常陸国中世史備忘録(常陸大掾氏と常陸府中)

常陸大掾氏や常陸平氏を中心に取り上げています。文献屋なので論文を書く資料として、特に面白くも無い古文書や史料を掲載していきます。

国指定史跡「小田城跡」・小田氏

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12月2日(土曜日)に開催される現地説明会では,今年度の発掘調査により得られた成果の解説や平成28年度に開園した小田城跡歴史ひろばの案内を行います。


今年度は,お城の中心である本丸跡の西側に位置する曲輪(堀や土塁で囲まれた建物や広場のある区画)を調査しています

新たに本丸外の西側に土塁跡を見つけたと発表した。16世紀後半ごろに改修工事を行った痕跡で、城の外郭を約10メートル拡張し、防御施設の土塁を築いていた。




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日時:平成29年12月2日(土曜日) 10時30分〜,13時30分〜 (同内容)
    ※小雨決行,雨天時は12月9日(土曜日)に順延します。
 
場所:国史跡小田城跡(つくば市小田2377番付近)
    ※駐車場は本丸跡付近になります。スペースに限りがございますので,
     可能な限り公共交通機関等を御利用ください。
 
交通:当日は小田城跡周辺に案内板がございます。
    ※当日は小田城跡歴史ひろば案内所(029-867-4070)
     までお問合せください。
















美濃伊自良氏・越前伊自良氏(常陸小田氏系統)のまとめ
【加筆11/21/2017】

※近世地誌には「伊志良」との表記も混在するが、現地の岐阜県旧伊自良村(現・山県市)の表記に従った。

江戸時代、常陸国内で編纂された小田氏一族に関する系図類の中には、
「伊志良とは常陸国伊自良郡である云々」と書き記すものがあり、
当時書物を書き記すことができる知識層においても、
常陸国以外の小田氏一族について正しくは知らなかったようだ。

現在でも、伊志良/伊自良と聞いて岐阜の地名とわかる県民はほとんどいないだろう。
そのくらい、茨城県(旧常陸国)とは縁遠い地なのである。




伊自良氏は東国御家人八田知家の子有知が美濃国の伊自良荘(岐阜県旧伊自良村)を本領とした。

城跡は、山県市立伊自良中学校の裏にある、伊自良城跡と言われている。
館跡は未詳。

美濃伊自良城跡(岐阜県山県市大門)
イメージ 1


承久の乱における戦功として
八田知家の子有知が美濃国伊自良荘の地頭職に任ぜられ、下向した説が有力。
最近HPなどで八田知家から伊自良荘の地頭職を伝承されたとする記述も見掛けるが、
知家自身が地頭職を保有した伝承が皆無なので、知家からの伝承ではなく、
承久の乱での戦功による獲得と考えるのが妥当か。

建治元年(一二七五)の六条八幡宮造営注文 『田中穣氏旧蔵典籍古文書』(歴博所蔵)
「美濃国 伊志良左衛門跡」

越前国小山荘への進出
正安元年(1299年)十月に知綱の祖父知円は越前国小山荘木本郷内の宝慶寺の敷地を寄進している
(福井県史資7 寳慶寺文書一号)。

福井県大野市(旧越前国小山荘木本郷)の宝慶寺周辺
イメージ 2

小山荘は嘉暦三年(一三二八)には藤原(伊自良)知綱が地頭で、この年以前に下地中分が行なわれた

 大野郡小山荘のうち、舌・黒谷・深江・木本・穴間(穴馬)・秋宇・東小山・東西縁は平安期の開発領主藤原成通の子孫が伝領し、鎌倉後期には興福寺浄名院が領家として知行していた。
これらの地について地頭伊自良氏と紛争がおこり、永仁五年(1297年)に「和与中分」がなされ、今後は「地頭・領家各別に所務を致す」こととなった

また先に挙げた大野郡小山荘の地頭伊自良氏の左衛門太郎知綱は、嘉暦三年(一三二八)に穴間上下・秋宇・佐々俣・木本郷を年貢銭九五貫文で請所としており(資2 京大 一乗院文書七号)、鎌倉末期まで健在であった。
さらに吉田郡志比荘地頭は道元を招請した波多野氏であったが、嘉暦元年に同荘地頭波多野出雲次郎左衛門尉通貞は、六波羅下知状に従って東寺に本家役呉綿一〇〇〇両を直納することになっており(せ函武九)、

鎌倉末期の嘉暦3年3月10日「小山庄内舌・黒谷〈在深江〉・新宮地・飯雨」の預所職は地頭伊自良知綱の代官信昭が保証人となって,5か年の間大輔房重英に預けられている(京大一乗院文書)


「太平記」に登場する伊自良氏
『新田義貞落越前府城事』  ・・・・  伊自良次郎左衛門尉、是に与して三百余騎にて馳加る間、

上記の太平記内記述の伊自良氏について、
福井県側では、小山庄の伊自良氏と認識し、
岐阜県側では、伊自良荘の伊自良氏の行動と把握するなど、
共通の認識には至っていない様子。


