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同じ呼び方でも、漢字が異なる名字の方がいる。
●「信太」さんと「信田」さん
例えば、”しだ”さん。常陸国信太郡の庄司の系統と言われる、信太氏が有名。
現在の美浦村信太にその名が残る。
中世期、”信太”氏として文書などの記録に残っているのは有名だが、
茨城県南部には”信田”さんが少数ながらいらっしゃる。
なお、”信太”さんは茨城県内にはさほど多くない。秋田県在住の”信太”さんも多くないようだ。
●「松延」さんと「松信」さん
”まつのぶ”さんとお呼びする名字は、「松延」さんだったり、「松信」さんだったり。
中世期、常陸国宍倉を拠点とした松延氏は、現在のかすみがうら市下志筑字松延が本名地かと思われるが、
同じ地域に「松延」さんも分布している。
●このような場合、両者は一族なのか、それとも他人なのか。
同族かもしれないし、赤の他人かもしれない。
各家に伝わる伝承なども考慮したいが、これといった決定的証拠が無い限り、決定打は無いように思う。
こんな話も聞いたことがある。
その方の家の伝承では、戦国末期、戦いに敗れた御先祖様が隠れるために、本来の名字の漢字を替えて使用するようになった、という。当人曰く、真偽のほどは不明とのこと。
正直、中世〜江戸期を通じて、名字の表記について、ひらがなだったり、当て字だったり、当人や当家が書き残した資料ですら、表記が一定していない。
名字というものが一般的に使用する必要が生じた明治以降、名字(および名前)の表記の固定化が始まったともいえる。要は戸籍と言うやつだ。
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