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    PianoのJohn Lewis                  DrumsのConnie Kay
          BassのPercy Heath   VibraharpのMilt Jackson


MJQ (The Modern Jazz Quartet) を聴いてみて

 ◎写真はMJQ のThe Last Concertの時のpersonnelの面々だ。

 前回までスピーカーの物理特性について音像の定位をよくするためにどのような測定をするか?などをのべた。
 私の常に使用してるスピーカーはタンノイの特注エンクロージャーに納めたオートグラフと前に(4/5日)このpageで話した30Hzまで再生可能なパイオニアのPAX-A30で何曲か聴いた感じを述べる。

 オートグラフ(モニターゴールド使用)は既に一年以上かけてアンプと組み合わせアンプのD/Fを最適化しチューニングしてきた。
 私は音像の定位はこのpageでも執こい程述べてきた。主として聴くジャンルはクラシックだ、聴くシステムについてはそれなりの執念を持ってるからだ。
 クラシックについてはタンノイで由として一方ジャズやボーカル類を聴くために制作したエンクロージャは以前のアルテック604モニターに代わり今回制作したのがパイオニアのシステムだ。
このパイオニアのシステムで今後使用していくことが可能か!この両者についてクラシック、ボーカル、ジャズなどを聞き比べてみたい。

 ○クラシックに対しては?
 この2機種で聴いた結果はクラシックでは完全にオートグラフに軍配があがる。オートグラフは別物だ。
 それぞれのパートが目に見えるように定位するのである。それはアンプはもとよりスピーカーの向き、位置関係など徹底的に測定を含めた室内音響処理などをしてきた。定量的データと試行錯誤の結果から位置決めをしてきた結果であろう。
 さらに高域用のダイアフラムの選別など測定と試聴を繰り返した苦労の結果でもあろう!
 特にエンクロージャーは楽器などに使われる北欧のバーチ材を使用した為、ピアノの響き、弦の奏でるハーモニーは他の機種を寄せ付けない響きを持っている。
 左右の分解能と定位、奥行き感はアルテックのモニターでは叶えることが不可能であった。仮にそれは定位では叶えられても 2kHz〜8kHzの帯域での音質が悪くなってくる。
 それに替わるパイオニアのPAXであるが、楽器の生々しさは抜群によいものがある。左右の定位はある程度の分解能はあるものの奥行き感では今一の感がありアルテックと同様、平面的で奥行き感で平面的なものを感じる。
 やはりオートグラフは弦楽器群からのハーモニーは格別だ!時間と物量を投入した結果でありその甲斐がはっきりとあらわれている。
 
 ○ジャズでは?
 MJQのアルバムでは朝日のようにさわやかに、シリンダー、サマータイム、チュニジアの夜をCDではall the things you are, concorde などを聴いてみた。結論から言えばパイオニアのPAXはそれぞれの音の輪郭が抜群によかった。そして左右の定位も良かったしアルテックのそれとは高域でのブリリアントが違う。
 オートグラフもジャズで比較してみた。ある評論家先生に言わせるとオートグラフはジャズには全く不向きだ!?との評論だ。
 確かにオートグラフは低域の立ち上がりではダイレクト・ラジエーションと比較すればそうかもしれない。しかしながらそれ程だめなのか?強いて言えばビブラホーンなどが確かに一枚ベールがかかったように聞こえるのは間違いない。
 低域の立ち上がりについては、どこから立ち上がったかが明確でない点はある。しかし250Hz以上の周波数成分はきちっと立ち上がっているので楽器の輪郭は問題ないのだ。
 然らばどの部分が良くないか?結果は後の部分で述べるがドラマーに聞いてみた。オートグラフの場合250Hz以下がコンパウンド・ホーンを使っている。実際にはホーンの長さが3mであるので50Hzでは0.6secの200Hzでは0.15secの遅れがある。
これがかえってクラシックではホールの床や両壁を伝わってくる遅れから実際の音楽ホールで聴いているような雰囲気に似合うのだ!一長一短と言うべきか?然らばどこで妥協するか!妥協は好まないが!!
 このへんの事については近くのジャズ好みの友人に週に一度位で何回か聴いてもらった事がある。
 タンノイ、アルテック、パイオニアで聞いた結果の感想はドラマーをやってる者の感想はバス・ドラムの立ち上がりでドラムの(皮)幕の音の感じが良く聞こえるのはアルテックだった。タンノイは量感があるがやはり比べると低域が延びすぎるもどかしさがある。結果は音質を考えた場合PAXに軍配が上がった。

 ◎写真はMJQのメンバーであるが、タンノイが一番personnelの位置関係、奥行きがずば抜けていた。
それによれば、左にPiano のJohn Lewisが前中央のBassのPercy Heathが、中央奥にDrumsのConnie Kayが、そして右手前にVibraharpのMilt Jacksonが見えるように位置するのである。この位置関係はパイオニアでも定位するが、奥行き感でタンノイには及ばない。
 