越前での伊自良氏の動向:古文書より

    ・・・知円(入道名)ー○ー左衛門太郎知綱・・・

越前国小山荘の宝慶寺の伝承:
※ 伝承
    有知ー知俊(知円)ー知成(真空)ー○ー○ー知冬(円聴)・・・

清水寺再建の『勧進帳』(〜1484)『清水寺史第三巻史料』 (法蔵館、2000年)
● 20貫文 越前国 伊自郎次郎左衛門尉景国

越前伊自良氏館跡(福井市指定文化財)
旧美山町上味見(現・福井市)中手字「タテ」
※ 福井市伊自良館(伊自良温泉)の川向いが伊自良氏館跡で、旧美山町により発掘調査されたらしい。





WEBでみることができる伊志良氏に関する情報リンク:

 


国土交通省 中部地方整備局 木曽川下流河川事務所

宝慶寺だよりより:宝慶寺だより71











江戸時代の常陸小田氏の子孫たち

小田氏の近世大名としての復興が叶わなかった近世期初期以降、
複数の系統に分かれた小田氏治の子孫たちは、士官先を求め、常陸国を離れた。
※ 「小田知重書状案」(筑波町史史料集 第8編所収477号)


その後、戦国末期〜近世初期に豊臣大名・徳川大名となりえず、また士官先が度々変わるなど
自家存続の不安定さにより、その系譜は伝承にて書き継がれたものが伝わっている。



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松山藩士小田家蔵陣羽織(常総市民俗資料館所蔵)










車での、国指摘史跡「小田城跡」および本丸跡を公園化した「小田城跡歴史ひろば」への道案内です。
あわせて、駐車場にもなっている「小田城跡歴史ひろば案内所」(旧筑波鉄道常陸小田駅跡)まで案内しますので、「小田城跡」観光時の駐車場探しにも便利かと。


つくば市外から自家用車で来ることを想定して、
最寄りの常磐道土浦北インターチェンジから、
「小田城跡歴史ひろば」・「小田城跡歴史ひろば案内所」までのルートを案内します。

TXつくば駅からバス利用はこちら


◇目的地はこちら↓
小田城跡歴史ひろば案内所、小田城跡歴史ひろばの玄関口となります。
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◇アクセス案内(常磐道土浦北IC〜車で)

1. 土浦北インター出口を抜けて、つくば方面へ。

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2. 土浦北インターから、125号線バイパスへ合流し、つくば方面に向かいます。
  ひたすら道のり通りに直進です。
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3. 125号線つくば市下大島T字交差点を直進で通過します。
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4. 目の前の125号線大形交差点を直進して小田方面に進みます。
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5. 125号線大形交差点拡大。ここも直進します。
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6. 左手に、125号線小田集落入口が見えますがここは通過します。
 (ウナギ村山の看板が目安になります。)
 注意:道順を覚えてから、この入口から入ると便利です。
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7. 信号のある125号線小田十字路交差点で、左へ曲がり、小田集落に入ります。
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8. 125号線小田十字路交差点拡大(ここで左に入ります。)
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9. 道なりに直進すると、神社前でカーブします。
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10. カーブを過ぎると一つ目の交差点が見えます。
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11. その交差点を右折します。信号がないので安全運転でお願いします。
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12. 交差点を右に曲がった写真です。このまま直進します。
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13. 道なりに直進すると少しカーブしますがこのまま触診です。
   (目印は右手の結束電気さん)
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14. 左手の全日食小田店を超えた先に横断歩道とT字路があります。
   小田城跡歴史ひろば案内所までもう少しです。
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15. このT字路を左に曲がると、元常陸小田駅入口です。
   右手の案内版が目印です。
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16. T字路を左に曲がった写真です。これが元常陸小田駅前通りです。
   このまま直進します。
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17. そのまま直進するとT字路になり、そこが小田城跡歴史ひろば案内所(元常陸小田駅跡)です。案内所の駐車場が利用できます。
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18. こちらが2017年4月にオープンした小田城跡歴史ひろば案内所です。
常陸小田駅舎・ホームおよび敷地跡を整備して建てられた「小田城歴史ひろば案内所」は駐車場が設置されています。車は無料で駐車できます。

小田城本丸跡を整備した「小田城跡歴史ひろば」は、歴史ひろば案内所からリンリンロード(旧筑波鉄道線跡)を徒歩で3分です。
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トイレ・自動販売機・小田城関連展示施設が常設。
開館時間:平日のみ午前9時〜午後4時30分



問い合わせ先
小田城跡歴史ひろば(遺構復元広場)
※遺構復元した歴史ひろばは常時入場可能。
※歴史ひろば内の手洗所は、案内所の営業日・営業時間内のみ利用可能。

小田城跡歴史ひろば案内所
つくば市小田2377
TEL 029-867-4070
時間:午前9時〜午後4時30分
休所日:毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日〜1月4日)
入館料:無料



      


        












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