|
牛バラブロック400gである。
女の一人暮らしにはあんまり無い食材である。
もちろん、ちゃんと一人暮らし用の少量の切り身も売っていたのだが
なんかつまんねぇ。
もっとでかいヤツで料理したい。がっつりやりたい。
という衝動に駆られて、買った牛バラブロック400gである。
とりあえず、煮込み用なので、煮込むんである。
包丁の背で叩き、フォークで刺しまくってから
結構大きめに切って、塩コショウとニンニクで味付けし、
セロリの葉と共に水に投入。
煮込み用と普通のは何が違うんだろう?と
思っていたが、2時間ほど断続的に煮込んでいるが、まだ硬い。
「そういうことか」と納得しつつ、アクをとる。
しばらく煮た後、そのまま放置し外出。
すっかり冷えたなべの表面の脂やアクをすくって捨てまたもや煮る。
それを何回か繰り返して肉が柔らかくなってきたので
もはやあんまり原型をとどめてないセロリの葉を除き
牛スープの完成である。
それだけ?と思われるかもしれないが
それだけである。
これは小分けにして冷凍しておき(出たよ)
機会があったらビーフシチューにしたりするんである。
大体、牛肉系の煮込み料理は
肉を煮なければいけない時間と
野菜がいい感じに煮える時間に差がありすぎなんである。
なので、肉だけ別にしておくんである。
そしてある程度、肉をいじって満足してしまったので、
もういいんである。
料理を完成させて食べたいわけではないんである。
実は、あんまり食べる事に興味がないんである。
無性に「甘いものが食べたい!」とか
「アスパラガスが食べたい!」とか
思うのはよくあるのだが、食そのものには
あんまり関心が無いのである。
嫌いなものも無いが、特に好きなものも無い。
各方面の方々からお叱りを受けてしまいそうな
とても飲食店でバイトしていたとは思えない発言である。
食事は、雰囲気や、一緒に食べる人などは大事だと思うが
どうしても食べるものを特に重要視できないんである。
なので、実はお店で何かを食べたり、
誰かに作ってもらうのは、
嬉しくてありがたいとは思う反面
なんか申し訳ない気分になるんである。
一緒に食事に行った人に
「遠慮しないで」とかよく言われるけど
別に遠慮してるんじゃないんである。
おいしいものはもっと食べ物を大事にできる人に
食べてもらったほうがいいと思ってるだけなんである。
だから自分一人で食べるものなど、何でもいいのである。
だから拒食や過食になってしまうんである。
だがしかし
料理は好きなのだ。
作ることが趣味なんである。
でももしかしたら
食べ物がもともと生き物であることを思えば
何かの破壊衝動に駆られているのか?
という気がしないでもない。
猫が獲物をいたぶり殺して、飽きたら放置するように
私も料理でもしてなかったら
何か猟奇的なことをしでかしてしまうんじゃないか。
やけに肉(しかも大物)に挑戦してしまうのも
その辺と関連があるんではないのか。などと
肉にフォークを刺しまくりながら
ぼんやり考えて、少し怖くなってしまったりもするんである。
ちなみに
だれか一緒に食べてくれる人がいればいいのにね。とか
手間隙かけてつくったものを食べてくれるステキな人をつくりなよ。
などという意見は
そんなことは自分自身が一番よく分かっていることなので
却下である。
|