|
1916年に設計された、「聖バーソロミュー教会」の紹介です。
ミッドタウン(パーク街の51丁目)に位置しており、周りのビルディングに囲まれています。
ロマネスク、ビサンティンなどを融合させた独特のスタイルを持つ教会。
設計者は、バートラム・G・グッドヒューです。
まず目に入るのは、ビザンティン的なスティンチ式ドーム。
では、ビサンティンの特徴であるギリシア十字架式平面になっているのかというと、
そうではなく、手前に向かって大きなバシリカ的身廊が突き出ているのですね。
身廊の窓は丸アーチで、どうやらこの部分はロマネスク教会を意識しているのだそうです。
この教会を飾る正面入口の柱廊は、マディソン街(1ブロック先)にあった旧聖バーソロミュー教会
から移されたそうです。大掛かりな作業だったのでしょうね。
この教会の設計者は、過去の教会という建築的表現の断片を組み合わせる事により、
自由な新しい教会を作ろうとしたのでしょうね。
モダニズムの時代に入って過去のボザール様式には、創造性がないと批判があったそうですが、
様式という素材をどう組みあわせて新たな美を作るかという所に、彼らは創造性を賭けようと
したのであって、それはそれで一つの美学の世界。
この教会の醸し出す雰囲気の中にも現れています。
決して派手ではないけど、信仰の場という質実剛健にふさわしい渋めの表現がいいですね。
柱とアーチ、彫刻(写真ではちょっと見ずらいですが。)の表現は調和が取れていて
とっても美しいです。
|