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冒頭文は他の『平家物語』諸本と同じだが、内容が徐々に坂東平氏を中心とする内容に切り替わっていく点が、他の諸本と大きく異なるとされる。
以下、抜粋
『
五 権亮維盛、討手の使ひとして東国へ下向する事
然る程に、太政大臣清盛入道、此の由を伝へ聞いて、七社に幣帛を捧げ、三塔に珍財を投げたまふ。爰に権亮少将維盛朝臣を大将軍と為て、討手の使ひに下されけり。 彼の維盛は貞盛より九代、正盛より五代、入道大相国の孫、小松の内大臣垂盛公の嫡男、平家嫡々の正統なり。今凶徒を静めんが為に大将軍の撰に当たる、如勇き事なり。
薩摩守忠度〈 清盛舎弟 〉・三河守知度を次将と為て、上総介忠清を末将と為す。
先陣の押領使は、常陸国の住人佐谷次郎義幹・上総国の住人印東の次郎常茂なり。
』 ここでは、常陸平氏本宗家・多気義幹が登場しているが、他の『平家物語』諸本では登場しない。また、『佐谷次郎義幹』の名称から、南郡佐谷郷(現:かすみがうら市上佐谷・中佐谷・下佐谷)が多気氏の領地であり、かつ常陸国国府に近い事から領地の中でも重要視されていた事が推測できる。
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多気氏(常陸平氏本宗)
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