 パイオニアのPAX−A30の場合は確かに低域での立ち上がりの早さはよかった。横並びの定位もよかった。しかもタンノイのようなベールがかかった感じは全くない!従ってセリーヌ・ディオンのボーカルは抜群だった。低域、中域、高域の分解能についても良かった。
 ただ奥行きについてはタンノイのような明確な定位が認められず奥行き感が無かった。これが何とかならないものか!聴取位置を現在より離れてみた場合かなりの奥行き感が出てきたが何故定位置での試聴がだめなのか??これは測定器のみで見いだすのは簡単ではなかろう!

 これらを総合してスピーカーの良し悪しは一言では決めつけることはできない。本当に難しいものだ!
これまでに何時も思うことだがスピーカ一種でオールマイティはないものか?いろいろのスピーカーを聴いてみるにやっぱりスピーカーはできれば3種類?は必要かも知れないと思う今日この頃だ。
 以上の試聴結果から定量的には決めつけられなかったが、ある程度の傾向は理解してもらえることができたと思う?

 一般にその辺の雑誌での評論をしている先生は音像の定位などが解っていて話してるのか自分の向いている方角からの事しか見ていないのではないか?そして良い言葉で褒めるだけだ!これでこれからどこの商品に決めようかと迷うユーザーは何を信用すれば良いのだろう?!と時々思うのである。
 条件をつけてこれについてはここは良いが、ここが悪いなどと一般の読者が読んで、成る程と納得できる評論が親切な評論と言うべきであろう。

            今日はこの辺で   73

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閉じる コメント(5)

評論家がオーディオを衰退させたと聞いた事があります。
評論家もメーカーからの収入で記事を書いているんですしね

そう思えば迂闊に信用出来ないのが雑誌の評価ですね

2010/5/13(木) 午後 1:13 [ Zipangu ] 返信する

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評論家は物をこういう見方をし、こういう表現の仕方もあるのだと思って見ています。
あまり本気で読んでいると何が本当か解らなくなりますね。所詮雑誌に書く方は評論にしても制作記事にしても他人の書いたものとかメーカーのデーターを写してpage稼ぎで金儲けをしてるのが多い。
雑誌はあくまで雑誌ですよね。それが証拠には雑誌の制作記事の執筆者にblogを書いてみろと言っても書ける人はいないでしょう。
コメントありがとうございました。 削除

2010/5/13(木) 午後 8:49 [ kiyo1122 ] 返信する

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kiyoちゃん様、はじめまして。
古い記事を含め、こちらのブログは大変勉強になります(感謝)

当記事で分からないことがあるので教えてください。
本文中に「ホーンの長さが3mであるので50Hzでは0.6secの200Hzでは0.15secの遅れがある」とありますが、遅れ時間はどのようにして導き出しているのでしょうか?
わたしは音響学が全くの素人ですので、バックロードホーンによる時間差は「ホーン長」のみに依存していると思っていました。
たとえば3mのホーン長なら、周波数に関わらず3(m)÷340(m/sec)≒0.0088秒と認識していました。

申し訳ありませんが、素人にも分かるように説明してもらえると嬉しいですm(_ _)m

2017/12/10(日) 午後 3:25 [ masamasa ] 返信する

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masamasaさんこんばんは。音波の速度は340m/sですね。
そこから3mの長さは340/3=113.3になり音は1波長で1サイクルを繰り返します。したがって半波長では56.7mになり音の
速度1/340mから0.003秒が得られます。これから3mのホーンでは3m÷50Hz=0.06秒となるのです。
更にホーンの場合は粘性があるため計算上難しく,口径も関係します。貴方のお仰る3m/340mではなく、340/3mではないですか
とすれば113.3mになり「1/2波長は56.7mになります」

2017/12/10(日) 午後 6:19 Kiyoちゃん 返信する

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kiyoちゃん様、こんばんわ〜♪
早速の解説コメントありがとうございます。

飲み込みが悪くイマイチ理解できた気がしませんが、纏めて見ますと、、、

.曄璽麁發硫斬は周波数によって違う
50Hzの音波は3mのホーン内を0.06秒で通過する
200Hzの音波は3mのホーン内を0.015秒で通過する
50Hzと200Hzの合成波を再生したとき、ホーン開口部から0.015秒後に200Hzの音波が出てくる
200Hzの音波が出てから0.045秒後に、50Hzと200Hzの合成波が出てくる

と解釈してよろしいですね。

ということは、フロントホーンでも同じ現象が起こるのかな。
ぅ〜ん、ホーンって難しいですね(汗)

2017/12/10(日) 午後 8:33 [ masamasa ] 返信する

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