生でできることは、本当は案外多いのかもしれない。


新宿で会った人たちは、なんとなくそういうことを思ってもいい
と思わせてくれる人々だった。

空を飛ぶ鳥を見て
本当は勘違いだとはわかっていながらも
それでも、なんだか自分まで飛べるような気持ちになる時の
そういう気持ちで見上げる空のようなものだった。


新しい職場の、ごく普通の小さな会社で
電話をしたり、データを入力したりしながら

ついこの間のことなのに、すっかり遠い感じがするその人たちの事を
時々思い出して、そんなことを考えたりするのである。

不思議なことや人にたくさん会ったな。と思うんである。
選ばなかった人生を垣間見たような気がするんである。


もうこの先、職場の同僚から
「今度、写真展やるから良かったら見に来てね」とか
「来週ライブやるから来て下さいよ!」とか、ましてや
「撮影を手伝ってくれへん?」
などと言われることは、まず無いだろうと思う。たぶん。

羨ましい、と思ってはいてもやっぱり私は
そういう生き方ができるようにはできていないんだな。と思ったりする。
まぁ、それはそれで案外幸せなことかもしれない。とも思う。

でも、せめて
知り合った、勇猛果敢な野心家たちの未来が
なるべく幸せなものでありますように。と祈るように思う。


そしてしだいに
その人たちのことを思い出すことも無くなっていって、
そのうち、自分が夢を持っていたことや、それを諦めたことや
それを思い出してなんともいえない気持ちになったことも
忘れて生きていくのだろう。と思う。

それはきっと、人から見たらつまらないかもしれないが
幸福な生き方なのだろう。などと思う。


だがしかし。

今の職場の幸福そうな可憐な人たちと
洋服や、流行りのお店の話なんかをお弁当を食べながら話してると、
時々ふと、なんかつまんねぇな。とか思うのだ。

昔の友人が「バンド?仕事忙しくてもうやめたよ〜」などと言うのを聞くと
ほんの少し、なんかさみしいな。とか思うのだ。


「いま、埋蔵金掘ってるんだ」とか
「本物のモビルスーツ作る研究してるんだ」とか
誰か、とんでもないこと言い出すヤツはいないもんかなぁ。
などと、なんとなく思ったりするんである。

きっとそれを聞いたら私はまた
羨ましくて、イラつきながらも
ワクワクしてはしゃいでしまうのだろう。

アホか!などと言いつつ
仕事や受験の時にさえ見せなかった集中力で
地図や設計図を眺めてしまうのだろう。


鳥のように飛ぶのはやっぱり無理だし
羨ましいなぁ、ちくしょう。とは相変わらず思うが


空を眺めながら地面を歩くのは
思ってたより
案外、そう悪い気分でもないものなんである。

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2008/5/11(日) 午後 6:11 [ OASYS ]


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